大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

1/6 キマユムシクイ、ニシオジロビタキともに越冬中。

2016年01月06日 | Weblog
 西の丸庭園は昨日から開園。 昨日はスーパー銭湯に行っていたので登城せず。今年初めてのスーパー銭湯。温泉が好きなのでよく出かける。

 年間50回くらいは行っていると思う。ぬるめの露天風呂にのんびり浸かっているのがいい。ぼーっとして、いろいろな思いがめぐる。

 そんな訳で、今年初の西の丸庭園。 主な目的はニシオジロビタキ。年末年始の休園中の様子が気になる。

 受付嬢と年賀のあいさつ。 「オジロビタキ居るかなぁ?」 との私の言葉に、「居る。昨日はたくさん見に来てた」 
 そうなんだ。昨日観察されていた。それなら安心。

 いつものように左回りに園内一周。 ニシオジロビタキは山茶花の所では見られず、乾やぐらに近い方で観察。

 西の丸庭園を出ると修道館裏から豊国神社裏へ回るのがいつものコース。

 いつも数人がキマユムシクイを待っている。しかし、今日は誰もいない。こんな時は一人近距離でじっくり観察・撮影できる。

 着いた途端、豊国神社の南西角にキマユムシクイが出てくる。南外堀沿いから一人の女性が下りてこられた。交野から来たとのこと。
 先から待っていたようだ。すでに数枚撮影されている。

 今年に入って、市民の森の石の水場にキクイタダキが下りてくる。すでに何人かが撮影されている。
 高い枝葉の中を動き回るキクイタダキはなかなか撮影できない。水場なら確実に撮影できる。朝に通った時にはすでに数人が待っていた。

 この場所は、喉胸が赤褐色ハイタカ♂の、ねぐらになっている場所。
 ただし、水無瀬のコミミズクと同じで見られる時間が遅い。普通は4時ごろ。ただし早い時は昼ごろに帰ってくる。その日の運次第。これもコミミズクに似ている。

 大阪城公園初めての方に、最近のモデルコースを紹介。昼食を持参のこと。

① 朝、大阪城公園に着くと最初は、豊国神社裏へ向かう。ここでキマユムシクイと越冬コサメビタキを観察・撮影。
② 次に西の丸庭園へ入る。奥の迎賓館西側の山茶花でニシオジロビタキを観察・撮影。
③ 次に市民の森へ向い、石の水場でキクイタダキを観察・撮影。待っている間にシロハラ、シジュウカラ、メジロ、ヤマガラ、アトリ、シメなどが飲水や水浴びに下りてくるので、時間待ちに観察・撮影。
④ 昼ごろから夕方にかけて、喉胸が赤褐色ハイタカ♂が帰ってくるので観察・撮影。

 これで、大阪城公園で、最近人気の鳥たちすべてを観察・撮影できる。後は、運次第、腕次第。

 私の場合は、西外堀のカンムリカイツブリを入れたいが、本種は他の場所で普通に見られる。大阪城公園という拘りがなければ珍しくも何ともない。

 シロハラは、市民の森ほかでかなり多く合計71羽。ただし地上採餌していてもすぐに飛び上がる。警戒心はまだ強い。
 ツグミは、各所で51羽。西の丸庭園も意外に少なかった。
 ヤマガラ、市民の森2羽。

 シメ、市民の森と太鼓やぐら跡で2羽。
 アトリ、飛騨の森で5羽。
 アオジ、音楽堂西上で4羽。

 コサメビタキ、豊国神社裏で1羽。
 ウグイス、6番やぐらと豊国神社裏で2羽。
 ジョウビタキは豊国神社裏と修道館裏で♂♀。
 ハヤブサが豊国神社の上で観察されている。

