開智学校

この前、長浜を走ったときに北国街道沿いで見た「開智学校」。
明治初期にこの地で最初に建てられた学校のようです。松本にも重要文化財の開智学校がありますが、やはり洋風で屋根に六角形の時報台（？）が乗っかっているのはこの時期のトレンドだったのでしょう。
明治・大正の建物は無駄なデザインが施してあるのがいいですね。窓ひとつとっても、何もそこまでしなくても。と思われるような遊び心が時代の余裕を物語っているようです。

日本人の偉かったことは、明治維新後各地に学校を作り、身分に関係なく万人に平等に教育を施したことでしょう。

七夕人形

GRデジタルを買ったので、試写を兼ねてのポタリングです。

松本地方は月遅れの８月７日が七夕です。七夕人形というのでしょうか、紙や木で顔部分を作り浴衣を着せた人形が緑町あたりの各商店の軒先に吊るされ、盛夏の風情を醸しだしていました。
この地方では昔から七夕にはこの人形が飾られているようで、江戸時代の物の中には重要文化財になっているのもあるようです。

また七夕には「ほうとう」を食うのですが、甲府あたりだとかぼちゃや野菜を入れた味噌仕立てなのだけれど、この地方ではアンコ仕様なのです。これはこれで旨かった思い出があるのですが、東京育ちの女房は気持ち悪がって作らないので伝統の味は絶えてしまったのです。

お宝

北熊井という所にある諏訪神社の本殿は、その彫り物が諏訪大社なども手がけた柴宮長左衛門という人の作らしく、長野県宝となっているようです。

この辺りを走るときは時々寄って、休憩がてら彫り物を眺めたりするのですが、お宝を守れ！ということで中尊寺金色堂の覆堂みたいに、本殿の周りに鉄柵が設けられ、雨よけに鉄骨の屋根で社殿を完全に覆ってあるのです。どうにも無骨な柵と屋根がいただけなく神聖さに欠けますね。