太陽の広場に府警のパトカーや白バイほか警察車両。通路の各所に警察官が立っている。空にはヘリコプターが舞う。何かものものしい感じ。年頭の視閲式のよう。
第二寝屋川ではセグロカモメ2羽を観察。しかしユリカモメはまったく確認できず。これまで、冬期のユリカモメはごく普通。堀では必ず目にした。減少が言われて久しいが、こんな状態になるとは。
〇参考に、過去5年間の冬期間の一日最多数は次のとおり。毎年減少していることが分かる。ちなみに15年ほど前の2004年12月9日には381羽を観察している。毎日100~200羽は普通だった。
・2014-2015年の冬 =120羽 (2/18)
・2015-2016年の冬 =107羽 (1/2)
・2016-2017年の冬 =103羽 (12/11)
・2017-2018年の冬 =72羽 (12/4)
・2018-2019年の冬 =91羽 (1/7)
ユリカモメで思い出したのが 「ユリカモメの通勤」 という本。随分前に買ったものだが、大変興味深く読んだ覚えがある。久しぶりに書架から取り出してみた。
副題に ー京に勤めるユリカモメを追って15年ー とある。藤本秀弘著 平成10年サンライズ出版。
京都鴨川のユリカモメが、どこから来るのかどこに帰るのか興味を持ち、移動するユリカモメを追い続けた著者。少しずつ飛んだ先を探し、次はその辺りで待ち、次はその先と繰り返し、いよいよ東山山系を超え琵琶湖方面に。大変な労力と時間を掛けねぐらを探す。
反対に琵琶湖のねぐらを立ったユリカモメが、京都へ出勤する群れを追いかけ順に追いかけ、ようやく、京都と琵琶湖の通勤コースを解明。15年間調査しその結果を本にまとめたもの。
主に写真であるが、それぞれのキャプションに、鴨川を飛び立つ、橋を越えて北の終結場所へ(荒神橋)、大文字山をバックに南下する群団、近江富士をバックに南下する小群団、浜大津上空へ上昇してきた先頭群団などなど詳しく説明されている。写真とともに読んでいて心が躍る。
多分仕事をしながらだろうから、今日はここまで、来週はこの続きと、ひたすらユリカモメを追い続けた15年だったのだろうと感動する。それを本にまとめて残された。
正直私はこんなのが大好き。ちょっと羨ましい。自分が京に住んでいたなら、このテーマを見付けたなら、やっていた。大変な努力の結果に感激する。
同書の、あとがきの書出しは 「明日の朝も行くのですか?」 恨めしそうな妻の声。・・・・ユリカモメの出勤前に琵琶湖岸に佇むためには、4時すぎには床を離れなくてはならない。・・・
どれだけ大変だったか。生活の大部分を掛けて調査を継続。その中で生きがいを感じておられたのではないか。足元にも及ばないが、大阪城公園の調査記録している者として、思いが伝わっていっぱいになる。
現在はどんな調査をされているのだろう。
〇オカヨシガモ 9羽 東外堀、南外堀
〇ヒドリガモ 159羽 東外堀、南外堀、西外堀、北外堀
〇マガモ 6羽 人工川、内堀
〇カルガモ 6羽 人工川
〇ハシビロガモ 47羽 東外堀、南外堀、内堀、北外堀
〇コガモ 7羽 南外堀
〇ホシハジロ 68羽 東外堀、南外堀、西外堀、北外堀
〇キンクロハジロ 79羽 東外堀、南外堀、西外堀、内堀、北外堀
〇オオバン 47羽 東外堀、南外堀、西外堀、北外堀
〇セグロカモメ 2羽 第二寝屋川
〇ハクセキレイ 6羽 各所
〇カイツブリ 2羽 南外堀
〇コサギ 1羽 人工川
〇カワウ 6羽 西外堀、北外堀、第二寝屋川
〇カワラヒワ 3羽 音楽堂西側上
〇アオジ 3羽 音楽堂西側上、豊国神社東
〇ウグイス 3羽 音楽堂西側上、修道館裏、飛騨の森
〇ヤマガラ 1羽 沖縄復帰の森
〇シロハラ 2羽 市民の森、元射撃場
〇ツグミ 12羽 元射撃場、六番やぐら、青屋門、飛騨の森ほか
〇アカハラ 1羽 飛騨の森
〇アトリ 1羽 飛騨の森
〇ハイタカ 1羽 上空飛翔
〇モズ ♀1羽 梅林
〇ジョウビタキ 2羽 飛騨の森、豊国神社裏
●今日の観察種
オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、セグロカモメ、ハクセキレイ、シジュウカラ、カワラヒワ、アオジ、ウグイス、ヤマガラ、シロハラ、ツグミ、カイツブリ、コサギ、カワラヒワ、アカハラ、アトリ、ハイタカ、モズ、ジョウビタキ、キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
◆◆キンクロハジロ(1996.2.3 南外堀)
夜にカモの観察に出かけたことがある。日没とともに次々と水面に波を立てながら助走して飛び立つ。中には励まし合うように鳴き交わしながら出かける群れもある。
やがて早いものは数時間もすると採餌から帰ってくる。東の空から真っ暗な堀の中へ高速で下りてくる。何も見えない堀の中から「シュー」と風切り音が右から左へ通過する。数羽の群れが次々と下りてきた時は、「シューシュー」の音と、その先の水しぶきの小さな音で着水が分かる。
カモの丸々と太った体つきからは想像できないが飛ぶのがうまい。スピードも相当なもので、滑空してきたカモが近くを通過すると実感できる。これはカモの新たな魅力に接したようで楽しい。
キンクロハジロは漢字で書くと金黒羽白。目の金色と黒い体に飛んだ時に羽に出る白色からきている。春が近付くと♂はエクリプスから夏羽に変って名前どおり白がはっきりして金黒羽白になる。
