ゆっくり一人歩き

いわゆる良い物ってどんなものだろう?考えるより、国宝を見るのが早いでしょう!国宝をゆっくり自分の目で見て廻ろう!

善水寺

2006-11-29 22:40:22 | 国宝の建築
最後に行ったのが善水寺です。
常楽寺、長寿寺の周辺から少し離れていますが、空いている道を進むので、意外に早く着きます。道順は一号線を超えて、お寺のある山の裏側からアクセスするような感じです。どうしてそんな遠回りになるかというと、お寺に着くと分かるのですが、かなり急な崖の上にあるからなのです。ここでも走っていると係りの人が駐車場へ案内してくれました。車を降りて、臨時の案内所のテント抜けるとすぐに本堂が目に入ります。


国宝善水寺本堂です。
左が横からで右が正面からの写真です。正面からはこれより後ろに下がると谷に落ちてしまいそうで無理でした。
南北朝時代(1366)の建築です。案内板にもありますが、先日行った金剛輪寺本堂と非常によく似た建築です。入ると外陣に金剛力士像が収められています。なんでも二王門があったらしいのですが、大雨で流され、この像だけが本堂に避難していて助かったそうです。本堂前の崖を見ると大雨で流されたと聞いても不思議じゃありません・・・本来の参道を降りてみようかと思いましたが、覗いただけで止めときました。内陣には本尊薬師如来があるのですが、これまた秘仏で見れません!


↑本堂の脇にある閼伽井
覆屋もなくすごく質素です・・・


↑元三大師堂
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長寿寺

2006-11-28 22:10:19 | 国宝の建築
つぎに訪ねたのが、常楽寺から程近いところにある長寿寺です。常楽寺を西寺、長寿寺を東寺とも呼ぶそうです。
車で走っていると待ってましたとばかりに係りの人が誘導してくれます。少し手前の広場も駐車場代わりにしていたみたいですが、私の行った時間にはもう人が少なくて、門近くの駐車場に入れてくれました。


↑門前から参道を見る
ここの参道も紅葉が綺麗です。青いはっぴを着ているのはおそらく檀家の人たちで、手伝っておられるのだろうと思います。皆さん親切です!


↑本堂前の大きな杉林の中に石造の多宝塔がありました。


↑本堂の右手にある池に建っている弁天堂
小さいながら立派な造りの建物で、重文指定です。


これが国宝長寿寺本堂です。
鎌倉時代の建築ということですが、見るからになんだか少し変わった建造物です。屋根の形がちょっと丸みを帯びているようで、ちゃんと反っているし・・・
本尊は子安地蔵です。秘仏で五十年に一度しかご開帳しないそうですが、次回は四年後に公開されるそうです。不思議なのが本尊両脇に阿弥陀如来と釈迦如来像が安置されています・・・どちらも本尊としておかしくない様な像なのに・・・裏にも立派な地蔵菩薩坐像と聖観世音菩薩坐像があるし・・・話によると昔は七堂伽藍のある大寺だったそうで、それらにあった仏像が集められたのではないかということです。

長寿寺にも三重塔があったそうですが、信長によって安土城の見寺に移されたそうで、今もそこに残っています。

↑三重塔跡に残る礎石

見逃しそうになったんですが、本堂の後ろ側に新しいお堂が建っています。新しい仏像でも作ったのかなぁ~なんて思いながら見てみると、中には丈六の阿弥陀様がおられました。しかも古そうなので聞いてみたら、藤原時代のもので重文指定だそうです。

ここは鎮守社の拝殿も綺麗だし、ゆっくり見て廻るといろいろ発見があるかもしれません・・・
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常楽寺三重塔

2006-11-27 22:28:10 | 国宝の建築
続いて、本堂に向かって左手奥のちょっと高くなった所に三重塔があります。


国宝常楽寺三重塔です。
屋根瓦の箆書から室町時代(1400)の建立と推測されています。初層内部には釈迦如来像があり、彩色も残っているそうです。

ところでこの常楽寺の、現在の山門は小振りの二王門?(車からしか見ていないのでよく分かりません・・・)ですが、もともとここにあったとされる門が今も健在です。元の門は秀吉が伏見に移し、その後、毛利輝元が園城寺(三井寺)に移したとされています。


↑園城寺大門、これが元々は常楽寺にあったそうです。
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常楽寺本堂

2006-11-26 22:17:20 | 国宝の建築
今日は先週に引き続いて滋賀に行きました。湖南三山めぐりです。一応、十九日まで湖南三山めぐりとして、本堂を公開していますが、普段も要予約ですが、見れないことは無いそうです・・・でも、そんなに混んでいないので今の時期に行くのが一番いいでしょう!

