Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

養成ギブスのように体を使う

2010-10-30 | 生活
全身にきた。靴に重量があり、足の振りを上体でバランスをとる力が大きくなる。更に、上体と下半身の捻りが強くなるので、腰の回転モーメントが重要になってくる。要するに、運動量が増えるだけでなく、部分部分への負荷が増えるので、まるで鉄アレイをつけて走るような、もしくは大リーガー養成ギブスのような按配だ。

朝八時過ぎには荷物が来るかもしれないので、それまでにけりをつけてしまいたいと、朝六時前に起きて七時過ぎには暗黒の中を車を走らせていた。パン屋で朝食などを調達して森に入っても足元が見えない。車でジックリと夜が明けるのを待つ。七時半頃になるとうっすらと赤みが指して雲が認識できるようになってきた。いよいよ出発である。

それでも森の中は十メートル先は全く見えない。足に感覚を集中させて走るが、やはり少々のでこぼこには安定して走れるので都合が良い。足の蹴りは軽快には行かないが、回転を重視する感覚で、上体でバランスをとると必ずしも走りにくいことは無い。それでも今までよりも遥かにシャープに強く腕を振ってやらなければ足が前に出ない。

前回は途中までしか走らなかったが今度は奥まで走り、万歩計を除くと12分経過であるから決して遅くはない。折り返しのために一分ほど歩いて息を整え、復路を走り出す。万歩計の表示が見えるように徐々に空は白みだす。車の中で待って、そしてこうして朝を迎えるようなことは以外に少ない。記憶にあるのは矢張りその昔岩場でビヴァークしたときのこと位だろうか。太陽が昇るのが待ち遠しいあの気持ち思い出した。

流石に復路のゆっくりとした上りになる全行程を駆け抜けるのは苦しく汗が噴出したが、嘗てのようにぜいぜいすることはなくなった。このような重い靴では完全にジョギングペースでしか走れないが、これはこれでとてもよい全身運動になる。車の所に戻ると、四千歩で二十八分経過していたが、三十分の運動量としては比較的強い負荷となった。それでも流石の衝撃吸収力は膝や腰に優しい感じで、横にも支持が安定しているので恐れずに悪路にも突っ込めそうである。こうなればライヴァルはマウンテンバイクだ。

これでこの川沿いの道を復路として使えるようになり、今後駐車場を基点とするコースを繋げる可能性が増えた。三連休の明日二日目と三日目で、長いコースと裏山の山登りが出来たらと思う。それにしても暗闇に隠れて動きやすい格好で出かけ、車中で夜明けを待つ姿は、泥棒か変質者としか思えない。
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