大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

ヨシガモ今期初飛来 2021.10.7

2021年10月07日 | Weblog
 10月というのに暑い。直射日光の下では真夏と同じ。鳥も少ないし人も少ない。

 途中出会ったとトモちゃんから今朝はバンもカンムリカイツブリも見ていないと聞く。半分諦めて南外堀から観察。
 遠くの水面に2羽のカモ。1羽ははっきりとヒドリガモ。ヒドリ2羽と思うが 「ん!」 ♀に見えた1羽の腰には垂れた飾り羽。急いでそっちに向かい再度観察。間違いない。ヨシガモ♂だ。今期初じゃないか。ちょっと嬉しい気分。

 それにしてもヒドリガモの♂とぴったり並んで一緒に行動。見逃していたらヒドリガモ2羽とするところだった。危ない危ない。

 カンムリカイツブリもバンも見付けられず。見逃した可能性もあるが飛去したかも。
 バンは見つけにくい。9/22から西外堀に滞在している。しかし見つけるのに苦労する。大手門側で見られたり京橋口で見られたりする。両場所を同時に見通せないから苦労する。

 オオバンとバンはともにクイナ科で似ている。しかし詳しくはバン属とオオバン属で別。何故バンは見つけにくいか? 足の構造が違うから。

 オオバンは足の指がしゃもじのように平たくなって泳ぐのが得意。一方バンはその水掻きがない。指が特別長いだけ。なので水泳は好きではない。
 オオバンのように水面を泳いでいれば目に付きやすいが、バンのように石垣の隅の草の中にいると非常に見つけにくい。

・オオルリ ♂若1太陽の広場東の森、♀1二番やぐら跡
・カルガモ 2羽 東外堀
・キビタキ 5羽 みどりのリズム、蓮如前、飛騨の森ほか
・シジュウカラ 9羽 各所
・エナガ 9羽 音楽堂西側上から沖縄復帰の森へ移動
・カワウ 6羽 南外堀、西外堀、第二寝屋川
・ヒドリガモ 36羽 南外堀1.西外堀33,北外堀2
・ヨシガモ 1羽 南外堀 エクリプス
・ハクセキレイ 2羽 西外堀
・メボソムシクイ 3羽 梅林南林、市民の森
・コサメビタキ 2羽 梅林南林、飛騨の森
・コゲラ 2羽 梅林
・マガモ 2羽 西外堀
・ゴイサギ 1羽 北外堀
・ハシビロガモ 3羽 北外堀
・メジロ 4羽 各所
・ハシボソガラス 1羽 大阪城ホール

■■ヨシガモ(2008.2.19・25 内堀)
 ついに♂が来た。昨秋に♀が来て、ついに♂だ。2/19に1羽を確認。飛び上がって喜ぶ。
 ヨシガモの♂は京都深泥池で見たのが始めてだった。もう15年以上も前の事になる。その後、色々な所で出合った。ガンカモ科一斉調査の大阪府の結果を調べて、多数飛来している豊中市の青池という所に観察に出かけたこともあった。
 いつか来ると確信はあった。いつかが分からなかった。トモエとともに思い入れがあった。この2種が揃わないと、カモの大阪城公園としては物足りないとも思っていた。
 2/19の個体は、滞在を期待したが当日のみで通過。しかし2/24に再び1羽が飛来。そして2/25には3羽飛来だ。
 夢がひとつずつ叶う楽しみ。これも定点観察の喜びである。次はアメリカヒドリか。それともホオジロガモか。また新しい夢が広がる。
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夏鳥に冬鳥が少しずつ 2021.10.4 

2021年10月04日 | Weblog
 素晴らしい秋晴れというか、真夏と同じ日差しでかなり汗をかく。
 出会う人、出会う人皆同じように 「少ない」 と言う。今年は明らかに少ない。多い年もあれば少ない年もある。仕方ない。それでいいと思う。

・ヤブサメ 梅林南上サクラ広場でマダムと出会う。ヤブサメの声がしたと覗き込むと目が合ったと言う。羨ましい、私はもうヤブサメの声を聞くことができない。
 耳鳴りに難聴。若い頃に聞いたヤブサメの声は頭の中にあるだけ。音楽堂西側上、梅林南側上で3羽。
・カンムリカイツブリ 10/2に西外堀で初認され、10/3には北外堀で観察されている。今日も北外堀で確認しようと思っていたが西外堀で確認。明日以後の観察はどうか。
・ヒドリガモ 西外堀で26羽。大手門側でカウントの後、京橋口側からカウントの計。
・キビタキ ♂2♀型11 多いように思えるがこの時期にしては大変少ない。自分の観察よりも出会った鳥友たちの多くの観察情報が入っている。
・サンショウクイ 1羽が音楽堂西側上の木で鳴いて市民の森方向へ飛ぶ。
・メボソムシクイ 5羽 市民の森、豊国神社裏、梅林南側上桜広場、ミライザ裏ほか
・クロツグミ 4羽 沖縄復帰の森、天守閣東側配水池
・オオルリ 飛騨の森、沖縄復帰の森、梅林南側上林で♂1♀3
・コサメビタキ 梅林南側上桜広場1羽
・モズ 2羽が飛騨の森で高鳴き
・アオサギ 2羽 内堀、北外堀
・ハシビロガモ 2羽 北外堀

