新しい茹で卵器を早速試した。先ずは設置する台を掃除して、今まで使っていた器からの吹き零れなどの汚れを抜き去る。電源は同じところから取る。電気量は、五年近く前に購入したドイツブランドセヴェリンが400Wそして今回の英国のラッセル・ホッブスが365Wとなっている。購入価格は、其々39,99と34,99ユーロである。このインフレのご時世に嬉しい値下げである。
蒸気が充満するところの容積は後者の方が大きい。注文するにあたって気にしていながら分からなかったのはいつも使っているご飯を温めるための茶碗が入るかどうかだった。電子レンジを使わないので、卵茹で器でヴィーナーから野菜、マウルタッシェまでを蒸らす。だからスペースが欲しいのだが、蓋は球状ではないので容量があるとしても、写真からして卵を置く穴をの敷居だけを外すことが出来ないようだった。実際にその通りで使い難いかと思えばその枠の上に茶碗をおいて蓋を閉めることも出来た。何とか使えそうだ。重さでいつか折れるかもしれないが、様子を見よう。
さて茹で方は、前者は適当に水を張っておいて、蒸気を掛ける時間を大まかに決めて、出来上がりの半熟から固ゆでまでを調整した。後者は、一般的な方法で、水のはかりに個数に応じて三種類の茹で方に合わせて水の量を調整して沸き上がったところで終了のブザーが鳴る方式である。
先ずは最も難しい半熟を一個だけ試してみた。水の量が限られるので早くブザーが鳴った。そういえば暫くは長い時間茹で卵器を点けていたことに気が付いた。少なくともこれだけで電気代が節約出来そうだ。
さて出来上がりは、白味が綺麗に固まると同時に中が固まっておらず尚且つ火が通っている感じがした。要するに腹を壊さないでも半熟が楽しめそうである。前者のものは最初から半熟にすると何か火が十分に通っていない感じがあった。時間を短くすればそうなるのは当然だった。
しかし今度は蒸気が籠る時間が短縮されるだけで、お湯が沸く時間は関係しない。一長一短があると思うが、やはり卵茹で器としてはこのオーソドックな方法の方に合理性がありそうだ。実際商品テストでは優勝していて購入者1800人以上が批評で4.5点以上を与えている。今しばらく使い勝手を含めて試してみよう。
金曜日のミュンヘンからの中継はとても楽しめた。何よりも「火の鳥」全曲が秀逸だった。休憩時間に流されたインタヴューも内容があった。指揮者のロート氏はフライブルクに並んでバーデンバーデンの定期があるごとに作曲家で指揮者のピエール・ブレーズの家を訪ねたらしい。任期の数年間、つまりブーレーズの晩年の良い話し相手になったのだろう。カールスルーへの作曲家リーム氏も話していると思うが、そこは母国語通しの気楽さと比較的若い指揮者とあって話しが進んだと思う。
それでも自作についてはシャイであまり話さなかったというが、バルトークやストラヴィンスキーなどについてはとてもたくさんの話しをしたらしい。先月のインタヴューでもブーレーズ指揮のマーラーの交響曲のCDを購入して聴いていると語っていたロート氏であるが、色々と音楽的な刺激とその作曲家の視点を学んだことは間違いが無い。
その逸話が示すかのように、ロート氏の「火の鳥」はブーレーズ指揮BBC響の演奏を彷彿させる名演だと思った。録音も持っていて色々な人が指揮をしているがあのサウンドを久し振りに聞いて嬉しくなった。BBC響との演奏会こそ生で聞きそびれて最も後悔している日本公演だったからである。
今確かめてみるとこの日の二曲目のバルトークの三番協奏曲と「火の鳥」こそ夏のルツェルンでネルソンズ指揮ゲヴァントハウス交響楽団で演奏されるそのものプログラムである ― よく見るとただの組曲だった、やはり分かっていない、つまらない録音プロジェクトになど現を抜かしていると万年前頭止まりである。しかしこのロート氏の演奏を聞いてしまうと、なるほど交響楽団と指揮の技術はルツェルンの方が上に違いないが、このようなサウンドは聞けない。なにか誤魔化しの音響が鳴り響くようで不安になってきた ― 不安と言えばロート氏がフランス訛りで「デビューで不安だ」と語っていたのがとても赤裸々で好印象を得た。
