昨日の昼前のこと。落成間近な公会堂の放送塔から緊急アナウンスが流れた。
「(埋め立てゴミ収集日の)今日、町内においてゴミ収集車から出火、消防車が出動し近くの河原で消火した。けが人はなかったが、車は爆発炎上。原因はごみの中に混じっていたガスボンベ。今後は斯様なことがないよう十分注意してください!」というもの。
大事に至らず、けが人が出なかったは不幸中の幸いだったが、何とも人騒がせな事件で、許し難い犯罪行為だ。関係当局は徹底的に犯人究明に努め、再発防止に全力を挙げて貰いたい。
なお、人身事故でなかったからなのか、今日の新聞ニュースにもなっていない。
ところで先ほどのアナウンスの主は松本前町内会長で、長年環境衛生改善活動に取り組んでおられる奇特な方である。今年2月には、その功績が認められ岡山市長より表彰された。日頃の率先垂範の善行の様子はこちら。
折しも2日付で秋の褒章受章者の発表があった。お決まりの顔触れで、いかにも名誉心が先行した感は否めない。一般庶民は近寄り難い、ほんの一握りの雲上人ばかり。
陽の当たらない所で、人知れず地道に、長年取り組まれている松本さんの様な人こそ、“褒章”に値すると思うのは私だけだろうか!?
それにしても、とんだ新放送塔の使い初めだった。
「(埋め立てゴミ収集日の)今日、町内においてゴミ収集車から出火、消防車が出動し近くの河原で消火した。けが人はなかったが、車は爆発炎上。原因はごみの中に混じっていたガスボンベ。今後は斯様なことがないよう十分注意してください!」というもの。
大事に至らず、けが人が出なかったは不幸中の幸いだったが、何とも人騒がせな事件で、許し難い犯罪行為だ。関係当局は徹底的に犯人究明に努め、再発防止に全力を挙げて貰いたい。
なお、人身事故でなかったからなのか、今日の新聞ニュースにもなっていない。
ところで先ほどのアナウンスの主は松本前町内会長で、長年環境衛生改善活動に取り組んでおられる奇特な方である。今年2月には、その功績が認められ岡山市長より表彰された。日頃の率先垂範の善行の様子はこちら。
折しも2日付で秋の褒章受章者の発表があった。お決まりの顔触れで、いかにも名誉心が先行した感は否めない。一般庶民は近寄り難い、ほんの一握りの雲上人ばかり。
陽の当たらない所で、人知れず地道に、長年取り組まれている松本さんの様な人こそ、“褒章”に値すると思うのは私だけだろうか!?
それにしても、とんだ新放送塔の使い初めだった。
早くも注文していた来年用年賀状が届いた。
年賀状といえば、私は心に残ったものを40数年に亘り保存版でファイルしてある。その中の一つに、Mrs.シミズが油絵を描いて年賀状に認めたものがある。犬島の「石切場」をモチーフに描き続け、第22回日展(1990年)頃から第30回日展(1998年)頃まで何度も出展され、入選を果したものもある。
ひとりの人をして何年も追い続けさせる“犬島の石切場”とは、果たしてどんな魅力を秘めたところなのだろうか?と好奇心をそそられていた。
思い切って昨日、岡山市唯一の有人島・犬島へ渡ってみた。宝伝港から目と鼻の先、定期船で約8分ほどの瀬戸内海国立公園内にある周囲約4km、面積約0.84平方kmの花崗岩(犬島みかげ)の島である。
良質の花崗岩を産出し、古くは岡山城・大阪城の石垣の他、明治になって大阪築港の造営にあたり、犬島の石が使われ、当時一番栄えていた頃、数千人が島で暮らしていた。
しかし、銅の精錬所の閉鎖や島の代表的産業である採石業の衰退等により、島を離れる人々が多くなり現在では約48世帯81人が生活している。
島で出会った古老が見ず知らずの私に、試行錯誤して育て上げた見事な錦鯉を見せてくださった。そして、1984年に放送されたテレビドラマ『さよなら西部警察』のロケ地としても使われた、と自慢そうに話された。
ウィキペディアによると『いまでも爆破ロケの残骸や足場が放置されるなど、当時のロケの荒っぽさを感じさせ、地元に映画ロケーションへの拒否感を起こしてきた。近年は映画「鉄人28号」のロケ地になるなどふたたびロケが活発化している。また近年、精錬所を使った演劇祭が開かれたほか、香川県直島町でベネッセアートサイト直島を展開するベネッセコーポレーション(岡山市)が精錬所付近を使った恒久的なアートワークの設置計画を進めている。』とある。
石材加工業は犬島の伝統産業だったが、現在は東田石材1社のみが営業を続けている。島の西部にあり、大急ぎで傍まで行ったのだが、あえなく定期船の出航時間切れとなり、遠目にみて引き返した。