栗東インターで降りて、まずは常楽寺を目指します。途中、ジャパンカップのことが気になりながら・・・JRAの栗東トレセンの横を通ります。案内板を頼りに進むと山門が見えてきましたが、一般の駐車場はちょっと先なので通り過ぎてしまいます。駐車場の周辺は常楽の里というちょっとした公園になっていました。ここからだと山門を通らず、本堂に行くことになります。行ってみると本堂のすぐ近くにも駐車場が・・・ここが本来の常楽寺の駐車場らしく、一番近い場所にあります。


↑駐車場前から撮った紅葉の綺麗な参道、この先に山門があります。

そして国宝常楽寺本堂です。



室町時代の建築です。本尊は千手観音ですが、秘仏で今回も見れませんでした。本尊の両脇には小さめの二十八部衆と風神雷神像がありますが、風神像などが盗まれ、現在は二十七部衆と雷神像になっています・・・
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西明寺三重塔

2006-11-21 18:16:22 | 国宝の建築
今回のメイン西明寺三重塔です。
内部拝観を諦めていたのですが、外から写真を撮っていると裏に人がいるので、慌てて行って見ると、お寺の人っぽい・・・内部を拝観できますか?と聞くと予約の人がいたので、今、開けたとこだそうで、雨にもかかわらず、運良く拝観することが出来ました。拝観料は千円!だけど良しとしましょう!これを見に来たのですから・・・

国宝西明寺三重塔
鎌倉時代の和様の建築で、初層は心柱が無く、四天柱になっています。内部は中心に大日如来が安置され、扉、柱、壁、天井と隙間無く彩色が施されています。壁の彩色は法華経変相図というのだそうですが、法華経八巻二十八品の品の名前もはっきり読めるほど綺麗です。
中に入ると遮る柵などが無いので、思わず触ってしまいそうになりますが駄目ですよ・・・


↑帰りに参道横の庭園に行ってみました。小さいながらもなかなか綺麗な庭園です。

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西明寺本堂

2006-11-20 22:50:13 | 国宝の建築
続いて西明寺です。西明寺は本堂と三重塔が国宝で、メインはなんといっても三重塔の内部拝観です。

金剛輪寺からは車で行くと五分もかからないところにあります。こちらの方が駐車場が小さいようですが、四時頃になっていたので余裕で止めれました。道路沿いに山門があります。

↑西明寺山門

山門をくぐったところに受付があり、そこで入山料を払います。三重塔の拝観料もここで支払う様になっているようですが、この日は生憎の雨なので、開いていないかもしれないので塔のところで聞いてくれとのことでした。あちゃー・・・何のために来たんだろうと思いつつ仕方ないので、とりあえず先に進みます。ちょっと行くとゴォーゴォーという滝のような音がする・・・なんだろうと思ったら、なんと参道の下は名神高速!でした。この辺りの地理には疎いのでちょっとびっくりです。名神を越えるとまっすぐの参道が続いていて、これまた先が見えません!まぁ、今日はこの西明寺が最後なのでゆっくり歩きます。

↑参道

参道の両脇は坊跡のような苔むした空き地が続いています。後で聞くとやはり坊跡だそうで、信長の比叡山焼き討ちの際に数々の坊を焼くことで寺全体が焼けた様に見せかけ、奥にある本堂と三重塔を守ったそうです。これは金剛輪寺でもパンフレットに同じ解説があります。千体地蔵のある場所なんかも坊跡かもしれません・・・その後の廃仏毀釈によってもかなり無くなったそうです。

途中、ここにも庭園があるのですが、後回しにして、参道を登ると、二天門が見えてきます。

↑重文の西明寺二天門

石段を登ると目の前が本堂です。三重塔も見えちゃうのですが、なるべく見ないようにして、まずは本堂へ参拝です。

国宝西明寺本堂
パンフレットに国宝指定の第一号とあります。純和様の鎌倉時代初期の建築だそうで、天竺様が伝わる前と言うことらしいです。蛙股が綺麗なので、もう少し後の建築かと思いました。お寺の人に言われるまで気づきませんでしたが、中の柱にはよく見ると彩色がわずかながら残っています。本尊は薬師如来ですが、先日、ご開帳が終わったばかりでしばらく見ることは出来ません・・・他にも仏像が沢山あり、本堂と同時期頃に作られたものと思います。

