大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

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ユリカモメ 2羽着水 2019.12.9

2019年12月09日 | Weblog
 季節が進む。気が付くと日差しの方を歩いている。ついこの前は木陰を探していたのに。

 今日もユリカモメがほとんど見られない。北外堀で2羽が着水するのを観察したのみ。セグロカモメは観察ゼロ。

 各地でユリカモメが大きく減少しているのは間違いない。京都でも同じようだ。京都でユリカモメと言えば思い出す在原業平の歌。

 「名にし負はば いざ言問はん都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」
 (都の鳥という名なら 都に居る恋いしい人は どうしているのか教えてくれ)

 伊勢物語の東下りの一場面。在原業平が隅田川で目にした白い鳥を船頭に尋ねて、都鳥と聞き歌ったとされる。

 この都鳥は、現在のユリカモメとされている。在原業平は、超色男、超プレーボーイで知られる。

 以前、伊勢旅行のお土産でいただいた酒 「老緑」 実に美味しい酒だった。この酒の名の由来。

 在原業平が、伊勢の斎宮(一生乙女でいる立場)までも口説いて一晩を共にした。翌朝に船出する在原業平を、斎宮が松の陰で泣いて見送ったとされる。
 その松が 「業平松」 と呼ばれ今も浜に残っている。

 その松の緑にちなんで名付けられたのが、銘酒 「老緑」 株式会社 伊勢萬 内宮前酒造場。
 ユリカモメから、鳥と、酒と。色男の話し。

〇オカヨシガモ 15羽 東外堀、内堀
〇ヒドリガモ 163羽 東外堀、南外堀、西外堀、内堀、北外堀
〇マガモ 11羽 人工川、南外堀、内堀
〇カルガモ 16羽 人工川
〇ハシビロガモ 33羽 東外堀、南外堀、西外堀、内堀、北外堀
〇コガモ 9羽 南外堀、内堀
〇ホシハジロ 102羽 南外堀、西外堀、北外堀
〇キンクロハジロ 66羽 東外堀、南外堀、西外堀、北外堀

〇オオバン 63羽 東外堀、南外堀、西外堀、北外堀
〇カイツブリ 2羽 南外堀

 西外堀のオオバンをカウントしている時にスマホが鳴る。急いで出ると生命保険の勧誘。

 全く興味も関心もない。死んだら終了。既に共同墓地も予約している。簡易な葬儀もすべて契約済。私が死んだら電話1本ですべて済むようにしてある。

 生きている時にそんな事に1円も使いたくない。すべて酒に使いたいから。そう言うと、勧誘の男性、粘る気力もなくなってそうですかと電話を切る。

 途中までカウントしたオオバンの数を忘れ、また一から数え直し。これが結構面倒。散らばってバラバラの場所。潜っていることも。

〇ジョウビタキ 4羽 市民の森水場、豊国神社裏、飛騨の森ほか

〇シロハラ 4羽 音楽堂西側上、豊国神社裏、飛騨の森ほか

〇シメ 1羽 豊国神社裏

〇モズ♀ 1羽 豊国神社裏

〇ツグミ 9羽 市民の森、梅林、飛騨の森ほか

〇オオタカ 1羽 上空飛翔

●本日の観察種
 オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、ジョウビタキ、メジロ、アオジ、シロハラ、カイツブリ、ハクセキレイ、シメ、ウグイス、モズ、カワウ、ツグミ、コゲラ、ユリカモメ、オオタカ、ゴイサギ、キセキレイ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◆◆トラツグミ(1992.1.18 豊国神社裏
 山地からやって来て公園でしばらく滞在するのか、通過するだけなのか分からないが偶然見かけることがある。
 公園内のどの辺りを探せば見つかるといった確証もないので、運が良ければ出合えるといった鳥である。今までは市民の森や豊国神社裏でよく観察されているようだ。 
 ここで聞いたことはないが、夕刻に「ヒィー」と鳴く声は不気味で、音の方向も分かりにくく初めて聞くと鳥の声とは思えない。
 横溝正史原作の角川映画で 「ぬえの鳴く夜は恐ろしい」とキャッチフレーズに使われていた「ぬえ」の正体はこの鳥と言われ、得体の知れない物の不気味さが伝わる。
 地方によっては棺鳥や地獄鳥とも呼ばれて、声を聞いたり姿をみたりすると縁起が悪いらしい。私の記憶では出合っても何も悪い出来事はない。
 虎を連想させる体の模様は名前とよく合っていて、時には黄金色に輝き、大型ツグミ類の王者の風格さえ感じる。いつも出合いを期待しているが出合えず、思わぬ時に突然目の前に現れるから「ぬえ」なのかも知れない。      
コメント
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