ゆっくり一人歩き

いわゆる良い物ってどんなものだろう?考えるより、国宝を見るのが早いでしょう!国宝をゆっくり自分の目で見て廻ろう!

首塚大明神

2009-02-23 21:32:44 | 神社
篠村八幡宮を出る頃には暗くなりつつあったので、ひとり肝試し!

以前から気になっていた首塚大明神へ



首塚大明神とはいかなる場所なのか?

時期は平安!藤原一族がこの世を謳歌していた頃である。

京都と丹波の境にある大江山に酒呑童子と呼ばれる鬼が住んでいたそうだ。

酒呑童子は部下の鬼たちを引き連れて京の都に降りて来ては悪行を働くので、天皇が遂に源頼光に退治するように命じたのである。

源頼光は頼光四天王と呼ばれる部下と共に酒呑童子が酒に酔った隙に首を討ち取った!

土産に酒呑童子の首を京に持ち帰ろうとしたのだが、京の境を守る地蔵に「京に不浄のモノを入れてはならぬ!」と言われると、力自慢の金太郎こと坂田金時をもってしても首がその場から動かなくなってしまった。

そこで仕方なく首を埋めた塚が首塚大明神なのである。

まぁ、間違いなくフィクションだろうと思われる話なのですが、源頼光は実在の人物だし、こうして首塚があったり、地蔵もある、鬼切丸なんて刀もあるのはなぜだろう?・・・そう言えば、多田神社には鬼の首洗い池なるものもあったけど位置関係が合わねぇ~・・・すべてがミステリアス・・・



鳥居から登っていくと巨木に囲まれた祠がありました。



正直に言うと着いた頃には暗くて懐中電灯を持って来なかったことをはげしく後悔・・・写真も三脚使ってなんとか撮っています。

祠の奥に酒天童子の首を埋めたといわれる塚があります。



有名な心霊スポット!

怖くて近寄れませんよぉ~~!

へんなもの写ってへんかなぁ~?


実際には祠のある辺りは暗くて静かではあるが、なかなかの巨木に囲まれて怖くなかったのです・・・が、ここに着くまでが廃屋だらけで気持ちが悪い!

一度は人の手が入っているのに忘れ去れた所って嫌な感じですよねぇ?
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篠村八幡宮

2009-02-22 21:25:40 | 神社
普済寺のあとにもう一つ足利家にゆかりの場所へ!

太平記の重要な舞台にもなった神社の篠村八幡宮です。

現在の山陰道であるR9には面しておらず、いかにも古い街道と思われる道沿いに鳥居が建っています。



読みづらい由緒書きがありました。



要は足利尊氏が鎌倉幕府を倒幕するために挙兵し、戦勝祈願した神社ということです。

また、尊氏が九州に逃げなければならなくなった時にも立ち寄ったとされています。

鳥居からの参道を進んでいくと左手に舞殿などの社殿がありました。


↑舞殿

さすがに将軍家ゆかりの神社なので周辺の神社に比べると設備が整っているように見えます・・・


↑本殿

今は八幡宮ですが、もともとは違ったみたいで、本殿横の社がそれらしいです。





風水や陰陽道といった事でしょうか?


尊氏が旗を掲げた木があると言うので、さらに奥へ!



神社の裏側なので、あれ?何でこんな所に?・・・



最初の鳥居のあった道は山陰道ではなく、この木が面しているさらに細い道が旧山陰道なのだそうです。



狛「おい!お前も旗を揚げてみるか?」

私「はい!すぐ旗を作ってきます!」

狛「本気にするな!小市民!」



こちらは戦勝祈願に矢を埋めたとされる塚です。

明智光秀なんかはここで足利尊氏の影響を受けたんとちゃうかなぁ~?

光秀になら小市民なんて狛も言わへんやろうしねぇ~・・・ひょっとしたら狛にそそのかされたかも?ww

ふと!そんな気がしました。

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普済寺

2009-02-21 22:12:51 | 重要文化財
亀岡からR372を走り、園部町に入ってすぐにある普済寺に行きました。

先日、園部文化博物館で手に入れた園部町歴史散策マップを見ていると重文指定の建造物が四件あり、写真も載っていました。その内で九品寺と大山祇神社は前に行ったのですが、行ったことの無い所で気になるお堂が一つありました。

それが普済寺の仏殿です!

国道R372から集落に続く細い道に入り、進んでいくと右手にそれらしきお堂が見えてくるのですが、駐車場は左手を登った所でした。

駐車場は住職のお家?の前にあり、私が車を止めるとたまたまなのか?車の音を聞いたからか?住職らしき方が出てこられました。不思議そうにこちらを見ておられるので「見学させてください!」と言うと「あぁ、どうぞ!」と・・・あまり私の様な見学だけの人が来ないお寺なのでしょうかねぇ?

