オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【仏像への関心のきっかけ】あるとき,自分の無知さに気づいた。

2012年10月03日 05時06分55秒 | オズマの読書感想文

 写真のような仏像マンガまで出る世の中になった。仏像歴10数年の自分には貴重な資料である。

 振り返って自分が仏像探索をはじめるようになったのは,自分で無知さ加減に呆れたからだった。30歳にもなろうというのに日本の歴史を知らない,そう思ったとき,ときの理解ある上司が京都案内をしてくれたのだ。もちろん仕事はあったけどね

 そこから始まった。まずは奈良・京都の国宝を廻ろうと。

 そして一巡りした気分になった。歴史がぼんやり浮かんできた。斑鳩の里を冬と夏に歩き尽くして,ちょっと強気になっていた。

 しかしそれは思い上がりだった。小浜の歴史の深さを知らなかった。このマンガでは国東半島の仏像群を紹介してくれているが,それも知らなかった

 いま,日本は中国批判で荒れている。しかし,その前に自分は日本をちゃんと理解しているだろうかというとそうではない。いくら廻っても,書籍で読んでも,仏像の正体はつかめない。いつも偉大さに圧倒されるばかり。会津若松の「だきつき観音」でこの著者(真船きょうこさん)が感動した体験をオズマも同じく体験したが,それでもまだわからない。

 釣りばかりの人生もいい。しかし,社会人として,人の上にたって指導する必要もでるような年齢になったとき,こうした歴史を知らないと実に情けないと思っている。逆に,ちょっとでも「権現というのはですね...」と話せれば「らしい」上司にでもなれるのではないか。

 偶像崇拝は,本来ブッダが否定したものとオズマも自覚している。しかし,偶像も観てみないとわからない。現地に行かないとわからない話がたくさんあるのも現実。

 来年の夏休みはインドかガンダーラか。何もないというガンダーラ。毛越寺庭園のように「夏草やつわものどもが夢のあと」のような無常さを味合うのも一興かと。ガンジスでやはり何かを得ないといけないかも。

 人生は諸行無常。

 とにかく行きたいと思ったら実行しよう。そういう勇気をくれた「もっと 仏像に恋して」はオススメである。