日本で開催されているG7絡みのイベント、
第49回先進国首脳会議のトップレベルの人々による会合が2023年5月19日金曜日から広島で開催されるという。 議長国日本ではそれ以前に地ならし的に長野県軽井沢、 群馬県高崎市、 新潟市などの地方都市で外相会議やデジタル・技術大臣会議などの会合を既に実施してきた。
そして仕上げの首脳会合を目前にした今、 新聞やテレビで話題にされているのは「アメリカ大統領が国家運営に必要な財政的な問題処理のためにG7会合に出席出来ない可能性」、 「G7代表団の原爆慰霊碑や資料館への訪問、 さらには原爆被災者との面会を実現させよう」なんて事が話題になっている。
「日本が唯一の戦争による被爆国」 それを売りにして世界平和のために核廃絶を!と発信し続けて来た戦後の70年を超える年月。 僕としては「何も効果は出ませんでしたね」と言い切るしかありません、 以前にも書いた事があるが・・・ 西洋諸国、 あるいは今は経済面のみならず、核保有面でもアジアの大国となった中国辺りの大都会を「どこかのキチガイが核攻撃して被災者が多数発生」 そんな状況でも発生しない限り「核廃絶への取り組みは進展しないだろう」と相変わらず覚めた眼で眺めています。
広島駅から河に囲まれた平和記念公園に至る繁華な道筋、 日本人にとっては大半の建物が木造家屋の当時の市街、 それが一発の爆弾でまっ平らな焼け野原になって、 その中に残されて立ち続けている石造りの「原爆ドーム」の風景にはそれなりの思い入れがあるだろうけれど、 WⅡで爆撃を受けた石造りの建物の残骸の記憶を脳裏に刻んでいるであろうヨーロッパの首脳の人達にとって、「何んだこれ、 俺たち見飽きた記憶の極く一部じゃん」と思うだけじゃ無いだろうか?