Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

大した名誉市民の元旦

2014-01-02 | 
一年に一回のTV受信機を点ける日である。昨年はその後一度も点けることは無かったと思う。大事件が無かったということでもあろう。今年もそのような年であれば良い。最後のTV受信機で、デジタル化がどうなっているのかももはや知らない、どうでもよい。

そのノイヤースコンツェルトは、酒のあての準備をしていて、最初を見過ごした。ダニエル・バレンボイムはやはり天才的な指揮者なのだろう。プレートル指揮のそれとは違うが、こうした軽音楽でもなるほどの演奏となるのは流石である。「ヴィーンの森の物語」のチターの独奏とヴィーナーフィルハーモニカ―の演奏はその意味でもとても面白かった。通常はもっと安物の映画音楽のようになってしまうからだ。

なんだかんだと言いながら、実はほとんど音楽は耳に入っていなかった。意外に興味深かったのは中継スタッフのバックステージを映した休憩時間のフィルムで、本来ならば楽屋落ちのようなものなのだが、ORFの自画自賛になるのであまり普通は取り上げられない素材であった。それ以外にも興味深かったのは、指揮者のバレンボイムがパレスティナの名誉市民と言うことで、そこまでとは知らなかった。大したものである。

食事は兎も角、プレゼントのシャンパーヌ作りのゼクトがなかなか良かった。ピノブランである。一本を一人で空けたが、飲み心地は悪くなく、例年のように悪酔いすることもなかった。最近はあまり飲み過ぎるようなことも少なくなった。恐らく、身体のスポーティーな覚醒状態に依るのだろう。

大晦日の花火は少なくなる傾向があるかもしれない、理由は、中国産の花火が高くなってきていることにあるのかもしれない。燃料も年末は高くなっていた。日本などではデフレ脱却と言うが、こちらはインフレで益々財布の紐が固くなる。



参照:
余裕が全く無くても冷静な元旦 2013-01-01 | 料理
美食家が誇るヴァルスの音色 2010-01-01 | 音
人道的公正への感受性 2009-01-02 | マスメディア批評
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