断水中の山荘で

2012-01-03 14:19:50 | 国内旅行と山歩き
 「断水中、水が出ません」「風呂場に汲み置いた水を使って下さい」そんなメモ書きが山荘の居間のテーブルに乗っていたのは、 大晦日の昼少し前、他の皆さんはスキー場のゲレンデに出払っていて誰もいないヤナバの山荘に到着して中に入った時の事でした。 そして2晩を過ごして昨日帰って来るまで、断水はずっと続いていました。 

 水の自由に使えない生活と電気を自由に使えない生活を選べと言われたら、貴方はどちらを選びます? 僕だったら水の自由に使える生活の方を選びます。 それは経験すれば皆んな同じ気持ちになるんじゃないかと思います。 水が自由に使えない不便さは相当な物がありますからね。

 10人に近い人数が毎日生きて行くために必要な水の量、それは水の得にくい縦走登山の時の事を考えてみると、毎日最低でも一斗缶で1つ分程度は必要だと思います。 風呂場の入り口には大きめ(60リッター以上か?)のポリバケツに水を貯めてありましたが、目に見えて減って行きます。 当然ですよね、蛇口を捻れば水の出る生活している人達が毎日食事作ったりしているのですから。 水の使用量をセーブする要因は貯留してあるバケツの中には小さな葉っぱの欠片等が僅かに浮いている様子が見えたり、蛇口を捻っても水が出ない現実が見えているからでしょうか? そんな訳で毎日10リッター程のバケツ2つと大きめの飲料水のペットボトルを持って裏手の沢に降りて行く水くみ作業が必要でした。

 その裏手の沢からの水汲み仕事、 距離的には玄関から1分程度で到着出来る近さだけれど、雪のある状態の中を沢の側に降りて水汲みをするには長靴履いたり、雪かき用のスコップで下準備に除雪をする時間も必要だし、 沢の水量も減っていて、バケツを満たすには時間がかかるし、結局水汲み作業には10分近く時間が掛かったんじゃないかな。

 Topの写真は水汲みのために沢に降りていく手前に積んであるキノコのホダ木の様子です。 赤いテープの巻きつけてあるそれは、僕が東京に持ち帰っておいたものを、今年の秋のシーズンまで寝かせて置くために、また山荘に持ち帰った分です。

 ところで年越し目的に出かけたヤナバの山荘からは昨日帰って来ました。



 連日の好天も帰りの日には朝から雪、塩嶺トンネルの辺りを走っている時には視界に不安を感じる程の降雪で思わずスピードをセーブする程でした。 でも諏訪湖SAでカメラを準備して、助手席の妻に撮影を頼んだ時には雪雲の下を通り抜けてしまったらしく、軽い降雪の写真にしかなりませんでした、ちょっぴり残念というか反面ホットしましたよ。
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