Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

根の張り方で味が異なる日々

2010-10-18 | アウトドーア・環境
月曜日は何故か忙しい感じである。特別なことをしていないのに、時間に追われる。そして月曜日が終わると、週末まで一直線である。

昨晩、2007年産のシュペートレーゼを開けた。適度に熟成してワインらしく落ち着いてきていてとてもよかった。レープホルツ醸造所の雑食砂岩土壌のものである。最初は硬さがあったが、それが馴れてきていて、均一な旨みと言うかミネラルの苦味が丸みを帯びてきている酸に奇麗に包まれている。

このワインに関しては試飲直後にも何度もレープホルツ氏に直接飲み頃を尋ねたものだ。当時はこちらも不信感があり、先方も好みだねという感じで明快な回答をしなかったのだが、今から考えると本人も十分な回答は出来なかったのだろう。三本ぐらいは購入して、今回はじめて満喫した。

カビネットでの良さがありながら十分にワインらしくなったそれはなかなか良い。今が飲み頃で、この時期を過ぎると氏が表現するように穴に入るのだろう。そのあとは本当に枯れたリースリングになるのだ。

先日、神の棺桶と呼ばれるヘアゴットザッカーの地所の最上部で、フォンブール醸造所とゲオルク・モスバッハー醸造所の隣り合った摘み取り残された葡萄を試食した。前回の比較試食では前者の方が果実風味があったのだが、今回は後者のミネラル風味の深さに軍配が上がった。よく見ると、そのクローンの違い以上に葡萄の樹齢が後者の方が遥かに高いことが分かった、根の張り方でこれほど味が番うのである。
コメント (2)
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