Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

非被逮捕権まで剥奪

2012-02-19 | マスメディア批評
ラジオは連邦共和国大統領の話題で持ち切りである。社会的な影響は少ないので号外は出ないだろうが、大統領に対する非被逮捕権まで剥奪されていたので時間の問題であったが、それにしても粘った。

ビルド写真新聞のみならずクオリティーペーパーであるフランクフルターアルゲマイネ迄降ろしキャンペーンを張ったという論評もあるが、それ以上に潔く辞任しなかった政治的背景などを感じさせられたものであった。

それでも恥さらし者を連邦共和国の最高の地位から引き摺り下ろせかの意味も言及されていて、こうした名誉職に求められる人格が浮き彫りになったのである。

そして後任候補であるが、もっとも市民アンケートで東独の元反政府運動家ガウク氏が四割近くの支持がある。しかし、一度選ばなかったメルケル首相は今回も推挙しない。最終的には、代議士と連邦議会委員、法曹や各地方の代表者など1240票の過半数を確保しなければいけない。

一種の人気投票であり、党派を超えて支持される人物像でなければいけない。実際にヴルフが推挙されて任命されたときから大きな反感が広がっていたのは間違いない。対抗馬のフォン・ライヤン女史やガウク氏が大統領であったら全く状況は違っていたのである。

最も価値のあったローマン・ヘルツォーグ元大統領にあやかって最高裁判事長の名も出ているが固辞したようで、元プロテスタント連合の総裁フーバー氏の名前などが挙がっている。そのような宗教家が選出されるならば泥酔運転で逮捕されたケースマン女史のほうが人気が出るだろう。しかし、これもメルケル首相が最初に推挙したケーラーIMF元総裁辞任に続いて、これまた最後まで大統領などを務められる訳がない。



参照:
セシウムも降り注ぐマイホーム 2012-01-07 | アウトドーア・環境
恥さらしのヴルフ何某大統領 2012-01-06 | アウトドーア・環境
信用が第一のクレジット 2011-12-20 | 歴史・時事
日本政府に「最大限の透明化」 2011-10-27 | マスメディア批評
愛と食と生と職の説法 2007-04-10 | 暦
無色、要・取り扱い注意 2007-03-03 | 生活
飲んで義務を忘れ訴えを曲げる博士 2010-03-05 | 女
普通の国のまともな大統領 2010-06-02 | 歴史・時事
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