背景画像用 ディフューザー実験

2018-06-21 10:51:29 | 雪の結晶撮影
 雪の結晶撮影の際に使用する背面照射光源、 それは結晶の微細構造に強いコントラストを与えるためには点光源から放射される直進性の強い光が望ましい事が判りました。 面光源的な光源(例えばデジカメの液晶画面)を使うと微細構造を明確に表現するのが難しくなるのです。

 背景画像はその背面照射光源で照らされるのですが、 画像を表現する色付きフィルムや絵の具、マジックインキ、 それらの光学的特性はそれぞれ異なり、 水彩絵具、 アクリル絵の具などは色濃く塗った場合、そこを透過する光を拡散させる度合いが強く、 結晶の微細構造を際立たせて撮影するのが難しくなるのです。

 そこで濃い色を持ち、光の直進性を損なわないプラスチック製のカラーフィルターを小さ三角形に切って風車ふうに並べた物を作ってみた。 これを背景画像とした場合、 色の境界があまりにくっきりし過ぎて背景画像としてはキツすぎるイメージになってしまう。

 そこで 「8色風車の上面に光を適度に拡散させるシートを置いたらどうなるか?」 結晶に含まれる微細構造が適度に表現され、 なおかつ風車の色彩境界が適度なカラーグラデーションになる物を探し出したいのです。 


実験に用いた5種類のディフューザー材料


 1. 日経新聞配布・新聞紙廃出用ビニール袋

 2. プラバン包装ビニール材・薄い白色印刷下地付き

 3. プラバン・ 0.5t 白色

 4. ビニール袋・オリンパス社レンズ包装材

 5. ビニール袋・近所のスーパー買い物袋

 この他にガソリンスタンド・宇佐美が発行した軟質塩ビシートを用いたカードケース等から適当なサイズに切り出して、 8色風車の上に乗せて撮影して、 比較を行った。

 それぞれ微妙な差であるのだが、 僕の好みでは軟質塩化ビニールシート(表面に微細なザラツキ感のある物)が最高と感じた。 二番目は日経新聞配布のビニール袋でした。 これは表面に浅い小さな凹凸を付けてある物だったが、 材質その物が持つ光拡散特性以外に「背景画像とディフューザーとの間に生ずる小さな隙間がカラーグラデーションの発生に大きな影響を与えている」 そう感じました。

 まだまだ冬のシーズンまで時間はたっぷり有ります。 この様な実験を楽しみながら続けます。


8色風車・カラーグラデーション
ディフューザーを使用


ダミー雪に見られる微細な傷の様子



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