2007年産のリースリングを開けた。今回はPCのダイデスハイマー・ランゲンモルゲンである。結論からすると先日のゲリュンペルよりも物足りなかった。理由は、柑橘系の酸ではなく、独特のミネラルが魅力であるリースリングであり、今までも楽しめたそれが瓶熟成として大きく開花した印象を与えなかったからである。
なによりも石灰の影響が丸くなってしまっているので我々リースリングファンからすると物足りない。こうなれば完全にフィルンになって落ちこぼれそうな色香を放つまで寝かせる方が良さそうである。2008年春の瓶詰めであるから、現時点で六年弱なので、もう二年ほどで開き切るだろうか?
その前に開けたのがゲオルク・モスバッハー醸造所の「雑食砂岩」の2011年物である。先日、レープホルツ醸造所の2011年「雑食砂岩」が殆ど出来上がっていたので、試してみたくなったのである。全くコンセプトも製法も異なる醸造所であって、後者の2011年物は弱いアルコールの「オェコノミラート」が悪い年とされているので、余計に早めに開けてみたのである。本格熟成には少し早かったが、十分な可能性を確認できたので、春以降の楽しみである。
さて、モスバッハーの方は、土壌がヴァッヘンハイムの一部など比較的低地のものが多いと見えてミネラルには十分な魅力は無かったのだが、アルコール13.5%の分厚さは十分に楽しめた。アルコールを感じさせない果実風味と2011年の完熟葡萄を堪能できた。そして記憶では比較的安価だったのだ。レープホルツと価格と質でとても良い勝負をしていた。これで、2011年を徐々に開けていけることを確認できた意義が大きい。
2007年産に戻れば、本格的な石灰の入っていない土壌のリースリングは偉大な瓶熟成を示しつつある。2001年と匹敵するだけの将来性が期待できるが、残念ながら手元にはペッヒシュタインなどそれほど在庫がある訳でない。石灰含有のホーヘンモルゲンもあるのだが、ブリュクリン・ヴォルフ醸造所も完全に天然酵母へ100%と移行する以前のものなので、追加購入は思案のしどころである。
ピート・シンガーが亡くなったと、情報が目に入った。日本は今漸く市民運動が定着してきたかに見える。要するに失われた二十年どころか、文化的には半世紀後を追いかけているのが日本なのである。このまま、亀とウサギの駆けっこであり続けるのかどうか、世界から注目されるところなのだ。
参照:
もう一つ、2007年産 2014-01-11 | ワイン
2007年に鼻を突っ込む 2014-01-07 | ワイン
なによりも石灰の影響が丸くなってしまっているので我々リースリングファンからすると物足りない。こうなれば完全にフィルンになって落ちこぼれそうな色香を放つまで寝かせる方が良さそうである。2008年春の瓶詰めであるから、現時点で六年弱なので、もう二年ほどで開き切るだろうか?
その前に開けたのがゲオルク・モスバッハー醸造所の「雑食砂岩」の2011年物である。先日、レープホルツ醸造所の2011年「雑食砂岩」が殆ど出来上がっていたので、試してみたくなったのである。全くコンセプトも製法も異なる醸造所であって、後者の2011年物は弱いアルコールの「オェコノミラート」が悪い年とされているので、余計に早めに開けてみたのである。本格熟成には少し早かったが、十分な可能性を確認できたので、春以降の楽しみである。
さて、モスバッハーの方は、土壌がヴァッヘンハイムの一部など比較的低地のものが多いと見えてミネラルには十分な魅力は無かったのだが、アルコール13.5%の分厚さは十分に楽しめた。アルコールを感じさせない果実風味と2011年の完熟葡萄を堪能できた。そして記憶では比較的安価だったのだ。レープホルツと価格と質でとても良い勝負をしていた。これで、2011年を徐々に開けていけることを確認できた意義が大きい。
2007年産に戻れば、本格的な石灰の入っていない土壌のリースリングは偉大な瓶熟成を示しつつある。2001年と匹敵するだけの将来性が期待できるが、残念ながら手元にはペッヒシュタインなどそれほど在庫がある訳でない。石灰含有のホーヘンモルゲンもあるのだが、ブリュクリン・ヴォルフ醸造所も完全に天然酵母へ100%と移行する以前のものなので、追加購入は思案のしどころである。
ピート・シンガーが亡くなったと、情報が目に入った。日本は今漸く市民運動が定着してきたかに見える。要するに失われた二十年どころか、文化的には半世紀後を追いかけているのが日本なのである。このまま、亀とウサギの駆けっこであり続けるのかどうか、世界から注目されるところなのだ。
参照:
もう一つ、2007年産 2014-01-11 | ワイン
2007年に鼻を突っ込む 2014-01-07 | ワイン