Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

アイリーン・スミス夫人の告発

2012-10-10 | アウトドーア・環境
車中でフクシマ問題についての放送を耳にした。アイリーン・ミホコ・スミス夫人が水俣病公害問題とフクシマ問題の共通性を二桁も挙げて、その間半世紀近く全く変わらない日本社会や日本政府のありようについて英語でぶちまけている。

少なくともドイツ連邦共和国においてある程度の知識階層は、極東唯一の先進工業国の歴史社会的問題を理解している。そうした現状に目を瞑っているのは、日本の文化人とか知識人とか呼ばれる支配者層であって、その傘下にいる多くの日本国民の多くは今でも見て見ぬ振りをしているに過ぎない。

旦那のユージン・スミス氏と共に多くの日本における環境問題を世界へと告発してきているようであるが、そのことすらを日本の一般市民は知らされずにいるだけなのである。その点からしても原発反対運動の盛り上がりだけが日本市民の良心の証明でしかない。

彼女の話を聞いているととても平静な気持ちでいられない。本当は「独島」を取材した新聞記事を紹介しようと思っていたが、そのような悠長なことを語ることすら許されないのが、フクシマの現状なのである。誰かが言っていたが、小さな島に関する権益とフクシマから関東平野へと至る地域の喪失とその経済・社会的な影響は到底比較できるようなものではないのである。

そのような日本社会を知っていたからこそ離れた人間であってもこうして改めてその荒廃した惨状を耳にするだけで居ても立ってもいられない気持ちになるのだ。



参照:
"Now is the Time!" (SWR2)
孤立へと逃げ込む小日本 2012-09-28 | マスメディア批評
中共が野田政権を後押し 2012-08-27 | 歴史・時事
コメント
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