ついにメインシャフトを外した。レベルワインドを留めているEリングを外した。
SS-SVは海水対応ではないことになっている。しかし,7/13釣行で使ってみて「やはり使いやすい」という結論を得た。
今後の課題は,汽水域への塩分対応。
そこで,どうしても「メインシャフト」を外す必要がある。いままでSS-SVは構造上Eリングが絡んでいるため外さなかったが,猶予はない。メインシャフトを支える部分を強固にグリスアップしなければ完璧にならないからだ。
マイナスドライバーでこじりとる。ペンチで挟む。慣れればたしかに出来るとはいえる。
言葉で書くとたったの一行であるが,なにしろ相手はEリング。飛びそうなので「全体で構えながら」ゆっくりずらした。
はめるときに苦戦したが,Eリング下にあるワッシャーを入れていなかったりと,やはり慣れていない部分は組み忘れが多く,何度も組み直した。
最初は6.3モデル,併行して7.1モデルをOHするようになってしまった。
これは,先行して作業していた6.3モデルの「クラッチバネ」がビヨヨーンと飛んでいくという恐怖が起こり,探し当てたクラッチバネも「向き」が曖昧なので,先発した6.3モデルのあとに7.1モデルをばらして確認したのである。
Eリングは幸い飛ばさなかったが,クラッチバネはシマノでも飛ばすと面倒である。それでも,シマノや16STEEZ・16ジリオンSVのクラッチ構造は基本的に同じなのでほぼ暗記しているが,SS-SVのクラッチは暗記していなかったので,冷や汗かきまくりですよ。
計4時間で2台完了。まだまだ現役だ。
以下,今後のために記録しておく。
- 重要なのは展開図よりも写真。
- リールはかならず2台買っておけば参考になる。
- ダイワはやはり本体カバーを開けやすいのが長所。
- グリス圧入機の元手はとれた。
- 「SLPワークス」のグリスをメインギアに,ほかはIOSの超高粘度グリスを防錆用に塗って塗って塗りまくった。
- シュルシュル音解決には,スプールベアリングの徹底洗浄と適度な注油が効果的。
- それでもシュルシュル音が消えないときは「茶色の棒」と周囲のベアリングをグリスアップ。
- これでもシュルシュル音が消えないときはベアリング交換が妥当。
- くれぐれもパーツを飛ばさないように注意して作業すること。
時間はかかったが満足度99点の作業。これでSLPにOH依頼したら「パーツ不足」でとんでもない高額を請求されるのだろうか
ともかく「海水ほぼ対応」SS-SVがどこまで行けるか,頻度に応じてまた分解してみよう。