パンフレットに国宝指定の第一号とあるのをおかしいなと思って後で調べてみました。するとこれはおそらく旧国宝指定のこと言っているのかと思います。現在の国宝制度になった時は一度にいくつかの建造物が指定されていて、その中に西明寺は含まれていませんでした・・・ややこしいからハッキリそうパンフレットにも書いてほしい・・・それぐらいの事でこの建造物の価値が下がることは無いのですから・・・
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金剛輪寺

2006-11-19 22:19:50 | 国宝の建築
雨の中、紅葉には少し早かったですが、湖東三山に行ってきました。
正確には百済寺に行かなかったので二山ですが・・・
西明寺も金剛輪寺も人込みの苦手な私はちょっと引くくらい参拝客で一杯でした。

では、まずは金剛輪寺です。
人は多かったものの、金剛輪寺には結構な数の駐車場があり、私の行った時間(午後三時前)には余裕で止める事が出来ました。駐車場から参道を登っていくのですが、これがなかなか長くてお年寄りには大変そうです。でも、醍醐寺、室生寺奥の院と歩いた私にとっては大したことはなかったです!それよりも細い参道なのに人が多いし、傘を差してるので歩きにくくて仕方が無かったです。
参道脇には千体地蔵があり、一体一体になぜか風車が供えられていて綺麗です。

↑こんな感じ

最後の石段を登り、二天門をくぐるとすぐに目指す本堂がありました。

↑これが国宝金剛輪寺本堂
鎌倉時代の和洋建築でかなり大きなお堂です。本尊は秘仏の聖観音で、残念ながら開帳期間が過ぎていて見れませんでした。


↑三重塔もなかなか綺麗!


↑参道途中に入り口のある庭園にはこんな茶室がありました。こんな茶室でお茶の接待を受けたら最高でしょうが、やっていませんでした・・・
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今頃気づいた・・・

2006-11-09 23:04:55 | その他
今更なんですが、一つの記事に写真を何枚も載せる事が出来ることに気づきました。今までは画像フォルダから記事を書いていたので、一枚しか載せられないと勝手に思い込んでいたのです・・・それでいつもこの一枚ってモノを選んで載せていたので、これからはもうちょっと写真を撮ってアップしていきたいと思います。
それで今までの記事にも、ちょっと追加で写真をアップしていこうと考えていますのでヨロシク!
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妙法院庫裡

2006-11-06 00:36:04 | 国宝の建築
東福寺を出るともう5時前!この時間になると神社しか開いていない・・・貴船神社なんか今から行くのは怖すぎるし・・・そこで思い出したのが妙法院!基本的に未公開のところなんですが、横の病院の方からは開いていて外側は見れるらしいということ聞いていたし、どうせ公開されていないのなら時刻はあんまり関係ないだろう思い行ってみた。着くと確かに病院側は開いているけど人がおらず入りにくい・・・本当に入ってもいいのか?と思いつつも、怒られたら出ればいいだけ!と、ずんずん進む!写真を撮っていると庫裡の入り口に案内板があるのに気がついた!見てみると公開時期にしか開いていないと言う事とご自由にという言葉とともにパンフレットまで置いてあった!と言うことはここまでは入っても大丈夫ということですよねぇ!心配して損した・・・

この庫裡は桃山時代の建築で外から見るとちょっとしたお城のような造りです。内部はもっと豪快で自然木のままの大きな梁などがあり、やっぱりお城みたいです。
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龍吟庵

2006-11-05 23:21:02 | 国宝の建築
京都へ行ってきました。本当は湖東三山に行くつもりだったのですが、テレビを見ていたら家を出そびれてしまい、今から行っても間に合わないだろうということで、京都に行くことにしました。それも今までアップしていなくて、なんとか時間に間に合いそうな龍吟庵へ行くことにしました。ネットで調べると特別拝観の時期が東福寺のものと観光案内のものとで違っていたので、ちょっと不安を持ったまま・・・で、着いてみると東福寺の駐車場に車を止めれなかった(前に行ったときは止めさせて貰ったのに・・・)という誤算はありましたが、龍吟庵はちゃんと公開されておりました。ようは主催するところが違うので時期を分けているだけで、12月3日まで公開されているそうです。
龍吟庵は建物の写真不可ということらしいので、今回は庭の動画をアップです。なんにもない庭です・・・方丈自体は室町時代の建築で現存最古の方丈建築だそうです。

↑外からの龍吟庵


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