我が家の傍で下水工事(汚水管埋設工事)が、1年がかりで進められている。
遅ればせながらも下水が完備することは、健康で文化的な生活を営むための基盤であり、川や海を汚すこともなくなり大いに結構なことである。
しかし、喜んでばかりはいられない。難点が2つある。
《工事に伴う騒音問題》
先ずは工事中の騒音の問題。工事は昨年11月から始まったのだが、ひどい騒音には閉口する。特に夏場は窓を開放していたので一層大変だった。
シャベルで掘り起こし、続いてガッガー、ガリガリと掘削する音、欠片をダンプへ積み込む音、重機やエアポンプのエンジン音などが入り混じった、けたたましくて耳をつんざくような騒音が日がな一日絶え間なく続く。
岡山弁でいうところの「頭が悪ぅなりそう(=頭痛、変になる)」な感じがする。健常者にとってこれだから、病気で臥せっている人はさぞやと思う。騒音は気にすればするほど、増幅されるから始末が悪い。(仕事とはいえ工事の人はもっと大変!)
耐えかねて少しは騒音が和らぐ一番奥の部屋へ避難したり、用事を作って外出してみるが、それも一時的な解決にしかならない。
《受益者負担》
第一次工事が明日で終了する予定なので、騒音問題はひとまず解消されそうだが、次なる問題は受益者負担の件。
下水道管新設工事が終了したら、3年以内に水洗トイレや台所・風呂場などの排水管を、宅地内の公共下水道桝に接続させることが義務づけられている。
塀から1m以内に下水道桝を一つ付けてくれるが、そこから先の生活排水工事と水洗トイレタンクを埋めて下水に接続する排水設備工事は、各家庭でやらなければならない。
一般家庭の工事料も結構な額になるのだが、加えてアパート所持者は当然のことながらかなりの負担がかかることになる。合い見積もりをとり請負業者を慎重に選ばなければと、せめてもの自衛策を考えている。
これを書き終わった今(16時15分)、今日はいつもより早めに機械の音が止まった、ホッと人心地がする。