オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【『キックの鬼』『巨人のサムライ炎』】梶原一騎節,炸裂!

2015年12月18日 00時00分37秒 | オズマの読書感想文

 あるときブックオフに行ってみると,『巨人のサムライ炎』なる,いままで見たこともないマンガがあった。

 原作者は梶原一騎。星飛雄馬の蜃気楼ボール以後が書かれているという帯の謳い文句に,当然購入。さすがはブックオフ,400円もしなかった。

 一気に読んでしまった

 要は,『侍ジャイアンツ』の番場蛮が,ディスコに行ったりするというお話だ(スゴイ要約)

 この時点で,「つまんねえ」と思う方はフアンじゃない(笑)。フアンは「読み通りの展開」に安心しながら,次々起きるオールスター登場に興奮するのだ。

 左門,一徹,そして花形までもが総出演

 『新・巨人の星』はアニメでは消化しきれなかったし,川崎のぼるとのコンビでは見解がわかれて原作は尻切れトンボだったので,ようやく安心だ

 そして,『キックの鬼』。

 沢村忠という実在のキックボクサーの話なのだが,実に泣ける。要は,キックボクシングがマイナーゆえに相当の苦労をしたということ。格闘家としての苦労もあるのだが,興行としての苦労も非常によい話だ。

 沢村忠はマジメで根性一筋。女も酒もやらない。とにかくキックボクシングに開眼(かいげん)したとして,必殺技「真空とびひざげり」などの開発秘話も非常によく書かれている。

 なにしろ,真剣勝負で100連勝。そんな無茶な記録が達成されたのに,『キックの鬼』はどこへ行ってしまったのだろうか

 もしかしたら,キックボクシングはムエタイにとって代わられたのかもわからないが,とにかく聞かない競技になってしまった...

 沢村忠のような「キックの鬼」が居たら死亡者続出。フルコンタクト空手さえも蹴飛ばす威力では,興行が成り立たないか。実際,ネット動画を見てみると....「速すぎてさっぱりわけがわからない」

 それにしても,『キックの鬼』,あらためて読んでよかったと思える。貸してくださった会社の先輩に深謝