大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

クロハラアジサシ 夏羽 飛び回る 2021.5.10 

2021年05月10日 | Weblog
 ちょうど大阪城公園に着いた時に連絡をもらった。クロハラアジサシだ!

 急ぎ足で北外堀の青屋門近くに到着。カメラの設定をいつものAVモードからマニュアルに変更。露出設定は対岸の石垣のほどよい辺りを測る。
 ISO800でF5.6 開放、1/6000だ。意図的にシャッタ速度を8000分の1に上げる。飛んでいるので少しでも早いシャッター速度にする事と、羽が白いのでオーバーになる可能性が強いから。

 カメラの露出は標準反射板の反射率18パーセントに設定されている。こんな状況の撮影でAVやTVやプログラムで追いかけていたら、背景次第で飛んでもない露出になってしまう。 

 次はピントの問題。北外堀の外側からでは遠くまで見通せてクロハラアジサシの動向がよく分かるが、撮影するとピントが奥の石垣にいってしまう。
 歩留まり5パーセント。連写するもほとんどボツ!。

 場所を変えて飛騨の森側へ移動。上からの方が背景はほとんど水面になるので、ピントの歩留まりは5割ほどまで上がる。

 クロハラアジサシは、北外堀を東から西へと全域を飛び回る。観察するにはどの場所でもOK。待っているとやってくる。撮影なら飛騨の森側からをお勧めする。

 クロハラアジサシは2012年10月に大阪城公園にやってきた。(2012.10.3ー10.25)この年は当たり年で各地でもよく見られた。
 今回は今のところ不明だが、各地にも飛来しているのだろうか。前回と違うのは、成鳥夏羽という事。前回は成鳥も幼鳥も見られたが冬羽だった。

 前回は冬羽の個体、嘴は黒でゴマシオ頭。クロハラと言っても腹はそれほど黒くない。
 今回の嘴は濃い赤!頭は黒で、頬から下の白とコントラストがはっきり。腹も黒い。まさしくクロハラアジサシ。冬羽とは印象が全く違う。実にかっこいい夏羽♪♪

 撮影を続けているとカメラの電池残量も危なくなってきた。いろんな角度の撮影もできたので引き上げる事にする。
 昨夜は悲しい出来事があって大阪城の緑もくすんで見えたが、美しいクロハラアジサシで一気に5月のみずみずしい新緑に映った。人の気持ちって。

 今朝はクロハラアジサシに付き切りで他所は観察に回らず。ほとんど出会った鳥友からいただいた情報のみ。
・ツバメ 4 北外堀
・ハシボソガラス 1 北外堀
・カルガモ 1 北外堀
・マミジロ ♂2♀1 音楽堂西側上、天守閣東側配水池、梅林南側上桜広場
・オオヨシキリ 1 天守閣東側配水池
・クロツグミ ♂1 水上バス乗り場
・アカハラ 2 梅林南側上桜広場
・イカル 1 梅林南側上桜広場
・コサメビタキ 1 梅林南側上桜広場
・コルリ 1 飛騨の森
・ホトトギス 1 飛騨の森から北外堀超えて桃園方向へ、さえずりも。本種今期初認。

■■クロハラアジサシ(2012.10.8~10 北外堀、寝屋川)
 10月3日水曜日が初認。台風の影響か全国的に大変な数のクロハラアジサシが観察されている。どうりで大阪城公園にもやってきた訳だ。
 山男T氏から聞いたとおり寝屋川の柵にとまっている姿も撮影できた。成鳥も幼鳥も撮影できた。いう事なしのいい気分。
 好きな時に好みの肴で好きなように酒を飲んで体に大きな問題もない。いつまで続くかと不安もあるが、その時は仕方ない覚悟はしている。クロハラアジサシの写真を前に酔った頭で満足感に浸る。日々充実。
 10年前、早期退職した時は今の生活は想像の中に入っていなかった。結果的には想像をはるかに超え数十倍も充実した毎日を過ごしている。
 逆に言えば、10年後の自分はどうして生きているか分からないという事でもある。男としてまだまだ現役で行動しているのか、車の運転はできているのか、人の世話にならずに自立して生きているのか、もうこの世にいないのか。生まれた自分とは何なのか。自分以外の人とは何なのか。
 3枚目。幼鳥の羽を広げた飛翔写真も撮影成功。顔の耳垂れ、背面の褐色の斑、腰の灰色など、ハジロクロハラアジサシとの識別点もはっきり分かる。
 1枚目は寝屋川の柵にとまる幼鳥。4枚目は同じく寝屋川の柵にとまる成鳥冬羽。
 冬羽なのでクロハラアジサシといっても腹は全く黒くない。人に対して警戒心がないのは接した経験が少ないからか。
コメント
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