昨日の夜の空は、見事なうろこ雲?写真までは上手く取れなかったが、月の周辺で写っている雲でその片鱗は想像できるでしょうか?うろこ雲と言えば俳句で言えば、秋の季語なのですが、季節的には、冬、春にも表れる雲のようです。気象的なお話をすれば、最初は巻雲が出来、それがうろこ雲になるのですが、実は温暖前線の前に出来る雲という事で、やがて雨になります。だから、今日が雨になっているのでしょう。
大坂なおみ選手が、全豪オープンでがんばっている。
昨夜の対戦相手は、謝淑薇(シェ・シュウェイ、33、台湾)。
この試合は、結果だけ見れば、
5-7
6-4
6-1
一言、逆転勝利というお話で終わってしまうが、
中々にドラマがあった。
まず、謝淑薇選手のこと。
これまでにWTAツアーでシングルス2勝、
ダブルス17勝を挙げている。
自己最高ランキングはシングルス23位、
ダブルス1位。身長169cm、体重57kg、右利き。
私の中ではダブルスプレーヤーなのだが、
彼女の戦い方は、テイクバックが小さく、
カウンターのような打ち方なのに、
コントロールされて、相手を振り回す。
更にドロップショットや、ボレーは多彩で、
大坂選手も、強打すればそれが難しい位置に返され、
さらに強打と力んでミスを連発。
第2セットも0-3、1-3、1-4とリードされたうえ、
そのゲームはラブゲーム。
完全に負けパターンだった。
しかし、いつもならこのまま崩れていた大坂選手だが、
この日は、ロブ的なショットを使いながら、
何とかペースを変えようとしていく。
その後、2-4と挽回の気配を出し始めた第7ゲーム。
0-40でリードされてピンチ。
ここを取られるとかなり痛い。
そこから追いつき逆転しこのゲームを取る。
アンフォースドエラーが第3セット4-1の段階ではあるけれど、
第1セット20
第2セット16
第3セット4
としり上がりに激減。
何がきっかけで調子が戻ったのか?
単純に言って、
何とかしようという気持ちの現れでもある。
チェンジオブペースという事で、
緩い球を混ぜ始めても、最初は効果はなかった。
でも、これを境にアンフォースドエラーが激減した。
明らかに減り始めた。
不思議なものである。
勝負の綾を感じた。
力みも消えた。
替えようという意思が実を結び始めた。
やっぱり、そういう気持が大事なのであろう。
R中のみんなにも是非感じて欲しい試合だった。
大坂なおみ「圧倒されていたと思う」逆境で見せたメンタルの立ち直り[全豪オープン]
1/19(土) 17:00配信 THE TENNIS DAILY
「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~26日/ハードコート)女子シングルスで、2年連続の4回戦進出を決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。3回戦で第28シードの曲者シェイ・スーウェイ(台湾)の揺さぶりに一時自身のプレーを見失うも、見事逆境を乗り越えて勝ち上がった。
大坂は試合後の記者会見で「今日のような戦い方ができて嬉しいです」「彼女(スーウェイ)の打ち方は、他の選手とかなり違います。彼女とのラリーは非常に難しいんです」と振り返った。
第1セットを落とし第2セットも先にブレークを許してしまった大坂。一時は相手に合わせてなのかラリーのペースを落としたり、何とかしようともがいているようにも見えた。しかし、第2セット中盤から本来の力強いプレーが戻ってくると、第3セット初めまでにかけて一気に7ゲーム連取で逆転劇を繰り広げた。
大坂はその時の心境を次のように振り返っている。
「彼女はひたすら良いプレーをしていたので、私は圧倒されていたと思います」「第2セットの最初の方は、高いショットを打ってみたりしました。練習したこともないようなショットなので、何て無駄なことをしているんだろうと感じていました」
「でもそこから、私はグランドスラムを戦っているんだ、と考え始めました」「悲しんでいる場合ではなかった。私は本当に素晴らしい選手と対戦しているのだから、今の時間を楽しんで全てのポイントに自分の持てる力全てを注ぎ込まなければ。と」
あわやと思われる逆境から、自身2年連続の4回戦進出。2018年シーズンから特にメンタル面での成長著しいと言われる大坂は、この試合でまた一つ壁を乗り越えたのかもしれない。
次戦は第13シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)との対戦が決まっている。試合のなかで成長を続ける大坂から、ますます目が離せない。
(テニスデイリー編集部)