油絵「砕石場」-第22回(1990年)日展-Mrs.シミズ

油絵「石切場」-第26回(1994年)日展-Mrs.シミズ

油絵「石切場」-第27回(1995年)日展-Mrs.シミズ
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精錬所の遺構である朽ち果てたレンガ積みの煙突


定期船からみた犬島全景
●瀬戸内紀行「犬島の写真」
年賀状といえば、私は心に残ったものを40数年に亘り保存版でファイルしてある。その中の一つに、Mrs.シミズが油絵を描いて年賀状に認めたものがある。犬島の「石切場」をモチーフに描き続け、第22回日展(1990年)頃から第30回日展(1998年)頃まで何度も出展され、入選を果したものもある。
ひとりの人をして何年も追い続けさせる“犬島の石切場”とは、果たしてどんな魅力を秘めたところなのだろうか?と好奇心をそそられていた。
思い切って昨日、岡山市唯一の有人島・犬島へ渡ってみた。宝伝港から目と鼻の先、定期船で約8分ほどの瀬戸内海国立公園内にある周囲約4km、面積約0.84平方kmの花崗岩(犬島みかげ)の島である。
良質の花崗岩を産出し、古くは岡山城・大阪城の石垣の他、明治になって大阪築港の造営にあたり、犬島の石が使われ、当時一番栄えていた頃、数千人が島で暮らしていた。
しかし、銅の精錬所の閉鎖や島の代表的産業である採石業の衰退等により、島を離れる人々が多くなり現在では約48世帯81人が生活している。
島で出会った古老が見ず知らずの私に、試行錯誤して育て上げた見事な錦鯉を見せてくださった。そして、1984年に放送されたテレビドラマ『さよなら西部警察』のロケ地としても使われた、と自慢そうに話された。
ウィキペディアによると『いまでも爆破ロケの残骸や足場が放置されるなど、当時のロケの荒っぽさを感じさせ、地元に映画ロケーションへの拒否感を起こしてきた。近年は映画「鉄人28号」のロケ地になるなどふたたびロケが活発化している。また近年、精錬所を使った演劇祭が開かれたほか、香川県直島町でベネッセアートサイト直島を展開するベネッセコーポレーション(岡山市)が精錬所付近を使った恒久的なアートワークの設置計画を進めている。』とある。
石材加工業は犬島の伝統産業だったが、現在は東田石材1社のみが営業を続けている。島の西部にあり、大急ぎで傍まで行ったのだが、あえなく定期船の出航時間切れとなり、遠目にみて引き返した。

油絵「砕石場」-第22回(1990年)日展-Mrs.シミズ

油絵「石切場」-第26回(1994年)日展-Mrs.シミズ

油絵「石切場」-第27回(1995年)日展-Mrs.シミズ
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精錬所の遺構である朽ち果てたレンガ積みの煙突


定期船からみた犬島全景
●瀬戸内紀行「犬島の写真」