【日産検査問題会見詳報(2)】風通し悪い工場「内部通報が機能せず」
「38年前からやっていたので,ゴーンの影響はありません」だとさ。
呆れて物が言えないとはこのこと。
昔から窃盗をしていたので最近の窃盗は罪ではありません,そんな言い回しに聞こえる。
とりあえず,ゴーンについての関わりについてここでは言及しないが,「カローラvsサニー」戦争にサニーが敗北を期した理由の一つが判明した。
この事件を知るまでは,サニーもけしてわるいクルマではないと評価していた。
しかし,38年前といえば1979年。日米自動車摩擦真っ最中の時代。メイドインジャパンが世界中から叩かれた時代。
それでもサニーは,2代目にしてカローラに負けていた。カローラ2代目とは,あのTE27初代レビン登場のときである。
トヨタの見事なまでの「ツインカム戦略」に勝てなかったと思っていたが,背景はもっと深刻だった。
要するに風通しがわるい。意見を言えない。そういう雰囲気なのだ。
だが,こんな批判をする僕も「風通しのわるい組織」の一部である。
そういう,社会の理不尽を象徴するのが日産偽装問題。
もはや,三菱同様あとはない。終わった会社となるのは時間の問題である。
それもまた,歴史が証左しているのである。