風の強い朝。でも寒くない風。春の風。
大阪城に着いて太陽の広場東の森で最初に目に入ったのがトラツグミ。公園事務所前で見られていた個体か、あるいは新たに飛来したのか。
あの飄々とした雰囲気で私を見つめる目。数枚撮影し後にする。公園事務所前の個体がいるか確認しようと。
他の大型ツグミは、シロハラが音楽堂西側上、修道館裏などで4羽、ツグミは梅林、梅林南側上桜広場で2羽。
大阪城公園で冬を過ごした鳥たちが次々と故郷へ帰っていく。
ジョウビタキは豊国神社裏で♂1羽。
こんな演歌がある。「女町エレジー」
生駒聖天の色街の女を歌った演歌、典型的で陳腐な歌詞にメロディの演歌。
この色街の蕎麦屋へ出かけた。蕎麦屋では、ちょっとしたあてで酒を飲み、最後にそばをすすって終わるのが基本。
予約した蕎麦屋の建物も元は遊郭。窓から生駒の町や第二阪奈の高速道が鳥瞰できる。焼酎とともに頼んだのが、巾着の中に大根おろしという変わったもの。それなりに湯割りに合う。
何杯かお代わりして最後には、この店売りの三たての十割そばでしめる。
酔って生駒宝山寺へ。石段の続く参道の両側に石灯篭。今も営業しているらしい当時の面影を残す旅館。風情のある町。
いつものように飲み過ぎた足でふらふらと、この街に来て 「女町エレジー」 の印象が大きく変わった。
陳腐に思えたこの演歌がしみる。哀愁の歌に当時の女性たちはどんな思いで日々生きていたんだろう。
♪♪ 女に生まれて よかったわ
本当は いいことないけれど
せめて 心で思わなきゃ
生きては ゆけない この私
生駒は 哀しい女町 ♪♪
作詞作曲 石坂まさを
歌 吉野さくら
この歌の作詞作曲 石坂まさを氏は、藤圭子の 女のブルースや 圭子の夢は夜ひらくなどを作詞した著名な方。女の悲しさを歌う部分が共通するように。
当時の色街の女性の悲しさや人生。行ってみないと分からない。酔って石段を上り色街を感じる風情。
あっ!ジョウビタキの声に、顔を向けると石垣からジョウビタキが飛び立った。もう春が近い。彼女たちの春はいつだったんだろう。
その後 「女街エレジー」 を聞くと目頭が熱くなる。もう一口飲んで、鳥に振らないと誤魔化せない。色街の石段を歩いてそんな風に思いが変わった。
・ウグイス1羽、沖縄復帰の森でさえずり。
・モズ2羽 人工川♂、元ヘリポート♀。
・ツバメ3羽 南外堀と北外堀で飛び回る。
・アオジ1羽 豊国神社裏。
・エナガ1羽 飛騨の森。
・シジュウカラのさえずりが響く。
「今も鳴く シジュウカラに 思いあり」 鳥鳥子
・オオバン30羽
・カイツブリ3羽
・アオサギ2羽
・ホシハジロ38羽
・キンクロハジロ178羽
・マガモ6羽
・ヒドリガモ9羽
・コガモ8羽
・カルガモ3羽
・オカヨシガモ2羽
・ハシビロガモ37羽
●今日の観察種
トラツグミ、オオバン、オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カワウ、カイツブリ、モズ、ツバメ、アオジ、ツグミ、ジョウビタキ、エナガ、アオサギ、ゴイサギ、ハクセキレイ、シジュウカラ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
◆◆ウグイス (1995.7.1 空堀南西 太鼓やぐら)
「梅にウグイス」 や 「うぐいす餅」 もよく知られるが、実際にウグイスはどんな鳥かと言えば案外知られていない。メジロと間違っている人も多い。
ウグイス色やうぐいす餅で緑色を連想してしまうのが間違いの元だろう。うぐいす餅の色とはまったく似ていないのに、名付けられたのか由来を調べてみた。
「初代が献上したお菓子がおいしかった。秀吉は大層喜んでその餅を鶯餅と命名した」
「三国神社山王の森に鳴く鶯より着想して鶯餅と命名」
「鶯を たずね たずねて 阿佐婦まで 松尾芭蕉に因み」などなど。
種々の説があり、本当のところは分からないようだが、古くから続く和菓屋はそれなりに由来を作っているのではと思いたくなる。
私が長く続く和菓子屋の息子に生まれたなら由来を作ったと思う。と言うより作ってみたい。店に伝わる話などなど参考にして、地域の歴史を紐解いて、客がなるほどと納得するような由来を。
野鳥のことだ。みんな仲良く自由にそれぞれ楽しく春を謳歌しよう。
