大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

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オシドリ滞在中だった! 2020.12.25

2020年12月25日 | Weblog
 今年もとうとうこんな時期になった。来年は丑年。今年は家族全員健康で大過なく過ごせたことに感謝しないといけない。

 最後のことば。太閤さんは 「浪速の事は夢のまた夢・・・・」 忠臣蔵の浅野内匠頭が切腹の場面で 「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」 とか、信長の 「人生五十年・・・」とか。石川五右衛門の 「・・・・浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ」 などよく知られる。人生最後の言葉だけに深い思いが迫る。

 しかし辞世の言葉を吐いて、ガクッと頭が落ちてあの世へ、などは無いそうだ。そんな時はすでに意識不明。辞世の句どころか、感謝も苦しみも言葉はないと。

 立派な方は、あらかじめ辞世の句を用意していると読んだ。
 そこで私もずいぶん前から用意していた。「これでドードーに会える」 ガクッ! のつもりだった。

 これが通じない。ドードーを知らない人が多い。既に絶滅した鳥だ。不思議の国のアリスにも出てくる鳥。写真もないので想像図があるのみ。
 トリミニストとして、あの世へ行ったら本物のドードーが見られるとの思いで、上の言葉を準備していたが通じない。

 辞世の句を自分で説明するほど恥ずかしい事はない。そこで新たなものを考えることにした。もちろん野鳥がらみである。今度は酔っぱらってもしゃべらない。

 急死した場合 「父が亡くなったのでこのブログは終了しました」 の旨を投稿するよう、娘には頼んである。その最後に、父の辞世の句・・・。
 なんかちょっと粋。早く逝きたくないが、それを想像するのも楽しみのような。

 大阪城公園は今日も人が少ない。速足で回ってカモだけカウントして帰ろうと思っていると、市民の森で大将と出会う。バーダーやカメラマンで出会ったのは彼だけ。しばらく立ち話の中で、オシドリが戻ってきていると。

● オシドリは21日に蓮如前の内堀の清掃作業があって、他のカモも含めすべて見られなくなっていた。その後の情報で東外堀で見られたとのことだった。
 そんなことで、今朝は東外堀を少し慎重に探して、見つからなかったところだった。そんな時に内堀に戻っていると。

 回る楽しみができた。御座船も休業中ですぐに飛び去ることはないだろいうと、いつものコースを回って内堀の蓮如前へ。
 大将の話しでは、フェンスにとまっていたが、その後石垣下部にいたと。
 
 内堀に着いて、ざっと見るとフェンスにカモがいない。石垣下部をずーと見るとコガモが3羽休んでいるだけ。
 嫌な予感。堀の中にはヨシガモが数羽。それを双眼鏡で見ると、その中にいたー!オシドリ♀。よかった♪♪ やれやれ。

 結局、19~20の土日は内堀の蓮如前。21日に清掃作業で飛去。その後東外堀で観察されたことから、21日からに避難していたのかも。24日に東外堀で観察され、25日には再び内堀の蓮如前に戻る。堀を移って滞在しているのはうれしい限り。

 写真をパソコンで拡大し、図鑑の説明と合わせてみると、雨覆と肩羽にバフ色の羽縁がある。翼鏡に白斑がある。脇の淡色斑は丸い。
 これらからすると、♀の幼羽から第1回生殖羽かと思われる。

● オカヨシガモ 30羽 東外堀19・南外堀4・内堀7
● ヨシガモ 5羽 内堀の蓮如前。♂3♀2 オシドリとともにこの場所に戻ってきている。♂の輝きは見事。
● ヒドリガモ 81羽 東外堀28・南外堀18・西外堀4・内堀18・北外堀13
● マガモ 9羽 西外堀4・内堀3・北外堀2
● カルガモ 12羽 人工川6・内堀3・北外堀2
● ハシビロガモ 94羽 東外堀53・南外堀22・北外堀19
● コガモ 17羽 東外堀1・南外堀8・内堀8

● ホシハジロ 118羽 南外堀23・西外堀12・内堀8・北外堀75
● キンクロハジロ 76羽 東外堀3・南外堀6・西外堀28・内堀18・北外堀21

● オオバン 61羽 東外堀3・南外堀8・西外堀23・内堀11・北外堀12・第二寝屋川4
● ハクセキレイ 7羽 各所
● カイツブリ 6羽 南外堀、西外堀
● セグロカモメ 3羽 東外堀1羽が着水。浮いた魚を食べる。第二寝屋川2
● ユリカモメ 49羽 北外堀、第二寝屋川

● ツグミ 42羽 各所
● シロハラ 7羽 各所
● ジョウビタキ 2羽 豊国神社東、梅林
● その他 シジュウカラ、メジロ、キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◎花に「花言葉」があるように、宝石に「石言葉」があるように、鳥にも「鳥言葉」
 ☆☆☆【鳥 言 葉】☆☆☆
・トビ 短い夢。旅の思い出。
・ノゴマ 自分。嫉妬。ジェラシー。
・マミジロ 秘めた思い。恋上手。
・アメリカヒドリ 希望。
・キジバト 不摂生。軽率。
・カルガモ 恥知らず。

■■オシドリ(1997.3.23 北外堀)
 結婚式でのあいさつに、「よき日に鴛鴦の契りを結ばれた新郎新婦の・・」などと使われるオシドリ。鴛は♂、鴦は♀のオシドリで仲の良い夫婦を表す。2羽が並んで泳いでいる姿に仲の良さが見える。
 この言葉は中国の伝説からきたもので、「春秋戦国時代の宋の国でのこと。国王に無理やり妻を奪われた家臣が自殺した。妻もその後を追って自殺。怒った国王は2人の墓を別々に建てたが、両方の墓から生えた梓(あずさ=キササゲ)の木がみるみるうちに根や枝をからませるまでに成長し、その木にオシドリのつがいが住み着き悲しく鳴いた」
 その木は相思樹とも呼ばれ、相思相愛の相思という言葉もここから生まれた。
 日本でも、千葉県八千代市の正覚院に伝わる話では「昔ある侍が♂のオシドリを狩った。その夜美しい女性が訪れてきて、なぜ私の夫を殺したのかと涙ながらに訴え歌を残して去った。“日くるれば 誘ひしものを あそぬまの まこもがくれの ひとり寝ぞ憂き”今夜から葦の葉蔭でひとり寂しく暮らさなければならないと嘆く歌。
 翌朝気づくと、殺した♂のオシドリと嘴を合して♀のオシドリが亡くなっていた。侍はその夫婦愛に打たれ、この寺を鴛鴦寺(おしどり寺)と呼んで供養した。
 同じような話が、全国各地の寺でも言い伝えられている。 
 しかし、事実は違うことも多く、オシドリの♂は♀抱卵しているころには夫婦解消し、♂同士が集まって遊んで暮らす。♀を見つけると再びくどくそうだ。
 結婚式でオシドリ夫婦になってくださいと聞くと、不思議な気がする。離婚や浮気を勧めているようなものだ。
 3月のある日、北外堀で♂♀2羽を見つけた。しばらくして東へ飛んだので、東外堀から南外堀へと順に探すと西外堀の石垣に上がっているのを発見。
 この場所なら影響は少ないと、ちょうど実施していた探鳥会のリーダーに連絡。その結果多くの人が楽しんだようだ。
コメント
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