このちょっと前,会社で「TVを即刻つけるべし」と許可した。
僕の上の,一応管理職が職務全うのためいないので,WBC決勝戦の最後の最後,まさに9回表・大谷がマウンドに立ったとき,僕は会社のTVをつけさせた。いや,会社の昼休みが11:40からなので,何も違反でもない。
そして歴史的勝利。大谷の一投に恐怖さえ感じた。こんな桁外れな選手『ドカベン・オールスター編』状態ではないか。いや,WBCでともに戦ったチームメイトどころか,対戦したチームそれぞれに敬意を表する気持ちでいっぱいだ。
野球は世界的にはマイナースポーツ。バスフィシングの「バスプロ」が職業として存在するアメリカではともかく,全世界ではやはりマイナースポーツである。しかし,
思い出すのが『新巨人の星』第4話。タイトルからして21世紀に放送できない。
この話は,明子姉ちゃんから見た話である。「男と男の闘い」(という美辞麗句=明子姉ちゃんの解釈)に明子姉ちゃんなりに抵抗しているのだ。
一徹父ちゃんにも「我が子を貶めて恥ずかしくないの」と詰め寄る。
明子姉ちゃんの「気持ち」はわかる。しかし,これが真剣勝負の道 大リーグに影響され野球が根付いた日本。野球ならプロとして輝く道のある日本。そういう世界なのだ
飛雄馬は代打で復活することを宣言。泣いてすがる姉ちゃんは関係ない。
WBCには,実は陰で「あなたは,何かというと野球,野球」「それでは野球ロボットだわ」とかつて明子姉ちゃんが言ったような,そんな背景はないのだろうか(オズマの時代錯誤)
輝かしい栄光の裏に「水面を泳ぐ白鳥はけたたましく脚を動かしている」と言ったのは花形満 そういう「男の世界の闘い」に憧れて,いまもWBC優勝に歓喜する自分。
この「歓喜」と「闘い」の落差に,「果てなき野球地獄」があるのではと考えるのは,梶原一騎の影響が強すぎるのだろうか。
それにしても。はやく「WBC特集」の雑誌が発売されないかな。絶対に一冊は買うんだけどね(オズマたる自分もやっぱり野球ロボットだった...)。