Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

山の上に一人立つ気分

2012-07-22 | ワイン
兎に角、眠い。気温のためかもしれないが夏?の疲れが一挙に出てきている。腕の筋が悲鳴を上げていて、休ませる機会を考えているがなかなか暇が出せない。いつものパン屋が夏休みで月末まで開いていないので、場所を変えて明日辺りは山の上に駆け上がるコースを試したいと思っているが、朝起きの気分次第である。これだけ状態や足の筋肉に負担があると、走って解したい気持ちが強い。それはそれでまた新たに疲れるのだが、身体の一部の故障を我慢しているよりは身体が楽になる。金曜日は限界まで開脚して登る場所があったので腰に捻りを入れて若干違和感があるが、以前のような腰痛は全く解消されている。

木曜日にザールシュタイン醸造所のグラウシーファーを開けた。最初の印象は鼻につくのは黄色リンゴ系の典型的な培養酵母の優れた出来であるが、飲み口は若干スレート由来らしき苦味が当たった。それでも香味もあり、少ないと思わせた丸く角の取れた酸も量感もあると追々気がつく。ナッツ系の後味感はあっても、大分辛口醸造されていると見えて糖が喉に絡みつくようなことが無いのが上出来である。

食事にあわせるとすればうらエティケットに書いてあるように前菜やサラダや魚やパスタと書いてある通り、スレートの味が強いので繊細な白い肉類には少しごつ過ぎる。更に独り者の旦那の飲んだ呉れ度に合わせてアルコール12.5%と高くなっているので、繊細からは遠いが、食事の合わせ方によっては面白いだろう。

一般に思われているような陽の弱いザールの山のか細いリースリングとは違って、押しの強いリースリングなのである。酸の出方もそれに応じて量感があるにも拘らず鋭さが無いのは酸の分解が良く出来ている証拠であろう。比較的長持ちしそうなワインである反面、都会的な洗練には欠けるのが価格の評価に影響するだろうか。

親爺とゆっくり話す機会があれば、栽培や酵母や醸造について可也突っ込んだ話を素面でそして酒盛りの話としてしてみたい。裏エチケットをみて驚いた。明らかに役認証番号の印刷が間違っている。つまり2011年産であるに関わらず、番号から2011年の16番目の認証となっている。恐らく2012年の間違いである。如何に親爺が飲んだ呉で間違いを犯してるかのような感じである。危ない。愛想を尽かれたか。自らのものに酔っていてはいけないのだ。



参照:
幹の強さに頼るのみ 2012-06-24 | ワイン
お取り寄せする価値の無い商品 2012-06-08 | ワイン
漸く届いたザールからの小荷物 2012-06-01 | ワイン
コメント (2)
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