 バンは、西外堀1羽。
 オオバンは東外堀が多くて58羽、他の堀を合わせて計79羽。

 ハクセキレイ、各所で12羽。
 キセキレイ、西外堀と北外堀。
 カワセミ1羽、北外堀。

 コサギ人工川1羽。
 ゴイサギ、北外堀1羽。 
 ユリカモメ、東外堀、北外堀、第二寝屋川で62羽。
 
 オカヨシガモ、137羽。
 ヨシガモ、9羽内堀のみ。

 ヒドリガモ、137羽。
 カルガモ、21羽、内14羽は人工川。

 ハシビロガモ、53羽。
 コガモ、13羽。

 ホシハジロ、200羽ちょうど、北外堀に多い。
 キンクロハジロ、113羽。

●今日の可愛い鳥たち。
 オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、シジュウカラ、オオバン、シロハラ、ツグミ、ヤマガラ、シメ、アオジ、カイツブリ、コサギ、ハクセキレイ、カンムリカイツブリ、キセキレイ、ニシオジロビタキ、バン、キマユムシクイ、コサメビタキ、ウグイス、ジョウビタキ、メジロ、ユリカモメ、カワセミ、ゴイサギ、アトリ、ハヤブサ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
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1/4 キマユムシクイ滞在中。

2016年01月04日 | Weblog
 今年も町が動き出した印象。大阪城公園へ向かう道で、たくさんのサラリーマンたちとすれ違う。まいにち毎日ネクタイを締めて、地下鉄に乗って出勤していた昔を思い出す。

 第二寝屋川でオオバン1羽を見つける。調査地域外であるがオオバンが多くなっている証拠の一つ。過去ここでオオバンを見たことがない。

 東外堀のオオバンはますます増加、今日も50を超えて58羽。他の堀を合わせて合計82羽。

 今年も全国一斉に実施される 「ガンカモ類鳥類生息調査」 の時期が近づいてきた。近年は琵琶湖のオオバンの増加にただただ驚き注目している。
 大阪府は調査対象にオオバンは入っていないのか、データーを目にしていないが、伸び率は凄いものがあると思う。

 バンは西外堀1羽。

 キマユムシクイは豊国神社裏で1羽。年を超えて越冬中。大陸から何を思ってやってきたか。こんな小さい鳥が1羽で春を待っている。春になると日本海を渡って大陸へ帰って繁殖。

 大阪城で越冬は複数回の記録があるが、今回はこれまでで一番低い所に降りてくる。観察も撮影も過去の中で最良。

 ニシオジロビタキは明日以降。西の丸庭園が5日から開園し通常の運営になる。いてくれると思う。いてくれることを願う。

 オカヨシガモ、94羽。
 ヨシガモ、8羽。

 ヒドリガモ、93羽。一時は500羽を超えるか。という時もあったが随分少なくなった。今期はその中からアメリカヒドリを探すのが目標の一つであった。
 成果は1羽を見つけ、らしき奴をもう1羽。しかし、これだけ減少すると今期は無理かも。

 カルガモ、19羽。最近は人工川の草が茂った中にいることが多い。コサギも一緒に。内堀にも1羽が必ずいる。雑種のアヒルと夫婦気取りの奴。

 ハシビロガモ、今期は少なく合計でわずか32羽。
 コガモ、何故か見られず2羽のみ。遠くから観光バスのバック時、安全合図の笛の音。その音がコガモの、求愛時の声に聞こえて仕方ない。何度も堀の中を探してしまう。 「ピリッ・ピリッ」

 ホシハジロ、192羽。今一番多いカモが本種。主に北外堀。
 キンクロハジロ、68羽。

 カンムリカイツブリは西外堀に。
 カイツブリ2羽、西外堀。

 ユリカモメ、東外堀、北外堀、第二寝屋川などで計105羽。クスの実に群れて食べる。
 ツグミ各所で28羽。西の丸庭園が開園すれば、これよりかなり多いと思う。
 シロハラ、各所で68羽。市民の森では林床に下りているのも多いが、警戒心は強く、すぐに飛び上がる。

●今日の可愛い鳥たち。
 ツグミ、シロハラ、シジュウカラ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、バン、ユリカモメ、ハクセキレイ、キセキレイ、アオジ、ウグイス、カワウ、コサギ、アオサギ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ジョウビタキ、メジロ、キマユムシクイ、シメ、アトリ、バン、カワラヒワ、キクイタダキ、ヤマガラ、エナガ、ゴイサギ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
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1/2 2016年の鳥見初め。

