てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

平成大合併の影

2007-01-10 19:17:47 | ビジネスと社会
 かみさんの幼馴染モトちゃんの来訪を受け、久し振りにゆっくりと歓談した。

 彼女は大学を卒業後、小学校の先生を経て県北K町のお寺(檀家約280軒)に嫁いだ。
 旦那さんも同じく小学校の先生を28年勤めて辞し、お寺を継いで二人で切り盛りに多忙な日々を送っていた。

 三人の息子が成人したのを機に、平成14年の町議選に担ぎ出され、初の女性議員としてトップ当選してしまった。支援町民の負託を受け、舌鋒鋭いマドンナ議員として大活躍した。
 ところが平成17年2月28日、隣接の3町村とともに新「津山市」に合併された際に、惜しまれつつ任期途中の2年11カ月で辞職してしまった。

 さて、この平成の大合併に先駆けて、K町では津山市との合併の是非を問う住民投票が実施された。<合併する1,945票>、<合併しない1,495票>の結果を受けて、O塚町長は『投票結果を真摯に受け止め、今後は津山市などがつくる合併協議会に参加を申し入れたい』と表明した。

 K町は鳥取県境に位置し、過疎化が進む中、O塚町長は住民に『町が現在の予算規模を続ければ、3年後には基金がなくなり、一時的に歳入不足になる』などと説明してきた。
 通勤や通学、買い物などで津山市を生活圏にしている住民も多く、『吸収合併は避けられない』との判断が働いたものと思われる。この合併受け入れにより、隣接A村の飛び地は解消された。

 合併後2年を経て“光と影”が交錯する中、K町の影の部分としては当然のことながら役場周辺がさびれた。今後は行政サービスのほか、地域振興の有効策をどう見いだしていくのかが課題であろう。

 小生が退職した際には一早く、お互いに親交のある仲間数名とともに県北K町の「木もれ陽の森」で慰労の宴を設けて戴いた。今日は遅ればせながら、お返しに彼女の慰労会となった。

コメント (2)
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