
天願グスクのあるキャンプ・コートニー

キャンプ内にある城址標

グスクの全景

グスクの裏にある「ようどれ?」
一説には、名君の誉れ高い棚原按司は、野心家の天願按司に殺されたとある。
棚原按司の臣下である富盛大主(とうむいうぬし)は、
主君の夫人と二人の子どもを連れて逃げ延び、
人目のつかない本部山に姿形を変えて忍んでいた。
そこへ亡き主君の長男が訪ねて来て、「俺は父の仇を討つために武術に励んだ」と打ち明ける。
一方、天願按司は、富盛大主が仇討ちを断念し切腹したという噂を聞いて大いに喜び、
残った夫人と子どもを討とうと山狩りに出る。
そこで道案内人が「この山には仇討ちをしようとする鬼のような男が潜んでいる」との話を聞いて
不安になるが、鬼のような男は切腹した富盛大主だと思い、隠れ家を襲うが、
そこには死んだ筈の富盛大主と亡き主君の長男がいて、天願按司と臣下は皆殺しにされる。
初代天願按司と恋人との間に誕生した「天願太郎次」は、少年時代を護佐丸に育てられ、
その才能を磨かれてめきめきと頭角を表し、読谷村一美人といわれたマグヂーと結婚する。
そんな時、三代目伊波按司から父の後を継いで天願按司になれと言われるが、
城の後を継ぐのは本妻の子の「千代松」がいるとして、その申し入れを断る。
そんな事もあって、ますます太郎次の人気は高まるばかりであった。
それを妬んだ伊波按司は太郎次を殺そうと一計を案じ、マグヂーを人質に太郎次に迫る。
天願グスクへのアクセス
天願グスクへは、うるま市役所(旧・具志川市役所)を目標に県道75号線を行き、
市役所を過ぎて次の天願交差点を右に入ったところがグスクであるが、
米軍のキャンプ・コートニーの基地内なのでフェンスの外からしか見ることは出来ない。
駐車は、路上の路肩に止めた。