メルクマニュアル医学百科

2011-02-01 12:38:55 | タナカ君的日常
WEB上に公開されている、米国の製薬企業メルク社が発行するメルクマニュアル医学百科、 これは本当に役立つ無料で閲覧可能な医学百科辞典で、時々拾い読みしています。 今は当然、骨折に関するページです。

 その 62章 骨折 からのコピペです。

************    傷ついた骨の修復プロセス    ***************

皮膚、筋肉、内臓などの組織が損傷を受けると、健康な組織に代わって瘢痕組織が生じ、欠損部を埋めて修復します。瘢痕組織はしばしば、その部分の外観や機能に影響します。これに対し、骨に損傷が生じた場合には瘢痕組織ではなく、新しい骨の組織に置き換わるのが特徴です。折れた骨はこの独自の再生能力によって自然に治癒するので、小さく砕けてしまった骨のかけらでさえも、適切な治療を行えば正常な機能を取り戻します。

骨折の治癒過程では、炎症期、修復期、リモデリング期の3段階が少しずつ重なりあいながら進行します。骨折が起こるとその直後から、炎症期とともに治癒過程が始まります。損傷を受けた軟部組織や骨のかけら、内出血した血液などが免疫細胞によって取り除かれます。免疫細胞の活動と血流量の増加によって、骨折部位の周囲は腫れて圧痛を生じます。炎症は骨折後2~3日でピークを迎えますが、治まるまでには数週間かかります。

修復期は骨折から数日のうちに始まり、数週間から数カ月を要します。修復された新しい骨(外仮骨)がこの時期に形成されます。仮骨は最初にできたときにはカルシウムを含んでいないため、ゴムのように軟らかく弾力があり、X線画像には映りません。この仮骨は強さや安定性に欠け、わずかな力でも変形や位置のずれを生じます。3~6週間たつと、この仮骨にカルシウムが沈着して石灰化し、硬く強くなってX線画像にも映るようになります。

リモデリング期(骨が元の正常な状態に修復される時期)は、何カ月間も続きます。密度の低い外仮骨が少しずつ再吸収されて、通常の強い骨に置き換わり、その骨が本来もっていた正常な形や構造が回復されていきます。この時期になると再び骨折することはまずありませんが、その部位を動かすと軽い痛みを感じることはあります。
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 ここに記載された内容からすると、 僕の現状は未だX線画像には映らない ”仮骨 ”が形成されつつある修復期にあるものと思われます。 昨日の通院はリハビリだけで、X線撮影は有りませんでした。 来週の月曜日の通院では、その撮影も予約項目に入っています、 その時には日柄的には多分うっすらと新しい骨が撮影画像上に見えて来る頃ではないかと、期待しています。
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