2016年01月02日 | Weblog
 昨日の朝は恒例の、初日の出。今年は大手前から日の出を待った。 見やすいのは天守閣東配水池の東側。鳥見でも人気の場所。
 ただし、大阪城から東の暗い街並みの上から日が昇るので、当然大阪城は写らない。

 今年は、南外堀を下に見て左に6番やぐらや石垣をなめて、右に上る太陽の構図を考え、大手前の方から待つことにした。ここならわずかでも大阪城らしさが入る。
 快晴で素晴らしい初日の出を目にすることができた。

 大阪城から見る初日の出の時間は7時17分。意外と遅い。大阪城公園の西側に車を止めて、歩きながら西外堀をのぞくと、うす暗い水面にカンムリカイツブリ。
 今年最初の鳥はカンムリカイツブリだった。

 今朝は今年初の鳥見。いつものコースでひと通り回る。しかし娘一家が来る事になっているので早足で鳥見。

 カンムリカイツブリは西外堀で1羽。すぐに目につく。いる所に行けば、普通に見られるので注目されないが、私にとっては特別な存在。大阪城公園のカンムリカイツブリ。

 バン、残念ながら見つけられず。
 オオバンは、東外堀に多く50羽、西外堀6、内堀5、北外堀15で合計76羽。

 昨日届いた日本野鳥の会 和歌山支部の機関紙 「いっぴつ 啓上」 鳥信欄にオオバン。
 和歌山県太地町で、猫に追われたオオバンを側溝で確保し太田川河口に放鳥したと。太地町でオオバンを見たのは初めてとある。
 オオバンが増えていることと無関係ではないだろう。オオバンの記事が目に付いてしかたない。

 ニシオジロビタキは、西の丸庭園休園中のため未確認。

 豊国神社裏で一人のカメラマンが何やら撮影中。モニターを見せてもらったがウグイス。今日は豊国神社裏も普通に通っただけで、キマユムシクイは観察できず。
 正直、一応の撮影ができているのでちょっと余裕。 

 帰宅して、鍋の下ごしらえもあるので、それなりに忙しい。 ちなみに今回は 「トマト鍋」 をつくるつもり。
 昨年末に京橋の居酒屋で見つけたトマト鍋、一人でつつきながら飲み、変わっていて面白そう。正月の鍋にやってみようと。

 このへんが並みのアルコール依存と違う。酔っぱらっても家の料理を考えている。

 中身は肉、魚、豆腐、野菜ほか何でもあり。寄せ鍋みたいなもの。 違いはトマトジュースや、ホールトマトの缶詰、トマトケチャップなどをベースに出汁をとる。
 驚いたのは、ここにトマトの4切がごろごろ入ってチーズもたっぷり。

 北外堀を上から観察していると、今日もカワセミ2羽が水面を追いかけ合うように飛ぶ。
 セグロカモメ1羽が着水してポリ袋を突いている。まさか食べないだろうな。心配。
 北外堀沿いのゴイサギのねぐら、今日は3羽が見えている。糞で葉がやや白くなっている。

 南外堀と沖縄復帰の森の間で混群に出会う。
 メジロが19羽。シジュウカラが4羽。エナガが4羽。コゲラは見られず。キクイタダキも見られず。
 そう言えば朝、市民の森でケチャップねえさんと出会う。お元気に活躍の様子。 石の水場でキクイタダキを・・・と言っておられたが、その後どうだったのだろう。

 オカヨシガモ、東外堀47・南外堀5・西外堀4・内堀44・北外堀17合計117羽。
 ヨシガモ、東外堀2、内堀9で計11羽。やや少ない。

 ヒドリガモ、東外堀45・南外堀4・西外堀12・内堀25・北外堀26合計112羽。
 カルガモ、人工川12・西外堀4・北外堀1.内堀1計17羽。
 コガモ、南外堀6・内堀2計8羽。

 ホシハジロ、東外堀11・南外堀12・内堀3・北外堀83計109羽。
 キンクロハジロ、東外堀2・南外堀12・西外堀11・内堀31・北外堀36計92羽。

 正月は、娘の家族もそろって、かるた取りが恒例。もちろん読むのは私。賞品も私持ち。孫たちは、お年玉よりそれを狙ってくる。

 ちなみに私の好きな歌は

 「瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)の われても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ」

