Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

福袋CDエディション

2012-02-28 | 
恒例のCD注文である。最初の四半期終了には一月あるが、来月末は復活祭であり、奉仕品に気に入ったものを見つけたときに発注しておいた。

BLOG「日々雑録 または 魔法の竪琴」でDHMの安売り盤を知っていたので、この独レーベル「ドイツェ・ハルモニア・ムンディ」の中で落穂拾いをする心算はあった。既に数枚程度は安売り商品を購入しているのだが、今回食指が動いたのはユングへーネル監督のカンテュス・ケルンのエディション十枚組みである。よく調べてそのうち二枚は廉価版としてすでに所有していた。

このメムバーの演奏では、バッハファミリーの小ホールでの演奏会の印象が最も強い。何と言っても言葉のアーティキュレーションの素晴らしさに、その小さな会場で息を呑んだのである。リュートの演奏家として、ルネ・ヤコブスとのアルモニア・ミュンディのアナログ録音などで馴染み深いが、合唱指導者としてもその実力を確認したのだった。

そして現在保有しているルッソーの一枚とモンテヴェルディのマドリガルの一枚は、必ずしもこのグループの独壇場などではないのだが、仏レーベル「アルモニア・ミュンディ」のブクステーデのそれは前述のバッハの演奏と同じほど素晴らしい。やはり、ドイツ語を歌わせるとこのアンサムブル以上のグループはなかなか見つからない。自然な息遣いと感情移入は母国語のそれと言う以上の芸術的な心情の発露なのだ。

そのようなことで、既に所有している上の十枚組みには含まれていないG・B・グアリーニ作品集もドイツ語の歌唱ではないが、今回のお目当てはそのものシュッツの作品集なのである。シュッツの作品では「白鳥の歌」をヒリヤードアンサムブルのもので昨年入手したが、それ以上の成果を期待しているのである。

その他もバッハ以前のドイツバロックの曲は必聴ものだ。ドイツ語歌唱でなくともモンテヴェルディの「夕べの祈り」などはガーディナーのLPしか所有していないので、利便性の高いCDで所有できるだけでも喜びである。

さて、目的である四半期ごとの自動車クラヴの6ユーロの割安券を使うためにはたとえ十枚組みでも18ユーロもしないのでは30ユーロを超えない。そこでフランスの小さなレーベルのいくつかを物色したのだが、ネット視聴してみて録音サウンドは良くとも演奏家の癖や曲目の価値を見ると若干購買意欲が失せた。

そこで同じエディションシリーズからフライブルクのバロックオーケストラの十枚組みを調べた。こちらの方は、バイロイトに登場したハーゲンブロック指揮のものが少なくないようであるが、それ以上に幾つかの興味深い曲を見つけた。未だにそれほど馴染みが多くないゼレンカの作曲のものもその筆頭で、その他テレマンやヘンデルなどの一部、またヴィヴァルディ、バッハにも未知の曲を見つけた。シュメルツァーなどもバッハがどのような作曲がであったかを知る上に欠かせない。額面を合わせる為に質より量で注文した福袋的な商品であるが、もしかすると大福が当たるかもしれない。楽しみである。

日曜日は、やっと標高516Mの頂上まで走り抜けた。所要時間は歩くのとそれほど変わらない37分であったが、体のあちこちに強い負荷を掛けた。最初の急坂を駆け上がっているときに膝の下部の下肢の筋肉と膝上部の脹脛下部に賦課を感じていたが、流石に堪えた。

更に下りの腕の振りから上腕から胸に掛けてと、下腕も十分に毛細血管が切れているようだ。そこにクライミングの後遺症である脱臼気味の右手首と左手中指の間接の違和感が加わる。しかし面白いように腰の若干の違和感を除けば殆ど他の箇所には問題を感じないのである。

先週スポーツ医が語っていたように意識なしに動く呼吸などとは丁度反対に、意識しなければ動かせない筋力などを運動を通して動かせるようになってきたような気がする。要するに運動能力運動調整力というものなのだろう。決して運動自体が必ずしも健康な行為ではなくとも、少なくとも自己の肉体に敏感に対話が出来るようになるとやはり有利に違いない。

登り16分、13分、8分、各々の箇所を降り11分、10分、6分であるから、其々降りの方が5分、3分、2分づつ早い。どこで時間を短縮できるかは皆目分らないが、負荷をあまり感じないように毎週繰り返せるようになれば可也の効果が出る筈である。逆にどんなに早くなっても27分掛かるのである。



参照:
旬の音楽を格安で発注する 2011-03-06 | 生活
手を出さずにおれない特典 2009-03-23 | 生活
復古調の嘆き節の野暮ったさ 2010-03-30 | 文化一般
コメント (2)
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