原油価格 マイナス なぜ

2020-05-08 09:59:12 | タナカ君的日常
 このゴールデンウイーク、 新潟への山菜採りの旅から帰った直後、 近所のGSでガソリンを補給した時の価格は 110円/リッター 台の安値になっていた。 その値段に対しては「コロナ騒ぎ、ありがたい!」の気持ちのみだが・・・、 そんなガソリン価格の低減の理由の背景には経済の低迷があるのだから、 喜んでばかりでは居られない。

 なにしろ4月20にはNY原油先物取引5月限の「原油取引価格がマイナス」、 そんな今迄に聞いた事が無い事態が発生していたのです。

 過去には ”オイルショック” の言葉が世間を覆い、 原油価格が高騰した時代もあったのに、 2020年4月末には購入予約してあった原油を引き取る事に困難を感じた人々が居て、 自分の持つ権利を相手にお金を渡して現物の原油を引き取ってもらう事態が発生したと言うのだ。 それが「原油取引価格のマイナス」の原因だそうな。


 タイトルに掲げた言葉をキーワードにして検索を掛けて幾つかの解説記事を読んで見た。

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 その中の一つ Yahooニュース の記事

原油価格がマイナス化した意味、国内ガソリン価格への影響は?」の一部を転載させてもらう事にした。

<マイナス価格の意味>

 原油には価格が付いており、通常であれば買い手が売り手に対して代金を支払うことで、原油を確保することが可能になる。例えば、4月17日終値は18.25ドルだったが、これは「買い手が保有するドル」と「売り手が保有する原油」の交換レートが、1バレル=18.25ドルだったことを意味する。では、「マイナス原油価格」はどのような状態かと言えば、売り手が買い手に対してドルと原油を渡すことで、買い手に引き取ってもらう状況になる。マイナス37.63ドルであれば、原油1バレルについて37.63ドルを支払うことで、買ってくださいという完全な買い手市場になっていることを意味する。

< 引取たくても原油の保管場所が無い事態 >

 NY原油先物5月限は4月21日が取引最終日だが、現物の受け渡しが行われるオクラホマ州クッシング地区は貯蔵能力の限界に近付いており、売り手は在庫を捌きたい一方、買い手は価格がいくら下がっても在庫を貯蔵する能力を有していない状況になっている。これが海上付近であれば、タンカーによる一時保管といった選択肢もあるが、クッシング地区ではその選択肢はない。
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