 蓮如上人の所でヤマカガシを見たと聞いた。大阪城公園ではこれまでシマヘビとアオダイショウしか見たことが無かった。シマヘビはよく出合う。アオダイショウはツバメの幼鳥を捕食するのを見たこともある。
 その人の話しでは、これまでにマムシも2回ほど見られているとの事。大阪城公園にそんな毒ヘビがいるとは・・・。
 随分前に青屋門で白ヘビを見たことがあった。木の枝をはっている時カラスたちに見つかって大騒ぎ。これはやられると思った時、近くにいた釣り人が網を持って駆け付け救助し石垣の中に放した。
 白蛇大明神とか神の使いだとか白ヘビは縁起がいいと聞く。その後幸運が舞い込んだかと思い返すも特にない。
 手を合わせるよりカメラを向けていたのが悪かったのか。ただし、この歳まで大過なく過ごせてきたことがそのご利益だったのかもしれない。

■■アカゲラ(1994.9.24 西の丸庭園)
 2年ぶりにアカゲラがやってきた。昨年はアカゲラが飛来しなかった替わりに、アオゲラがひと冬を楽しませてくれた。
 今年もと心待ちにしていたところ、今度はアカゲラがやってきた。1年おきに交替で越冬に来てくれるとはうれしいかぎり。
 2年前は十分に撮影もできていなかったので、今度こそはと楽しみにしていた。しかし予想に反して、春まで越冬しないで去ってしまった。
 居心地が悪かったのだろうか、単に移動途中だったのか、それともオオタカになどと考えても分からない。非常に残念だ。とりあえず1度だけのチャンスで撮影できたのがこの写真。
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遠くでモズの高鳴きを聞きながら逝く 2021.10.1

2021年10月01日 | Weblog
 10月最初の鳥見。全天が薄い雲に覆われ青空は見えない。台風の影響か風はあるので暑苦しいことはない。
 昨日、元ヘリポートでノビタキを大将が観察撮影。今期初のノビタキ。いよいよ本格的な秋。

 前回ちょっと体調不良で帰ったが、この歳になると何が起こるか分からない。気を付けるしかないと覚悟している。

 100歳以上の高齢者が8万6千人を超えたとのニュースを目にした。51年連続で最多を更新して確実に増えていると。素直に凄いなーとの感想。
 しかも、その内の88%が女性とのこと。やはり女性は生物として強いなー。とてもかなわない。

 自分の事で思うと、大阪城公園に自分の足で通うことができて、平均余命まで生きて 「ぽっくり」 逝かしてくれればありがたい。
 入退院を繰り返したり、ボケて家族に嫌われたりして長生きしたくない。年金にわずかな蓄えを取り崩して生活している。長生きすると生計がもたない。先は見えている。

 役者が 「舞台の上で死にたい」 と言うが、私もかっこよく言うと 「大阪城公園で死にたい」 草むらに倒れている男が見つかって救急車が・・・。
 首に双眼鏡。右手にカメラ。写真を確認すると死亡推定時刻と同じ時間に撮影されている。このシャッターを押して倒れたと思われる。
 モニターには1羽のモズの写真。最後にモズを見て黄泉の国へ旅立ったのだろう。遠くで高鳴きが響いている。一陣の風が林の中を通り過ぎる。

・カワラヒワ 6羽 太陽の広場東の森、みどりのリズム
・コゲラ 4羽 みどりのリズム、市民の森
・キビタキ ♂3♀型7 西の丸庭園、飛騨の森、みどりのリズム、修道館裏ほか
・コサメビタキ 4羽 みどりのリズム、西の丸庭園
・メボソムシクイ 3羽 みどりのリズム、飛騨の森
・クロツグミ ♀1羽 一番やぐら
・ヒドリガモ 23羽 西外堀
・カルガモ 1羽 西外堀
・マガモ 7羽 西外堀
・アオサギ 2羽 北外堀。第二寝屋川
・ハシビロガモ 1羽 北外堀
・カワセミ 1羽 北外堀
・オオタカ 1羽 六番やぐら
・エナガ 13羽 梅林坂、北外堀
・モズ 2羽 西の丸庭園
・シジュウカラ 16羽 各所
・ツツドリ 1羽 隠し曲輪から西の丸庭園
・オオルリ ♂成鳥2 梅林南林、飛騨の森
・カワウ 1羽 内堀
・メジロ 4羽 北外堀
・コサメビタキ 2羽 西の丸庭園
・ハクセキレイ 1羽 西の丸庭園

※追加情報 元ヘリポートに ノビタキとアリスイ。京橋口でバン。
 
■■アトリ(1997.1.2 梅林南側上桜広場)
 本種は年により飛来数の変化が多い。今期は他の冬鳥と同じように、比較的大きな群れがやってきたが、年を越さずに飛び去った。
 しかし少数は残ったようで、年が明けてからも単独や数羽の群れを見かける。別の個体が飛来したのかもしれないが。
 梅林南側上桜広場を通ると1羽のアトリがとまっているのに気づいた。散水栓にたまった水を飲みにきたのだろうか。高い枝から少しずつ下の枝に移って様子を見ている。
 この時期にはカメラマンも少なく、散歩の人がたまに通るだけでひっそりと静かな場所である。動かずにじっとしていると、下りてきて水を素早く数回飲むとあわてた様子で飛び去った。
 大阪城公園でアトリは水場で見ることが圧倒的に多い。しかしそのような記述のある本を読んだことはない。普通アトリは大きな群れが話題になるが、水との関係はどうなんだろうか。ちょっと興味を感じる事である。
コメント (3)
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