大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

「2020年 今年の鳥」 2020.12.21

2020年12月21日 | Weblog
 今年もあと10日。コロナで明け暮れた1年だった。しかもコロナはいまだ収束せず。

 種々の自粛要請もあってか、大阪城公園は観光客はもちろん、散歩やジョギングの人なども大変少ない。もちろん鳥カメラマンもほとんどいない。
 今朝、出会って会話したのは植物に詳しいAさんひとりだけだった。

ー大阪城公園 「2020年 今年の鳥」ー

 今年の漢字は 「密」 と発表された。当然コロナ関連になるだろうと思っていたが、やはりといった思い。コロナに振り回された1年だった。来春にはコロナを抑え込んで、オリンピックが迎えらえる事を願っている。
 大阪城公園でも、今年の鳥の発表です。

 ★★★ 「チゴモズ」 ★★★

 チゴモズに決定しました。スズメ目 モズ科 モズ目。
 幼鳥1羽が、9月2日から9日まで梅林南側の林で8日間観察されました。大阪城公園では30年間でわずか3羽の観察です。連日多くのカメラマンなどで賑わいました。

 漢字で稚児百舌・稚児鵙。名前の由来は小さいモズから。モズが19~20㎝に対し、チゴモズは17~18cmとやや小さい。
 「コモズ」 でなく 「チゴ」 としたのは素晴らしい名付けで昔人は粋だと思う。
 英語名はTiger Shrike(タイガー・シュライク) 横斑があるので虎のようなモズという意味。虎ではなぁー、、安易な名付け。やはり稚児の方が奥深い。

 日本鳥類目録で、他にチゴと付いた鳥を探すと意外に少なくチゴハヤブサのみ。一方 「コ」 と付いたのは大変多い。ざっと数えても20以上はある。

 チゴの方が好みだが何でも 「チゴ」 にすればいい訳でもなく語呂が悪いのもある。大阪城公園で記録のある鳥を、合うのと合わないのに分けてみた。

〇 チゴヨシキリ (コヨシキリ) これが一番合う。
〇 チゴアジサシ (コアジサシ) いいなー。
〇 チゴチドリ (コチドリ) 略してチゴチ。
〇 チゴガラ (コガラ) 可愛い雰囲気。

× チゴチョウゲンボウ (コチョウゲンボウ)
× チゴイカル (コイカル)
× チゴガモ (コガモ)
× チゴゲラ (コゲラ)
× チゴサギ (コサギ)

 あくまで私の勝手な思いです。何でも良いとはいかないが、チゴって雰囲気が良いと思う。
 皆さんも、ご自分のホームグランドでの、今年の鳥と、10大ニュースを考えてみては。

● オシドリ見られず。土日と2日間内堀の蓮如前で観察されていた。今朝もとちょっと楽しみにして向かったが・・・蓮如前では、石垣にはロープに下がった作業員数人、堀の中はボートが走り回っている。もちろん、オシドリどころかカモはすべていない。

● もちろんあの輝くヨシガモも見られない。西の丸庭園側にも確認に行ったが、見られる範囲ではダメだった。清掃の時期を考えてほしい。

● オカヨシガモ 24羽 東外堀6・南外堀8・西外堀10
● ヒドリガモ 101羽 東外堀21・南外堀13・内堀8・北外堀30・西外堀29。東外堀では、数羽が5メートルほど上の石垣に飛び上がり、そこに伸びている草を食べていた。
● マガモ 17羽 人工川1・南外堀2・西外堀4・内堀10
● カルガモ 16羽 人工川6・西外堀7・内堀3
● ハシビロガモ 80羽 東外堀53・南外堀19・北外堀8
● コガモ 16羽 南外堀
● ホシハジロ 139羽 南外堀33・西外堀14・北外堀106
● キンクロハジロ 98羽 東外堀11・南外堀13・西外堀26・北外堀48

● オオバン 48羽 すべての堀と第二寝屋川
● カワウ 6羽
● ハクセキレイ 10羽 太陽の広場東の森ほか
● ユリカモメ 34羽 東外堀、北外堀ほか
● カイツブリ 6羽 南外堀、西外堀
● ゴイサギ 2羽 北外堀
● カワセミ 1羽 南外堀

 多くのカモは一部の堀に集中でなく、すべての堀に分散している。

● ツグミ 71羽 各所で見られる。水上バス乗り場では、2羽が飛び上がったが、まだ地面で普通には見れらない。
● モズ 1羽 太陽の広場東の森
● アトリ 15羽 みどりのリズム、市民の森
● シロハラ 4羽 市民の森、音楽堂西側上。ツグミに比べ少ない。
● アオジ 3羽 音楽堂西側上
● メジロ 29羽 各所
● シジュウカラ 14羽 各所
● ジョウビタキ 1羽 梅林
● エナガ 5羽 北外堀沿い
● ウグイス 1羽 飛騨の森
● コゲラ 3羽 市民の森、沖縄復帰の森
● その他 キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◎花に「花言葉」があるように、宝石に「石言葉」があるように、鳥にも「鳥言葉」

☆☆☆【鳥 言 葉】☆☆☆

・アカハシハジロ 永遠、出会い。 
・オオヨシキリ 主張。ひたすら告げる恋。
・カモメ 粋な別れ。熱情。
・カシラダカ 人見知り。臆病。
・ゴイサギ 陰険。うらぎり。
・シマアジ 最後の恋。

■■ウグイス(1993.11.23 梅林南側上桜広場)
 この時期は笹鳴きがよく聞かれ個体数も多いが明るい所に出てこないので、十分に観察するのは難しい種だ。まして撮影となると、よほど好条件に恵まれた時でないと無理だと半ば諦めていた。
 ところが梅林南側上桜広場の人工の水溜りの上の枝に突然現れ、葉の茂みに隠れたり明るい所に出てきたりして動き回る。せわしない行動はいつもと一緒で一時もじっとしていない。
 しかし、薄暗い藪にいられるよりはずっとましで、何枚か撮影した結果、かろうじてこの1枚が残った。ウグイスにすれば上出来だ。
 繁殖期には、明るいところでさえずっていることもあるが、大阪城公園での繁殖は観察していない。またいつかいい出合いがあるだろう。
コメント
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