このCD自体は,中古店で100円で買ってきてそのまま持っているものだ。新品購入したものではない。
発売が1989年10月とある。どうりで,学生時代「釣り研究会」部室ではひたすらかかっていたわけである。
それは,釣り研究会の同期が持ってきたカセットがきっかけだった。僕はいまでもヘッドフォンをすると耳が痛くなるのでウオークマンの類が苦手だが,ウオークマンが普通だった時代に,音楽好きな人たちはみなウオークマンを持っていた。
ウオークマンにまったく憧れなかった自分だが,この音楽は自分の中ではYMO,BOØWYと続き,青年のココロにササッた
ぼんやり覚えているのが,1989年の忘年会。大学はど田舎(池袋から90分)なので,僕ら3年生は先輩だから場所を指定できた。
せめて坂戸(さかど)でやってほしいと下級生に命令した。坂戸なら池袋行き最終が23:07発が走っていたから。それに乗れば帰宅できるのだ。もろん,友人宅に泊めてもらう荒業もできたが,学生とはいえそうバカもやっていられない。自慢じゃないが成績はほとんど「A」だ。
それでこのBADDEST。友人が「気に入ったならダビングしてきてやるよ」と言ったが,さすがにレンタル屋は充実していた時代なので「まあ,自分でやるよ」とのことで,僕もレンタルしてダビングした。
カセットで聴き続けると,テープが伸びてくる。音質が段々鈍くなってくる。とくに車内で聞いてそのまま夏に車内放置なんてすると,あっというまにカセットが死亡。
CD購入は,僕はやはりアニメ好きだったから,最初は「水木一郎で」と決めていた。実際,自分の在庫を発掘したら「マジンガーZ TIME TRIP CD COLLECTION」があり,当時の価格で5768円(消費税3%の時代)。僕の当時のアルバイト日給1日半分だった。
そういえば,釣り研究会部室には,自宅で使わなくなったチョイ古「ラジカセ」「VHSデッキ」「テレビ」を持ち込み,まあ,学生らしい学生生活を送っていた。
毎週,3年生の金曜日は部活時間まで3時間空いていたので(1,2年と受講可能な科目すべて単位取得していた),ひたすら掃除していたけど。下級生の掃除なんて期待しない。自分の好きなように部屋を改造していたっけ。
ふりかえってみるとバブルだった。バブルだから簡単にラジカセ買い替えなんてできた。ビデオデッキとTVは,当時発売されはじめた「JBTA」のビデオマガジンを見るために,やはり中古で揃えたのだ。
無論,そんな重いものを電車で持っていけないからKE70・カローラバンを飛ばしていたのだよ...。