地図で見ると普済寺の伽藍は軸が東南を向き、門、本堂と仏殿が一直線に並んでいてスッキリした形なのですが、現在では門に続く参道はほとんど人も通らない道になっています。



本来の参道の前に、いつもの国の文化財を示す看板がありましたが、人の歩かない参道は苔むしていて、なんとも言えない風情があります。



元は藁葺きなのでしょうか?楼門には鐘があります。



もちろん階段があって登れるようになっていたのですが、この日は遠慮しておきました。

門の先に本堂があるのですが、あまり特徴はありません!

それよりも本堂横に藁葺き屋根の綺麗な建物が・・・



何に使っておられるのでしょうかねぇ~?

肝心の仏殿は本堂の横から石段を下がり、道を渡ったところにあります。



奥に行くほど登るお寺は多いのですが、こんな風に下がっている所は記憶にありません!

これでも門から一直線上にあるので当初からこの配置にあったように思われます。

下までおりるとさすがに美しい!



なぜすばらしいお堂がこんな田舎の片隅にあるのか?!

ここ普済寺は足利尊氏の妹の千種姫の開基とも伝えられ、千種姫の墓と言われる塚まであるお寺なのです。

これぐらいのものがあっても全く不思議ではない名刹なのでした。


丹波路巡りが続いていますが、まだまだ終われません!
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小幡神社

2009-02-20 21:50:33 | 神社
亀岡にある西国札所の穴太寺の近くにある小幡神社に行きました。





式内社である事はともかくとして円山応挙の絵馬ですか・・・本殿の横に絵馬の写真だけがありました。

すぐ近くの金剛寺は応挙寺とも呼ばれているし、調べてみると応挙はこの村の出身だったのです。

また一つ文化的知識が増えました。



舞殿というか絵馬殿に近いのか?舞台が無く通り抜けれるのがチョッとうれしい!



この辺りになると本殿におおいが無いものもおおいようです。

ダジャレではありません!




家で写真を整理していて気が付いた!

あっ!

いつものヤツ(狛)が!?

撮り忘れ?

静かだったからいなかったのかなぁ~?


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清滝 落合

2009-02-19 22:28:20 | その他
京都一周トレイルのコース上にある清滝の落合へ久しぶりに行ってきました。

京都一周トレイルで来た時は八月の終わりの暑い日でゼェ~ゼェ~言いながら歩いていましたが、今回は車なので楽々!

トンネルを越えた所に車を停めました。



トンネルを越えた所には京都一周トレイルの標識があり、そこから山道に入ります。



少し行くと大きな岩があるので、その上に・・・



下を覗くとちょっと怖い・・・

岩の上は展望も良いのですが、今回、私がここに来たのは、あくまでも!ここが時代劇のロケ地だからです!

忍者モノの映画なんかで崖から落ちたり、登ったりするシーンでよく使われます。

一番最近のものでは『逃亡者おりん』のスペシャルで、おりんが登り、石倉三郎が下から睨んでいたのがココ!

岩をよく見ていたら、撮影で使ったのか?ロープが残っていました。



下から見上げるとこんな感じ・・・



清滝川と保津川が合流しています。



前日の雨でこの日は水が濁り、流量も多め・・・時間が会わず川下りの船も通らない・・・





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丹波国分寺

2009-02-17 20:03:52 | 歴史
ここのところ何故かずぅ~と神社続きだったので、久しぶりのお寺です。

行ったのは丹波国分寺!というか跡といった方が似合うお寺です。

ここも時代劇のロケでよく使われるお寺で、今、NHKでやっている緒方洪庵の『浪花の華』というドラマでも使われていました。



崩れた土塀が良い味を出しています。

私はここの小さな門が大好きなのです!



こんな小さな門なのに、ちゃんと仁王門なんですよ!



左右に小さな仁王像が収められています。

こんな小さな仁王門は、ここでしか見たことが無いのですが、どこか他にもあるのでしょうか?

少し離れた場所に宝物館らしき建物はありますが、境内には今や小さな本堂と鐘楼しかありません!


↑本堂


↑石仏と鐘楼


『浪花の華』では本堂前でチャンバラのシーンがありました。



境内に残る塔の礎石が国分寺であったことを証明するかのよう・・・


↑心柱の礎石

さすがに大きい!七重塔があったそうです。

以前、山城の国分寺跡にある七重塔の礎石を見ましたが、こちらもそれに負けず大きな塔だったのでしょうねぇ・・・


境内には巨木が何本かあるのですが、一番目立つのがこれ↓



この木を触るとお乳の出が良くなるそうです・・・何故か?



一目瞭然!気根が乳の様に見えるのです!人間の想像力ってこんなもんでしょうかねぇ?ww


丹波国分寺を訪れる人は少ないと思いますが、歴史ある国分寺ですし、ここに来れば時代劇が百倍楽しめると思いますよ!


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稗田野神社

2009-02-16 22:26:21 | 神社
亀岡にある神社をもう一つ!



