シリアにちょっかい出すイスラエル

　１年以上続くシリア内戦、　他のアラブの国の騒乱には自分たちのお気に入りの側に肩入れしたちょっかい出して来たアメリカやヨーロッパ諸国。　シリア内戦に対しては、いつものちょっかいを控えている。　なにやら武器供与の形で反体制側を応援したはよいけれど、　政権を打倒した側が政府軍が保有していた武器弾薬を奪い、　それがアラブの過激派組織に多量に流出した。　そんな西欧諸国にとって不都合な副作用が生じてしまったからだと聞く。　それで、同じ轍を踏まないためか、　自国の懐具合の不如意や他国に出兵して死んでくれる兵士のなり手が少なくなったからか、　シリアへのちょっかいは及び腰になっていた。

　しかし、　ここに来てイスラエルがかなり過激なちょっかいを出し始めた。　シリアの軍関係の研究施設やミサイルなどが保管されている軍事施設をかなり大規模に爆撃した。　その爆撃によって赤く染まる夜空を遠望した様子は昨日のニュース映像でご覧になった方も多いことでしょう。　解説によればヒズボラだかアルカイダだか、そう言った過激な組織にシリア軍が保有する化学兵器や精度の良いミサイルなどの武器が渡ってしまうことを阻止するための攻撃だとされている。

　第２次世界大戦の頃には屋根裏部屋にひっそりと隠れて生活したりしていたユダヤ民族。　いまじゃ近隣諸国に武力を持って自分の都合を押し通そうとしている。　　そんな事を可能にする軍事的・経済的優位性なんて永続しない事は人類の歴史を振り返れば明らか。　そしてまた化学兵器の流出を恐れて破壊する目的で攻撃してみたところで、　化学兵器への有効性・恐れを敵方に教え、　その製造保有を助長してしまうのじゃないかな？　そんな風に心配しています。　＜＜　ウソです心配してません　「イスラエルは勝手にアラブの人々の憎悪をかって最後は自滅しちゃいなさい」　そんな風に思っています。