永遠のバイブル。当時は「バッシング」っていうのが普通だった。
何度か紹介しているが,僕の世代でこの『まちがいだらけのバッシング』を知らない人はいないだろう。
僕が購入したのは1989年。その当時もビックリする内容だったが,いま見てもまったく遜色ない。
操作法とテクニックは別。
この「操作法とテクニックは別」というところが,ネットなどない時代でも支持されたし,いまでも支持できる
たとえば,ワームのドリフトなんていうのは「操作法」。一度真似すればすぐにできる。ミノーのジャーキングなども同様。およそ「巻いて止める・チョンチョンやる」レベルの操作法,それも動画がいくらでもあるいまは一目瞭然。それが「特殊なテクニック」かのように喧伝されているのは悲しい事実で,僕の知る限り30年以上変わっていない現実。
自分にも「テクニック」なんてものはない。一つだけあるとしたら,「ライトラインでも切られにくいロッドワーク」だが,これも数をこなせば身につく かつてロマンポイントで何度も巨大なナマズを4LBラインで釣りあげたが,そのファイト中に脳裏に浮かんだのは「磯釣りでのゼロ釣法」だった。
僕は,あくまで立ち読みだが,ヘラブナ釣り雑誌は2冊,バス釣り雑誌は可能な限り,『つり人』は毎号欠かさず読んでいて,ときに購入している。
「ゼロ釣法」は,極端にいえばラインテンションを抜くこと。テンションを抜くとバスが逃げることも多いのは事実だが,障害物に突っ込まれたらそうも言っていられない。
また,いまでは「ダウンショット」として知られるリグ。
これは,1994年に村上晴彦が『BASS CLUB vol.7』で明かさなければここまで広がらなかった。当時は「ツネキチ」だったけど,今江克隆プロにより「ダウンショット」として広く認知された。トーナメントに用いるから当然スゴイことになり,JBクラシック優勝も果たしたんだっけ。
もちろん,アメリカでは古くからあったリグだったが,タングステンシンカーが出回ったきっかけになったとも言える。
いまでは電子書籍(アマゾン)で復刻されているこの本。まだの人は一度買って熟読されることをオススメしますよ。
それにしても村田さん,言っていることが普遍過ぎて,これでは以降の本・情報が全部ク○ミソに見えますネ。当時から「やり過ぎ」だったかもしれないけど,そのお陰でみんな「バッシング」を覚えたって人も多いんじゃないかな