稗田野神社です。

こちらは延喜式式内社の由緒ある神社で、主祭神は保食命といって食物の神様です。



五穀豊穣を祈るなんて神社の鑑ですな!



私「お~い!」

狛「・・・」

私「お~い!」

狛「・・・」

さすがに格式が高いので狛犬も高い所におられ、顔も見せてはくれません!


稗田野神社ではご利益の書かれた番号札があってその順番にお参りするようになっています。

あっちこっちに番号が飛ぶので、結局、私はバラバラに参拝ww









とりあえず、癌封じの木のコブと願掛けの石にはしっかり参っておきました!



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桜天満宮

2009-02-15 23:31:14 | 神社
生身天満宮のあとは暗くなってしまったので大人しく帰りました。

でも、この日に見つからなかった亀岡の目的地の事が忘れられず、帰宅後に調べてみると、細くて違うと思った道が正しかった事が解り、早速、次の日にリベンジに出かけました。

前日に迷ったおかげ?少し土地勘も出来ていたので、今度はあっけなく到着!





桜天満宮という神社です。見ての通りの小さな神社なのですが、知る人ぞ知る!というか、ある分野の人たちにはとても有名な神社なのです。



読みにくい由緒書きなのですが、この境内で採れる桜石と呼ばれる鉱石が天然記念物なのです。

桜石は天然記念物なので当然採ってはいけません!

でも、どんな石なのか見てみたいのは人の心情!周囲を探してみます。

が、境内は苔が生えているし、落ち葉も一杯でそれらしい石なんか落ちていません!



狛「おい!採るなよ!」

私「解ってますって!撮っても、採りませんよ!」


狛犬の後方に穴が開いているので見てみたのですが、崩れているし、桜石は無さそうでした。

う~ん、でも桜石が気になる!

ということで



入手しました!

ちょっとうまく撮れなかったのですが、断面が花の様になっているのが解りますか?

良いでしょ~?

春でしょ~?

石自体は錆びて短く折れた六角レンチのような形をしています。それを手で半分に折ると断面に花の模様が現れるのです。

実は桜天満宮の桜石は天然記念物なのですが、他の場所では採れるのです。これも別の場所で採集したもので、鉱物採集というとハンマーでカンカン叩いて探すようなイメージがあるのですが、そこでは地面に落ちているので、拾うだけ・・・なんの道具も要りませんでした!



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生身天満宮

2009-02-14 19:47:03 | 神社
園部城から亀岡方面に帰ろうとしてまたもや道に迷った!

そのうちにまたも怪しげ・・・もとい興味深い神社に出会いました。

なにが興味深いかっていうと鳥居前の駐車場に掲げられている幟の語!です。

いかにも胡散臭げながらデカデカと書かれた『日本最古』って言う文字と『生身天満宮』というちょっと怖いような名前です。



鳥居から参道は真っ直ぐ伸びていて先が見えない

途中にある狛犬が行く手を阻みます!



狛「ウゥ~!」

私「美味しい物あげるから入れてください!」



狛「よし!入れ!」

参道を登ると正面には大神宮と呼ばれる天照大御神を祀った社があるのですが、主祭神はもちろんそこではなくて、左手に進んだ所にあります。



私「もう太った?」



本殿前にあった由緒書きを呼んで駐車場前にあった幟の意味が解りました。

簡単に言うと、この生身天満宮はなんでも菅原道真の生存中に造られた神社なのだそうです。だから生身という名前になり、生存中に祀ったのは、ここだけですから当然に日本最古の天満宮になるということなのです。

なぁ~んだ!いたってまとも!さっきまで、さんざんいちゃもん付けていた自分が恥ずかしい・・・ゴメンナサイ!



能舞台がありました。こういう場所で能を見たことが無いので一度はちゃんと見てみたいです。
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園部城址

2009-02-13 20:00:35 | 歴史
琴滝から帰る途中でお城が見えたので行ってみました。



お城といっても鉄筋コンクリートの強固な造り!ガラス張りの部分がおしゃれです!



ここの城主は洋風が好きなのか?プールまでありました。

50mプールって、こんなに長かったっけ?

冗談はさておき、天守部分は園部国際交流会館で、その横は園部文化博物館になっています。

それにしても私の住む町のものよりずっと立派!

園部文化博物館は通常は300円の入館料がいるらしいのですが、この日は地元のイベントが行われていて無料!

それならと入ってみました。

中は外側にも増して立派でお金を取るのもわかります。次も入るか?と言われればちょっと??ですが・・・



いつもの様に銭湯に行ったわけではありません!

これも博物館の展示!

う~ん・・・


外の公園には鳥が



指に乗せようとしたのですが無理があったみたいです・・・

国際交流会館が城郭になっているのは、ここから隣の園部高校の辺りに園部城があったからで、園部高校の門は園部城の遺構なのだそうです。



城跡にある学校は多いけれど、こんなカッコいい門のある学校はなかなかありません!
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