てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

四ツ手網

2006-10-19 18:19:45 | レジャー
 太公望からは邪道との謗りを免れないかも知れないが、漁のひとつに「四ツ手網漁」がある。
 一辺が5~6mの正方形の網の四隅を十文字に組んだ竹の腕木にとめて引き綱で水中に釣り下げ、夕刻に電灯をつけて、魚を引き寄せて引き上げ、網の中央の垂れた部分に寄せた魚を長柄の小網ですくい上げる漁法。

 エサも要らず時折、交代で網を上げるだけ。やがて、獲れたてピチピチの魚と一緒に、持ち込んだ肉や野菜で料理をし小宴会が始まる。なかなか野趣に富み、趣のある楽しみ方である。

 岡山では九蟠から升田にかけての児島湾防潮堤沿いに、数kmにわたって30戸ほどの「四ツ手網漁小屋」が立ち並ぶ。
 火点し頃、海岸に四ツ手網が連なっている光景は詩情が漂い、ファンタジックな景観に変わる。魚が集まる春から秋にかけてのシーズンには賑わいを見せる。

   
   夜の客を待つ四ツ手網漁小屋
   
   
   
   火点し頃にはファンタジックな景観に一変
   
コメント (4)
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