人恋しい季節となってきた。今年の天候の特徴がここにも表れていて、とても移り変わりが激しい。葡萄を観察するのを忘れたが、そのような気配は全く無かったが、昨年なら摘み取りもブルグンダーを中心に始まるころだ。その前にノイヤーヴァインの摘み取りだろうか?ここ三週間ほどの話である。
ラジオを聴いていると、2011年産のアイスヴァインの収穫が規定に達していなかったとしてマインツの州政府とワイン農家の間で抗争になっているようだ。つまり今年一月十六日から十八日に収穫されたアイスヴァインは気温摂氏零下七度以下での収穫とはなっていなかったという判断を五月に下したからである。
そして、そのアイスヴァインとして申請された九割がラインヘッセンからのものであることを考えれば、緑の党のワイン大臣が語るように、「禄でもないワインをアイスヴァインと称して高額で扱う詐欺行為」となる。そもそもカナダと並ぶアイスヴァインの産地での市場は小さく、亜細亜と北米に向けた輸出品となっているので、大臣の弁明も「消費者保護だけでなくて、市場での競争力」を考慮しての判断だということになる。
しかし、零細農家でまともなワインを醸造していない生産者にとっては、文字通りドル箱商品なので、一年に一回徹夜作業をするための報酬に喉から手が出るのである。私見では、まともなアイスヴァインが収穫できるのは精々十年に一回なので、毎年のように収穫しているのが不思議で仕方がないのである。上質のアイスヴァインなんて殆ど存在しない。若しそのようなものがあれば試してみたいとは思うのだが、地域も醸造所も本当に限られてしまうのである。
参照:
氷雨が予想されていた日曜日 2013-01-28 | アウトドーア・環境
世界で最も高級なワイン市場 2012-07-28 | ワイン
祝!厳寒のアイスヴァイン収穫 2009-12-20 | 暦
誉れ高いモンツィンガー 2009-10-06 | マスメディア批評
ラジオを聴いていると、2011年産のアイスヴァインの収穫が規定に達していなかったとしてマインツの州政府とワイン農家の間で抗争になっているようだ。つまり今年一月十六日から十八日に収穫されたアイスヴァインは気温摂氏零下七度以下での収穫とはなっていなかったという判断を五月に下したからである。
そして、そのアイスヴァインとして申請された九割がラインヘッセンからのものであることを考えれば、緑の党のワイン大臣が語るように、「禄でもないワインをアイスヴァインと称して高額で扱う詐欺行為」となる。そもそもカナダと並ぶアイスヴァインの産地での市場は小さく、亜細亜と北米に向けた輸出品となっているので、大臣の弁明も「消費者保護だけでなくて、市場での競争力」を考慮しての判断だということになる。
しかし、零細農家でまともなワインを醸造していない生産者にとっては、文字通りドル箱商品なので、一年に一回徹夜作業をするための報酬に喉から手が出るのである。私見では、まともなアイスヴァインが収穫できるのは精々十年に一回なので、毎年のように収穫しているのが不思議で仕方がないのである。上質のアイスヴァインなんて殆ど存在しない。若しそのようなものがあれば試してみたいとは思うのだが、地域も醸造所も本当に限られてしまうのである。
参照:
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