もはや38巻。深夜枠でいいからアニメ化してほしい。
ゴルフ漫画といえば,先日ご逝去された藤子不二雄Aによる『プロゴルファー猿』,ちばてつやによる『あした天気になあれ』をかなり読んでいた。
読んでいたが,それはマンガとしての面白さにはまっていただけでゴルフの“真“の魅力には気づかなかった。それは当然僕が幼かったからだろう。作者に文句をいう筋合いなど毛頭ない。
さて,恒例の『オーイ!とんぼ』である。この記事の意味が伝わっているバス釣り愛好者はおそらく唯一人。そう,哲さんだけだろうか 哲さんも僕と同じく「マンガに自己投影して,バス釣りとの共通の意味」を知る,稀有なバサーなのだ(たぶんの予測です
)。
いよいよプロ大会に参加することになったとんぼに対し,ツアー17勝の「アプローチイップス」患者である朝菜ゆうながことごとく衝撃を受けているのが,いつものような展開だが...。
私の知らない打ち方をした。プロにも驚きを与えるとんぼは「楽しんでいる」から。
原作を読んでいる人ならわかる,とんぼの「楽しむゴルフ」ほど強いものはない 楽しんでいるからピンチにならない。ピンチと考えないで「面白そう」になる
これは,釣りだけでなく人生そのもの。要は考え方の問題があるということ。置かれた立場・課題を「楽しむ」かどうかでずいぶん異なってくる。
実際,後輩(といっても20歳以上離れている)に「これは一見ピンチのようだけど,これをクリアしたらまた新たな世界が開くね
」と言って,伝わる相手とそうでない相手が居る。伝わる方は「こんな改善案を」とさっそく提示してきた
。そんなYさんは「僕の部下の中でも特別な誇り」である,そう,はっきり伝えた。けして恋愛感情なのではない。そう,そこにプロ根性を見たのである。
そう,そして朝菜ゆうながいう「あらゆる」アプローチを試したというものが驕りだったのでは,というところにゴルフの懐の深さが見える。
見たことがないものを認めることは成長になる。
バス釣りで,なぜ自分がルアーに拘っているのか,何より「いろいろな人に話しかけてみる」のがなぜかは,この朝菜ゆうなと同じ感覚が自分にあるからだ。
本当に自分のやっていることが正解なのか バス釣りとは意外に単純なのではないか
もっと異なる方法があるのではないか
魚へのアプローチはもっといろいろあるのではないか
このような気持ちがあるからバス釣りが続いている。いや,続けられる。なかには「なぜ,オズマはそんな簡単にどこの誰かも知らぬ釣り人と仲良くなってしまうのか」と疑問をもつ人もいるだろうが,僕の考えはこの通り「あらゆることを試しているのか」を探るためでもあるのだ(ろう...)
。