てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

百姓今昔

2006-10-25 19:08:59 | 農事
 実りの秋本番を迎えた。いよいよ28日は稲刈りの予定。坂出から長男が手伝いに帰省してくれる手はずになっている。それに備えて、田の畦際刈りと畦草刈りに精を出した。
 いつもはかみさんの仕事で、その後のコンバインを使うのが私のパートなのだが、今回自分がやって見て大変さを痛感した。

 思い起こせば、小学校5、6年になると百姓仕事に駆り出され、田起こし、田植え、稲刈り、野菜作り…何でも手伝わされ、農家(専業ではない)の長男に生まれたことを恨んだものだ。
 稲束は肩に振り分けにして運ぶのだが、身長が足らなくて稲穂を引きずるのを注意されながら…。

 その頃は全てが人牛による手作業で、トラクターの代わりに牛、コンバインはなくて簡易脱穀機、今なら1日で終わる田植えにしても、苗代作りからいうと数倍もの時間と手間がかかっていた。
 百姓仕事の重労働と過酷さをいやというほど思い知らされたものだ。

 高校に上がる頃から、段々に機械化され随分と楽に、しかも迅速になった。親父は視力がない上に不器用だったから、勢い私が機械を使わざるを得ず、小百姓ながらこの道40数年になる。
 機械化の利便さを、普段享受している分、たちまち今日の様に手作業になると、苦しくて辛かった昔を思い出さずにいられない。百姓仕事のしんどさは、経験した人でないと理解できないだろうなぁ。

   
   ファンタジックな朝焼け
コメント (6)
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