大阪城に着いて太陽の広場東の森で最初に目に入ったのがトラツグミ。公園事務所前で見られていた個体か、あるいは新たに飛来したのか。
あの飄々とした雰囲気で私を見つめる目。数枚撮影し後にする。公園事務所前の個体がいるか確認しようと。
他の大型ツグミは、シロハラが音楽堂西側上、修道館裏などで4羽、ツグミは梅林、梅林南側上桜広場で2羽。
大阪城公園で冬を過ごした鳥たちが次々と故郷へ帰っていく。
ジョウビタキは豊国神社裏で♂1羽。
こんな演歌がある。「女町エレジー」
生駒聖天の色街の女を歌った演歌、典型的で陳腐な歌詞にメロディの演歌。
この色街の蕎麦屋へ出かけた。蕎麦屋では、ちょっとしたあてで酒を飲み、最後にそばをすすって終わるのが基本。
予約した蕎麦屋の建物も元は遊郭。窓から生駒の町や第二阪奈の高速道が鳥瞰できる。焼酎とともに頼んだのが、巾着の中に大根おろしという変わったもの。それなりに湯割りに合う。
何杯かお代わりして最後には、この店売りの三たての十割そばでしめる。
酔って生駒宝山寺へ。石段の続く参道の両側に石灯篭。今も営業しているらしい当時の面影を残す旅館。風情のある町。
いつものように飲み過ぎた足でふらふらと、この街に来て 「女町エレジー」 の印象が大きく変わった。
陳腐に思えたこの演歌がしみる。哀愁の歌に当時の女性たちはどんな思いで日々生きていたんだろう。
♪♪ 女に生まれて よかったわ
本当は いいことないけれど
せめて 心で思わなきゃ
生きては ゆけない この私
生駒は 哀しい女町 ♪♪
作詞作曲 石坂まさを
歌 吉野さくら
この歌の作詞作曲 石坂まさを氏は、藤圭子の 女のブルースや 圭子の夢は夜ひらくなどを作詞した著名な方。女の悲しさを歌う部分が共通するように。
当時の色街の女性の悲しさや人生。行ってみないと分からない。酔って石段を上り色街を感じる風情。
あっ!ジョウビタキの声に、顔を向けると石垣からジョウビタキが飛び立った。もう春が近い。彼女たちの春はいつだったんだろう。
その後 「女街エレジー」 を聞くと目頭が熱くなる。もう一口飲んで、鳥に振らないと誤魔化せない。色街の石段を歩いてそんな風に思いが変わった。
・ウグイス1羽、沖縄復帰の森でさえずり。
・モズ2羽 人工川♂、元ヘリポート♀。
・ツバメ3羽 南外堀と北外堀で飛び回る。
・アオジ1羽 豊国神社裏。
・エナガ1羽 飛騨の森。
・シジュウカラのさえずりが響く。
「今も鳴く シジュウカラに 思いあり」 鳥鳥子
・オオバン30羽
・カイツブリ3羽
・アオサギ2羽
・ホシハジロ38羽
・キンクロハジロ178羽
・マガモ6羽
・ヒドリガモ9羽
・コガモ8羽
・カルガモ3羽
・オカヨシガモ2羽
・ハシビロガモ37羽
●今日の観察種
トラツグミ、オオバン、オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カワウ、カイツブリ、モズ、ツバメ、アオジ、ツグミ、ジョウビタキ、エナガ、アオサギ、ゴイサギ、ハクセキレイ、シジュウカラ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
◆◆ウグイス (1995.7.1 空堀南西 太鼓やぐら)
「梅にウグイス」 や 「うぐいす餅」 もよく知られるが、実際にウグイスはどんな鳥かと言えば案外知られていない。メジロと間違っている人も多い。
ウグイス色やうぐいす餅で緑色を連想してしまうのが間違いの元だろう。うぐいす餅の色とはまったく似ていないのに、名付けられたのか由来を調べてみた。
「初代が献上したお菓子がおいしかった。秀吉は大層喜んでその餅を鶯餅と命名した」
「三国神社山王の森に鳴く鶯より着想して鶯餅と命名」
「鶯を たずね たずねて 阿佐婦まで 松尾芭蕉に因み」などなど。
種々の説があり、本当のところは分からないようだが、古くから続く和菓屋はそれなりに由来を作っているのではと思いたくなる。
私が長く続く和菓子屋の息子に生まれたなら由来を作ったと思う。と言うより作ってみたい。店に伝わる話などなど参考にして、地域の歴史を紐解いて、客がなるほどと納得するような由来を。
野鳥のことだ。みんな仲良く自由にそれぞれ楽しく春を謳歌しよう。