第二寝屋川ではセグロカモメ2羽を観察。しかしユリカモメはまったく確認できず。これまで、冬期のユリカモメはごく普通。堀では必ず目にした。減少が言われて久しいが、こんな状態になるとは。
〇参考に、過去5年間の冬期間の一日最多数は次のとおり。毎年減少していることが分かる。ちなみに15年ほど前の2004年12月9日には381羽を観察している。毎日100~200羽は普通だった。
・2014-2015年の冬 =120羽 (2/18)
・2015-2016年の冬 =107羽 (1/2)
・2016-2017年の冬 =103羽 (12/11)
・2017-2018年の冬 =72羽 (12/4)
・2018-2019年の冬 =91羽 (1/7)
ユリカモメで思い出したのが 「ユリカモメの通勤」 という本。随分前に買ったものだが、大変興味深く読んだ覚えがある。久しぶりに書架から取り出してみた。
副題に ー京に勤めるユリカモメを追って15年ー とある。藤本秀弘著 平成10年サンライズ出版。
京都鴨川のユリカモメが、どこから来るのかどこに帰るのか興味を持ち、移動するユリカモメを追い続けた著者。少しずつ飛んだ先を探し、次はその辺りで待ち、次はその先と繰り返し、いよいよ東山山系を超え琵琶湖方面に。大変な労力と時間を掛けねぐらを探す。
反対に琵琶湖のねぐらを立ったユリカモメが、京都へ出勤する群れを追いかけ順に追いかけ、ようやく、京都と琵琶湖の通勤コースを解明。15年間調査しその結果を本にまとめたもの。
主に写真であるが、それぞれのキャプションに、鴨川を飛び立つ、橋を越えて北の終結場所へ(荒神橋)、大文字山をバックに南下する群団、近江富士をバックに南下する小群団、浜大津上空へ上昇してきた先頭群団などなど詳しく説明されている。写真とともに読んでいて心が躍る。
多分仕事をしながらだろうから、今日はここまで、来週はこの続きと、ひたすらユリカモメを追い続けた15年だったのだろうと感動する。それを本にまとめて残された。
正直私はこんなのが大好き。ちょっと羨ましい。自分が京に住んでいたなら、このテーマを見付けたなら、やっていた。大変な努力の結果に感激する。
同書の、あとがきの書出しは 「明日の朝も行くのですか?」 恨めしそうな妻の声。・・・・ユリカモメの出勤前に琵琶湖岸に佇むためには、4時すぎには床を離れなくてはならない。・・・
どれだけ大変だったか。生活の大部分を掛けて調査を継続。その中で生きがいを感じておられたのではないか。足元にも及ばないが、大阪城公園の調査記録している者として、思いが伝わっていっぱいになる。
現在はどんな調査をされているのだろう。
〇オカヨシガモ 9羽 東外堀、南外堀
〇ヒドリガモ 159羽 東外堀、南外堀、西外堀、北外堀
〇マガモ 6羽 人工川、内堀
〇カルガモ 6羽 人工川
〇ハシビロガモ 47羽 東外堀、南外堀、内堀、北外堀
〇コガモ 7羽 南外堀
〇ホシハジロ 68羽 東外堀、南外堀、西外堀、北外堀
〇キンクロハジロ 79羽 東外堀、南外堀、西外堀、内堀、北外堀
〇オオバン 47羽 東外堀、南外堀、西外堀、北外堀
〇セグロカモメ 2羽 第二寝屋川
〇ハクセキレイ 6羽 各所
〇カイツブリ 2羽 南外堀
〇コサギ 1羽 人工川
〇カワウ 6羽 西外堀、北外堀、第二寝屋川
〇カワラヒワ 3羽 音楽堂西側上
〇アオジ 3羽 音楽堂西側上、豊国神社東
〇ウグイス 3羽 音楽堂西側上、修道館裏、飛騨の森
〇ヤマガラ 1羽 沖縄復帰の森
〇シロハラ 2羽 市民の森、元射撃場
〇ツグミ 12羽 元射撃場、六番やぐら、青屋門、飛騨の森ほか
〇アカハラ 1羽 飛騨の森
〇アトリ 1羽 飛騨の森
〇ハイタカ 1羽 上空飛翔
〇モズ ♀1羽 梅林
〇ジョウビタキ 2羽 飛騨の森、豊国神社裏
●今日の観察種
オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、セグロカモメ、ハクセキレイ、シジュウカラ、カワラヒワ、アオジ、ウグイス、ヤマガラ、シロハラ、ツグミ、カイツブリ、コサギ、カワラヒワ、アカハラ、アトリ、ハイタカ、モズ、ジョウビタキ、キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
◆◆キンクロハジロ(1996.2.3 南外堀)
夜にカモの観察に出かけたことがある。日没とともに次々と水面に波を立てながら助走して飛び立つ。中には励まし合うように鳴き交わしながら出かける群れもある。
やがて早いものは数時間もすると採餌から帰ってくる。東の空から真っ暗な堀の中へ高速で下りてくる。何も見えない堀の中から「シュー」と風切り音が右から左へ通過する。数羽の群れが次々と下りてきた時は、「シューシュー」の音と、その先の水しぶきの小さな音で着水が分かる。
カモの丸々と太った体つきからは想像できないが飛ぶのがうまい。スピードも相当なもので、滑空してきたカモが近くを通過すると実感できる。これはカモの新たな魅力に接したようで楽しい。
キンクロハジロは漢字で書くと金黒羽白。目の金色と黒い体に飛んだ時に羽に出る白色からきている。春が近付くと♂はエクリプスから夏羽に変って名前どおり白がはっきりして金黒羽白になる。