Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

綺麗に嵌め込める楔

2012-10-12 | アウトドーア・環境
土曜日の朝は今シーズンの登り納めの催し物の予定がある。皆で最も大きな独立岩峰を登ってから、謝肉祭の食事となっている。昨日は午後の太陽を浴びて、四回目の岩場を登った。

眼鏡マイスターが撤退するときに懸垂下降の支点とした楔を回収してやろうと、ハンマーを持っていったが結局誰かが既に回収していた。同じ場所に適当な楔をはめると流石に良く効いた。DMMの変形楔セットは優れものである。

その前の数箇所はやはりマイスターほど上手には移動式中間支点を設置できなかったが、やはり同じように結構身体が痺れた。斜めの傾斜路に支点を挟みつつ、再び背中の方へと戻って登り直しながら再び中に入って支点を設置する作業は少し不思議な気持ちになって、直に足が震えてくるような感じになるのである。

なるほど核心部を超えていながら最後のクラック張り出しの乗り越えが出来ずに下りてきたマイスターの気持ちも分らないではない。昨年は同じところを若い現在はガイド級になっている地質学の新入学生が結構苦労していたのを思い出す。そして若い初心者の女性がパニックに陥ったのもその箇所である。

流石に三回目なので確信が揺らぐことは無かったが、その場所でもう一つフレンズを挟み込んで安全性を確保したくなるのは決して不思議ではない。乗り超えとなるとどうしてもそれだけの保険はかけて起きたいのも当然で、そこまでで可也の神経と腕力を知らず知らずのうちに使っているからである。

さらに難しいところを登って気がついたのだが、やはり筋力をブロックすることが出来ていない。身体を固めるところまでは大分出来るようになってきていると思うのだが、上の手掛かりを探すときにでもブロックすることが出来ないので後戻りしてしまうのである。徐々に冬の課題が見えてきたが、来シーズンにこなせる所までもっていくのはこれまた中々遠い道のりである。

夕方の石切り場が急にキャンセルになったので、当日二回目のパン屋に立ち寄り一走りしてきた。峠までゆっくりと走りあがると途中経過タイムが14分、峠で24分経過済みで、とても遅いのだが、そのまま爪先で駆け下りて来ると長袖フリースでも寒いのにも拘らず汗びっしょりになっていた。明日の朝は雨のようだから野外活動はないである。さて土曜日の朝までにどれぐらい乾いてくれることだろう。



参照:
犠牲にした捨て縄を補填 2012-06-13 | 生活
ハイエンドザイルの実力と価値 2012-08-01 | 雑感
コメント
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