『贋作 男はつらいよ』,これはいい作品だなあ。
つい先日に『男はつらいよ お帰り 寅さん』を映画館で観て,なんかねえ,暖かい気持ちになりましたよ。
人情の機微とか,心配りとか,何が重要なのかを教えてくれると思ったのは「満男」だけじゃなかったよ。
自分はやっぱり自分勝手だなあと。自己主張が強くて意地っ張りで,可愛げのない男だと。そう思っちゃう。
そして,映画館に来ていた人もTVを観ている人も,少なからず思い当たるところがあって,「ああ,人生って捨てたもんじゃないなあ」って思う。そういう作品なんだろうな
若いときにわからなかった価値。少なくとも30代までは全然観なかったし,観ても意味がわからない。ところがいまとなったら気になってしょうがない。
浮世暮らしに憧れるのもあるし,風来坊になってみたい。でも,みんなふつうは「しがらみ」で出来ない。「釣り」一つとっても,奥さんの顔色伺って行くとか,大変なわけです。僕も,もちろんそういう「しがらみ」が少なからずある。
ほんとね,こういう作品は若いうちにはわからない作品。でもね,いくらか苦労を重ねてくるとわかる話。
山田洋次先生に感謝します。
さて,あとは最終回をしっかり録画しておきましょう。そして,石切様って神社が気になってきましたよ
。