ふと思い出して,腰痛で完全休養中の8/5に単行本(文庫本)の中古で『750ライダー』を購入した。全10巻・6700円。発売当時の定価のママのようであるから特段高価でもない。
ところが,ネットではなんでも全話無料なんてものがあったがやはり眼が疲れてムリ。そもそも,全話無料なんて怪しいんじゃないのか
8/6に届いた文庫本は10冊。全巻セットらしいが,どうも「ベストセレクション」のようだ。話数が合わない。
でも,読んでみた。
ああ,小学生の頃を思い出すぞ
父に「ナナハンって乗れるの」と姉と訊いた記憶がある。父の時代は普通免許で乗れたらしいが,御本人は乗ったことがないらしかった。
自分も,このマンガはサクサク立ち読みしていたが,『釣りキチ三平』のように人生を変えるほどの影響を受けてはいない。
しかしながら,「バイク=暴走族」と言われていたことは,自分が高校生になった頃もまだ言われていた。
いわゆる「3ない運動(買わない,乗らない,(免許を)取らせない,だったか)」のせいで,バイクは悪者だった。自分は自転車キチガイだったから問題なかったが,そんな自分こそ自転車での事故も相当にやってしまっている。よく生きているものだとも思うほどに。
それがバイクへの恐怖心になって,高校の友人が250か何かを乗ってきたとき,後部座席に乗ったら怖くてすぐに降ろしてもらった記憶がある。
それにしてもである。このマンガ,初期段階と最終段階でまったく「トーン」が変わっている。
個人的には初期段階の「硬派な」早川光に憧れた記憶が大きい。委員長なんて名前も,たぶん初期の頃に知ったはず。
それでも,連載10年・単行本50巻。後にいくらでも「バイク漫画」は産まれるが,「学園+バイク」が設定となっているものは,『750ライダー』が最初で最後ではないだろうか(と書いたら,『あいつとララバイ』(楠みちはる)を思い出しました)。
そして,何よりも石井いさみ先生の圧倒的画力 もう,これでもかとクルマやバイクのややこしい線画が出てくる。こんなもん余裕だぜ,という雰囲気さえ感じる画力に,ただ圧倒されてしまう。
そんなわけで,腰痛休暇とも言える8/5-8/7の3日間,ネットとリアルで併行して読んだが,買ってよかったの一言。
やっぱりマンガは紙だね。紙じゃないと,気軽じゃないよ。
これ以上文字を打っていると腱鞘炎も悪化するので,この辺でサヨナラします...。