大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

1/19 ニシオジロビタキ、キマユムシクイ、キクイタダキ ともに越冬中

2016年01月19日 | Weblog
 暖冬だといっていたが一変。この冬1番の冷え込み。東京など東日本では大雪のニュース。その上風が強いので余計に寒く感じる。

 ここ最近、大阪城公園の鳥は、安定しているというか変化が少ない。いつものコースを回りながら、越冬中の鳥の確認とカモなどのカウント。

 まずは西外堀のカンムリカイツブリ。今日も確認。千貫やぐらから坤やぐら跡の範囲に必ずいる。大手門から見て1分もかからないで確実に見つけられる。
 目に入って、よし今日もいた。特別な事はなくそれだけだが、当然のものが当然にある安心感。

 順番として次は西の丸庭園。ニシオジロビタキが居るかどうか確認するだけ。
 いつものサザンカの所で見当たらない。5分もしないで出てくるのが常なのに。林の方を探そうとすると、トイレの右の舗装上に1羽の鳥。

 印象がスズメではない。すぐに右に飛ぶ。そちらへ向かうとトイレ入り口前にいる。双眼鏡を目に当てようとした瞬間右の林に低く飛ぶ。

 あれは何だ。警戒させないように、順光になるように右からやや大回りして探す。 落葉の上に動く鳥、確認する。何だニシオジロビタキだったのか。

 枝に飛び上がらずに落葉の中を移動。どんどん近付いてくる。落葉の上を5メートルくらいの所まで近づいてくる。食べるものを探しているんだろう。

 受付嬢に、見た場所はトイレの右側に変わっていたと、いつものように報告。 すると彼女が質問
 「ニシオジロビタキはヒマワリの種を食べる?」
 私の知識では昆虫食。種子などを食べるとの記憶はない。

 帰宅後、調べてみた。
 「山階芳麿 日本の鳥類と其生態 第二巻 岩波書店」 いわゆる山階図鑑と呼ばれるもの。オジロビタキの項に「食物」として次のようにあった。

 「小型の昆虫、特に鞘翅目、鱗翅類、隻羽目及びそれ夫れ等の幼虫を食する。猶ほ南満州にて9月に採集せられたものは、上記の昆虫の外に植物の種子をも食して居た」
 種子も食べるとの解説を見つけた。

 ちなみに、日本三大鳥類図鑑と呼ばれるものは次の三つ。

① 日本鳥類大図鑑 清棲幸保 通称「清棲図鑑」
② 鳥類原色大図説 黒田長禮 通称「黒田図鑑」
③ 日本の鳥類と其生態 山階芳麿 通称「山階図鑑」

 西の丸庭園を出て、修道館から豊国神社の裏へ向かう。目的はキマユムシクイとコサメビタキの確認。
 ともにすぐには見つからない。今日は鳥見人もカメラマンも誰一人いない。

 しばらくすると大将がやってきた。その後キマユムシクイは豊国神社裏の真ん中辺りで見つかる。二人だけだからなのか、3メートルくらいの近距離、低い木で採餌、時には地面まで下りる。単独行動。

 大将の話しでは、昨日にキマユムシクイが5分間ほど鳴いていたそうだ。そのような解説を読んだ記憶がない。珍しい行動ではないだろうか。

 コサメビタキは見つからずその場を後にする。その後大将から連絡で見つかったとの事。
 コサメビタキは、大阪城公園にもよく来られる、ひろこさんの北区のマンションの庭でも1羽が越冬しているとのこと。大阪城公園からそれほど離れていない。場所と合わせて2羽が越冬とは。

 先に市民の森でキクイタダキ2羽が観察されているので、確認したかった4種すべて滞在中と分かった。

 次に関心のあるのがオオバンの数とバンの動向。
 東外堀55、南外堀1、西外堀9、内堀5、北外堀10で合計80羽。
 バン、西外堀の大手門側1羽。

 市民の森でオオタカの幼鳥がハトを捕えたが、カラスに追われ、足に掴んだまま林の中を低く飛び回ったそうだ。
 もみじ園でモズの 「ギチギチギチギチ」 声が聞こえる。探すと声と違う場所に♀1羽がとまっている。鳴いているのは見つけられず。2羽いるんだろうか。

 ジョウビタキは、♀が音楽堂西上。♂が豊国神社裏と飛騨の森。
 アオジは、音楽堂西上と豊国神社裏で4羽。
 アトリ20羽+、豊国神社裏。
 シメ1羽、市民の森。
 ハシボソガラス2羽、水上バス乗り場。

 ツグミは各所で計191羽。多くなった。
 シロハラは各所で24羽と少ない。

 南外堀にセグロカモメが1羽着水。
 人工川にコサギ1羽。
 内堀にアオサギ1羽。

 オカヨシガモは104羽。
 ヨシガモは20羽。

 ヒドリガモは155羽。
 カルガモは7羽。

 ハシビロガモは44羽。
 コガモは25羽。

 ホシハジロは219羽。
 キンクロハジロは102羽。

●今日の素敵な鳥たち。
 ツグミ、シロハラ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、キクイタダキ、オオタカ、モズ、ジョウビタキ、アオジ、アオサギ、コサギ、セグロカモメ、ハクセキレイ、カワウ、カンムリカイツブリ、バン、カイツブリ、ニシオジロビタキ、アトリ、シメ、エナガ、キマユムシクイ、コサメビタキ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
コメント
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