ダウン症の血液検査

2013-04-02 10:01:41 | タナカ君的偏見
 妊娠した母親から採血して特定の染色体を検査することで胎児がダウン症として生まれてくる可能性の高い事が判るのだと言う。 当然そんなことで情報が得られれば「産みたくない」そう判断する人が出てもおかしくない。 でも世の中には「胎児の選別出産は悪だ」と考える人もいる。 そんな話題のニュースでは「ダウン症だからと行って普通より劣った人間になるとは限らない」、「ダウン症だって生きる権利はある」と論理は続く。 このニュース(Top写真:南日本新聞{2012・9月19日}-くらし・生活面)の中で紹介された女性は大学も卒業して普通に社会生活を送っているそうだ。 TVにも登場しましたから皆さんも見聞きされたことでしょう

 たしかにハンデキャップを持って生まれても立派に生活している人がいるのは確かです。 「五体不満足」を著した乙武洋匡氏を筆頭にして。 でもそれは本当に少数派、大多数は両親、福祉作業所などに支えられ、本人が自立しているとは言えない状態で細々と生活している。 僕の意見ですが、自分たちの家庭の経済力で生まれた子供の生涯を支えて行けるなら「産むのはご自由にどうぞ!!」です。 でもね「障害をもって生まれると判った赤ちゃんを生む事は無い」そう思います。 「人を選別する、あるいは差別するのは良く無い」そんな意見も横行する世の中ですが、 すべからくこの世は選別・差別化で成り立っているじゃありませんか。 お米の苗を育てるときには籾を比重で選別し、 植林した杉だってある程度の大きさに生育したら、全体最適のために育ちの悪いのは間伐する。 人間の赤ちゃんだって家庭で産婆さんの助けを借りて出産して生まれた時代(僕の子供の頃)、明らかに障害を持つ子供はこの世に出て直ぐに、阿吽の呼吸で息をひきとらせていたと聞く。

 それが今じゃ設備の整った医療機関で出産するのが普通になって、 そこではどんな未熟児だろうが、心臓などに障害を持っていようが、とにかく生かし続ける。 生かし続けるのが正義だからでは無くて、医療機関としては 「裁判に訴えられて、多額の金を支払わなければならなくなるのを避けるためだけじゃねーのか?」あるいは「医療行為を多く行うほど診療収入が増えるから」 そう勘ぐりたくなる状態で生かし続けている。

 そして子供が1~2歳頃になると1億円を越える募金を集めて米国に渡って心臓移植手術をしたりするのも流行っているが、 いったい心臓移植手術した子供達が、その後何歳まで健康を維持して生きているのか? そんなデータが公表されていないかと検索してみたけれど、 移植を受けた子供達の移植後の生存年数データなんて見つかりません。

 まあ俺はそんなのに募金したりしてませんから、どうでもよい事ではあるのですが。 子供が死ぬ運命なら死なせてあげれば良いんです、 無理に大金使って生かす事は無いと想ってますから。 それに億を越す金を集めて貰ったら、 一部を残して置いて、 新たに元気な子供を2・3人産んで育てる費用に宛てた方が良くはありませんかね。
  

 ところで浅はかな人間のやること、 選別したからといって、それで上手く行かない事もある。 古代ギリシャの都市国家スパルタでは 「強健な身体を持つ男子を優先して育てる」それが国力を増大する目的に合致する。 そう考えたて施策を実行したらしいけど、 その古代の都市国家は滅び、 今の統一国家としてのギリシャも経済的破綻に瀕してみたり。

 話を元にもどしましょうか、 自力で活きられない障害者(高齢の寝たきり老人やボケ老人も含めて)が全体の中で比率が少ない内はなんとかなるでしょうけれども、 それが増え続けたら社会保障費でそれを支え続けるのは限度があります。  だから「検査で障害を持って生まれる可能性を調べて、生まないようにする」 そんな選択肢があっても良い、僕はそう考えています。
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