夕方、人と喋っていたら呼び鈴が鳴った。全く予定外である。その人を送り出しながら、階段ホールを覗くと、二人の警官であった。最近は、車の色も制服もフランス型のブルーの機能的なそれになってシャープな感じになってきている。警察との掛かりあいは数え切れなくあって、昔のように善良な市民顔で喜んで対処することは無くなった。公的な権力であり、銃器を持っている暴力的な権力であるからそうした抵抗は当然なのである。
先日もキャンプで警察官の夫婦が一緒であったが、元外務大臣のフィッシャー氏や元内務大臣のシリー氏のことを批判していた。それは思想的なものではなかったが、それに幾らか抵抗感を示した者に「棒で殴られたことある?」と問うた。六十年代の紛争で大暴れした活動家の実態を示唆していた。なるほど、暴力で権力暴力に抵抗したのが活動家であったのは間違いない。
階段を登ってきた警官に「なにを致しましょうか?」と尋ねると、交通事故のことであると言った。「何時のこと?」、気になって尋ねると、その事件のことは間違って入ってきていたファックスで幾らか知っていた。その間違いファックスのことを完全に忘れていた。
全く忘れていたのも無理は無い。そのファックス番号の末尾が余分に6となっていて、自分の番号よりも一桁長いのである。似た番号であるが間違いは間違いだからこちらからは連絡をつけなかった。電話局で調べてのか住所氏名をつきとめたようであるが、一桁冗長なのである。
車を見せてくれと言うので、ガレージまで案内すると、細かな傷などをチェックした。ぶち当たられた車に、問題のファックス番号が残されていたらしいが、自分の番号を間違って教える人が本当にいるのだろうか。そもそも電話番号ではなくファックス番号を残すのが不思議である。
同じような加害者の経験はハノーヴァーである。民宿の家の近くに縦列駐車するときに、赤いゴルフを擦って傷めたのである。直ぐに名刺と民宿の電話番号を挟んできた。明くる日帰ってくると、近所のだれそれさんが来て訪ねてくるようにということであった。知らないお宅に入れられて、ソファーに座ってビールでも飲まないかと誘われた。初心者運転の娘さんの車を壊したのだが、「よく正直に教えてくれたね」と接待を受けたのである。実際の所、中古車の適当な車だったからあたり得とはいえないが、修理費を払って貰えば直そうがどうしようがそれで良かったのだろう。初心者はどうせ自分で壊すのだから。現金でそれが払われれば、それだけで接待するだけの現金収入だったに違いない。
その明くる日かに、酒酔い運転の容疑で警察に同行を求められてはじめてパトカーで署まで連行されたのであった。パトカーに乗った経験は、その後日本で後ろに停車したパトカーに突き出されるように信号無視をして始末書を書かされて時の二回ぐらいだろうか。二回あることは三回ある、次は何の容疑でパトカーで連行されるのだろうか?すでに、逮捕をちらつかされたのも二回あるので、これも次の機会がどうなるのだろうか?
先日もキャンプで警察官の夫婦が一緒であったが、元外務大臣のフィッシャー氏や元内務大臣のシリー氏のことを批判していた。それは思想的なものではなかったが、それに幾らか抵抗感を示した者に「棒で殴られたことある?」と問うた。六十年代の紛争で大暴れした活動家の実態を示唆していた。なるほど、暴力で権力暴力に抵抗したのが活動家であったのは間違いない。
階段を登ってきた警官に「なにを致しましょうか?」と尋ねると、交通事故のことであると言った。「何時のこと?」、気になって尋ねると、その事件のことは間違って入ってきていたファックスで幾らか知っていた。その間違いファックスのことを完全に忘れていた。
全く忘れていたのも無理は無い。そのファックス番号の末尾が余分に6となっていて、自分の番号よりも一桁長いのである。似た番号であるが間違いは間違いだからこちらからは連絡をつけなかった。電話局で調べてのか住所氏名をつきとめたようであるが、一桁冗長なのである。
車を見せてくれと言うので、ガレージまで案内すると、細かな傷などをチェックした。ぶち当たられた車に、問題のファックス番号が残されていたらしいが、自分の番号を間違って教える人が本当にいるのだろうか。そもそも電話番号ではなくファックス番号を残すのが不思議である。
同じような加害者の経験はハノーヴァーである。民宿の家の近くに縦列駐車するときに、赤いゴルフを擦って傷めたのである。直ぐに名刺と民宿の電話番号を挟んできた。明くる日帰ってくると、近所のだれそれさんが来て訪ねてくるようにということであった。知らないお宅に入れられて、ソファーに座ってビールでも飲まないかと誘われた。初心者運転の娘さんの車を壊したのだが、「よく正直に教えてくれたね」と接待を受けたのである。実際の所、中古車の適当な車だったからあたり得とはいえないが、修理費を払って貰えば直そうがどうしようがそれで良かったのだろう。初心者はどうせ自分で壊すのだから。現金でそれが払われれば、それだけで接待するだけの現金収入だったに違いない。
その明くる日かに、酒酔い運転の容疑で警察に同行を求められてはじめてパトカーで署まで連行されたのであった。パトカーに乗った経験は、その後日本で後ろに停車したパトカーに突き出されるように信号無視をして始末書を書かされて時の二回ぐらいだろうか。二回あることは三回ある、次は何の容疑でパトカーで連行されるのだろうか?すでに、逮捕をちらつかされたのも二回あるので、これも次の機会がどうなるのだろうか?