 恋する男と女の究極の思い。 近年、目の前の出来事で事件を起こす恋の軽いことか。心から愛した相手ならこの歌に、愛の深さを知る。

 万葉集約4500首のうち鳥が出てくる歌は約600首。種数は57種。鳥の名前を入れて詠んだ短歌長歌は489首。多い順は1位ホトトギス153首。
 
 百人1首の、ほととぎす

 「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる」

 もう一首、鳥で。
 「うかりける 人を初瀬(はつせ)の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを」

 ここにある初瀬は、奈良県の長谷寺周辺。ヤマセミやクマタカを観察撮影に通った覚えがある。出てきて欲しと祈って待った境内。 たしかに風は冷たかった。

※追加情報=マミチャジナイ飛騨の森・豊国神社裏・市民の森。市民の森、アトリ・シメ・キクイタダキ・エナガ・ヤマガラ。キマユムシクイ・コサメビタキ豊国神社裏。


●新年最初の鳥たち。
 オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、ユリカモメ、ツグミ、シロハラ、メジロ、カワラヒワ、シジュウカラ、エナガ、コサギ、アオサギ、カンムリカイツブリ、カイツブリ、ハクセキレイ、ジョウビタキ、ウグイス、カワウ、ゴイサギ、カワセミ、セグロカモメ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、マミチャジナイ、シメ、アトリ、キクイタダキ、ヤマガラ、キマユムシクイ、コサメビタキ。
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1/1 謹賀新年

2016年01月01日 | Weblog
   ☆☆☆ 明けまして おめでとう ございます ☆☆☆


 旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

 恒例の 「2015 大阪城公園の野鳥 十大ニュース」 を発表します。内容は私の主観によるものです。
 皆さんの十大ニュースは何だったでしょうか。

 本年も、笑顔の素晴らしい年になる事を祈っております。そして鳥運も。


① ウタツグミ2回目の飛来。
  10月16日に豊国神社裏で観察された。1995年以来2回目。全国的にも珍鳥とされる本種の2回の飛来は特筆もの。ある意味、大阪城公園の凄さでもある。

② フクロウ カラスに襲われ落鳥。
  4月21日に西の丸庭園で初認されて以来、各所でカラスに囲まれている姿が観察されていたが、4月28日に飛騨の森で一部の骨や羽のみ残った姿で確認される。危惧していたとおりになってしまった。

③ キアシシギ初記録。
  5月21日に南外堀を飛び回る2羽。初観察種。短時間で西外堀方面に見えなくなる。ごく普通種のシギであるが、環境的に大阪城公園では貴重。偶然が重なって記録できた。

④ オオジュリン初記録
  11月3日に2番やぐら跡付近で観察撮影される。普通種であるが、何故かこれまで大阪城公園では記録がない。
オオヨシキリやホオジロなどはよく記録されているのだが。

⑤ コヨシキリ2回目の飛来。
  9月28日~10月4日にかけて1羽が、豊国神社東、空堀で断続的に観察される。過去2008年以来2回目の観察である。観察し辛い行動であった。

⑥ メジロガモ2回の飛来。
  全国的にも珍しい種であるが11月23日南外堀と12月30日北外堀の2回の飛来は貴重。大阪城公園では過去に複数の飛来記録がある。

⑦ キマユムシクイ越冬中。
  今年も1羽が11月25日から、主に豊国神社裏周辺で越冬中。少ない種ではないが観察しにくいため記録は多くない。

⑧ カンムリカイツブリ昨年に続き飛来。
  昨冬は1~2羽が越冬し話題になったが、今冬も11月28日に飛来し西外堀で越冬中。

⑨ ニシオジロビタキ越冬連続。
  昨年に続き今秋も11月19日に飛来し西の丸庭園で越冬中。1Wの羽衣であり、昨年の個体と同じないことは、はっきりしている。本当にニシオジロビタキでいいのだろうか。

⑩ オオバン過去最多。
  年々増加している本種。今年は12月25日に85羽と過去最多数を記録。場所もすべての堀で観察された。
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