Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

安全を内部留保するために

2014-01-05 | 雑感
室内シーズン20日目で2014年のクライミング初めとなった。大したところは登らなかったが、また新しい5.12に挑戦した。このレヴェルとなると登ることよりも使われる技術に興味が向かう。結局後半は道が開けなかった。到底年内に解決する問題ではなさそうだ。もう少しボルダーリングで技術を磨かないと駄目である。

それどころか六級の垂壁のキーポイントが旨く熟せなかった。どうも靴の状態が悪く、このまま使い続けていては技術難易度が落ちてしまいそうである。要するに前回から気が付きだしたが、足で立てなくなってきている。改めて観測すると二足目のヴェローチェの五センチに分厚くしたヴィブラムの爪先が擦り減って先が開いて来てしまっている。二度目の底張りに出すかどうかは考えものだ。

左右に爪先で突っ張って立つと直に疲れ、この靴に期待していたパワーが掛けられなくなってきている。手元にある靴ではイヴォルヴの一足目の底直ししたポンテスしかこれ以上の張りのある靴は無い。だからそれを試しに使ってみて、オヴァーハング用の靴を買うべきかどうかを考えてみよう。兎に角、足で立って、腕力を使わないような登り方を追求しなければ、外では話にならない。

21日目は、我がライヴァルも現われたので一緒に登ったが、彼は5.10には今まで全く挑戦していなくても、トップロープでまさにそれを可成り熟していた。流石に我々の支部では最も強いロッククライマーである。年間二週間も登っていない筈であるが、その体幹から安定した登りを見せる。宗教改革の日に登った百年たっても難しい五級の割れ目を二年ほど前に登っていると聞いて成程と思わせた。

法律家の左右への脚の張力で登るそれに比較すると、体重の軸が殆どぶれないのは全身の力が重心を上手くとっているからに違いない。もう少し回転力や捩じりを取り混ぜられるようになると、一気に5.10を克服するに違いないが、そこまで練習時間が取れるかどうかである。一緒にボルダーリングに行く約束をしているので、その辺りの技術的な課題が明確になってくるだろう。

私は、新たに5.10のオヴァーハングをザイルの張力を使って登ったが、十分に熟せるようになってきている一方、一寸したところで上手に立てないことが多く、腕力に負担が掛かるようになってきているのは靴の影響があると思っている。

室内壁シーズンはそろそろ結果を考えるようになった。現在完全に登れていないところを完全に登ることを二度目か三度目で果たしている一方、5.10の克服のための新たな課題に挑戦しているが、もはやその到達点も見えてきたからである。そして、それと同じ難易度を本物の岩壁で熟せるような技術的な確信も得なければいけない。

先ずは靴を試してみて、チョークバックを購入して、その使用の有無などの差異から安全度を測るようにして行くべきだろう。どの程度まで、安全度を高めることが出来るかである。



参照:
胃袋一杯にしなくても 2013-12-27 | ワイン
冬至過ぎてクリスマス休み 2013-12-23 | 生活
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