てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

親へいし 子へいし

2007-01-07 19:41:00 | 暮らしと生活
   
    三男家族からのプレゼントケーキ

 全国的に暴風と大しけになり、日本海側を中心に大雪情報もある中、当地では珍しく朝から雪が舞い、見る間に一面うっすらと雪化粧(束の間の雪景色)となった。
 今朝は1年の健康を祈りながら七草がゆを味わい、夕方からは三男家族が“じいちゃんの誕生日”を祝ってくれた。

 ヒトは生まれたときに産声を上げる。カントはこの産声のことを『新生児の自由に動けないことに対する苛立ち、怒りの声である』といっている。
 それはさておき、小生はこの世に生まれ出る喜びと、勝鬨(かちどき)の声ともいえる産声を上げなかった。
 親父は、すわ一大事と近くの祈祷師の所へ駆け込んだ。すると祈祷師は「親へいし、子へいしに罹っている」といって、すぐさまご祈祷を上げ、へいし除けをして貰った。
 「もう大丈夫、これで泣いている」といわれ、帰ってみると元気に泣き声を上げていたそうだ。
 “へいし”とは漢字で“斃死”と書き、『生まれた子供が、大きく成長しないうちに死ぬ』と謂うこと。(“へいし”は、どうやら岡山県に特有な習俗?) 

 そんなこんなでこの世に生を享け、早や50代最後の誕生日を迎えることとなった。昨日の小欄でもふれたように、この歳になると確かに「(誕生日は)めでたくもあり めでたくもなし」という心境だが、幾つになっても誕生日を祝って戴けるのは、この上なく嬉しいものだ。

 先日来、各方面からプレゼントや祝福を戴き、嬉しい限りだ。いずれも心温まるものばかりで、感激のし通しだ。
 極めつけは、声(音楽)の祝福二題である。一つは、思いもかけずブログご近所のmariさんから「♪Happy Birthday」のメロディに乗せて「お誕生日おめでとうございます。素敵な一年になりますように」とのメッセージを戴き、いたく感動した。こんなの初めての経験。
 もう一つは、二男の家から2歳半になる孫娘の“声メール”が届いた。かみさんと一緒に聞き耳を立てて聴いたが、まるで傍に居るようで、息遣いまで感じられた。

 県南では珍しいホワイト・バースディと併せて、「♪Happy Birthday」のメロディが錦上花を添え、素晴らしいバースディとなった。
 こうしてみんなから祝福されて、生きられる幸せをしみじみ味わい、感謝にたえない。この幸せを独り占めは勿体ないので、みんなで分かち合いたい。
 心からどうもありがとう!

【参考サイト】
へいしよけ
へいし除け(斃死除け)のご案内

   
   冬の嵐で一面うっすらと雪化粧
コメント (10)
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