最早こうなれば望むべきところは、頂点のコンセルトヘボーなどの指揮者になって、面白いプログラムやコンサートを提供して欲しいと思う。現時点で対抗馬のハーディングのプログラミングなどを見ると態々行こうとはちっとも思わない。ルツェルンでの「トリスタン」の二幕など誰も興味を持たないので売れていない。ハーディングにはプログラミングのセンスが悪い。
参照:
壊れてしまった卵茹で器 2014-06-19 | 料理
付加価値期待の卵茹で器 2014-06-30 | 料理
蒸気が充満するところの容積は後者の方が大きい。注文するにあたって気にしていながら分からなかったのはいつも使っているご飯を温めるための茶碗が入るかどうかだった。電子レンジを使わないので、卵茹で器でヴィーナーから野菜、マウルタッシェまでを蒸らす。だからスペースが欲しいのだが、蓋は球状ではないので容量があるとしても、写真からして卵を置く穴をの敷居だけを外すことが出来ないようだった。実際にその通りで使い難いかと思えばその枠の上に茶碗をおいて蓋を閉めることも出来た。何とか使えそうだ。重さでいつか折れるかもしれないが、様子を見よう。
さて茹で方は、前者は適当に水を張っておいて、蒸気を掛ける時間を大まかに決めて、出来上がりの半熟から固ゆでまでを調整した。後者は、一般的な方法で、水のはかりに個数に応じて三種類の茹で方に合わせて水の量を調整して沸き上がったところで終了のブザーが鳴る方式である。
先ずは最も難しい半熟を一個だけ試してみた。水の量が限られるので早くブザーが鳴った。そういえば暫くは長い時間茹で卵器を点けていたことに気が付いた。少なくともこれだけで電気代が節約出来そうだ。
さて出来上がりは、白味が綺麗に固まると同時に中が固まっておらず尚且つ火が通っている感じがした。要するに腹を壊さないでも半熟が楽しめそうである。前者のものは最初から半熟にすると何か火が十分に通っていない感じがあった。時間を短くすればそうなるのは当然だった。
しかし今度は蒸気が籠る時間が短縮されるだけで、お湯が沸く時間は関係しない。一長一短があると思うが、やはり卵茹で器としてはこのオーソドックな方法の方に合理性がありそうだ。実際商品テストでは優勝していて購入者1800人以上が批評で4.5点以上を与えている。今しばらく使い勝手を含めて試してみよう。
金曜日のミュンヘンからの中継はとても楽しめた。何よりも「火の鳥」全曲が秀逸だった。休憩時間に流されたインタヴューも内容があった。指揮者のロート氏はフライブルクに並んでバーデンバーデンの定期があるごとに作曲家で指揮者のピエール・ブレーズの家を訪ねたらしい。任期の数年間、つまりブーレーズの晩年の良い話し相手になったのだろう。カールスルーへの作曲家リーム氏も話していると思うが、そこは母国語通しの気楽さと比較的若い指揮者とあって話しが進んだと思う。
それでも自作についてはシャイであまり話さなかったというが、バルトークやストラヴィンスキーなどについてはとてもたくさんの話しをしたらしい。先月のインタヴューでもブーレーズ指揮のマーラーの交響曲のCDを購入して聴いていると語っていたロート氏であるが、色々と音楽的な刺激とその作曲家の視点を学んだことは間違いが無い。
その逸話が示すかのように、ロート氏の「火の鳥」はブーレーズ指揮BBC響の演奏を彷彿させる名演だと思った。録音も持っていて色々な人が指揮をしているがあのサウンドを久し振りに聞いて嬉しくなった。BBC響との演奏会こそ生で聞きそびれて最も後悔している日本公演だったからである。
今確かめてみるとこの日の二曲目のバルトークの三番協奏曲と「火の鳥」こそ夏のルツェルンでネルソンズ指揮ゲヴァントハウス交響楽団で演奏されるそのものプログラムである ― よく見るとただの組曲だった、やはり分かっていない、つまらない録音プロジェクトになど現を抜かしていると万年前頭止まりである。しかしこのロート氏の演奏を聞いてしまうと、なるほど交響楽団と指揮の技術はルツェルンの方が上に違いないが、このようなサウンドは聞けない。なにか誤魔化しの音響が鳴り響くようで不安になってきた ― 不安と言えばロート氏がフランス訛りで「デビューで不安だ」と語っていたのがとても赤裸々で好印象を得た。
最早こうなれば望むべきところは、頂点のコンセルトヘボーなどの指揮者になって、面白いプログラムやコンサートを提供して欲しいと思う。現時点で対抗馬のハーディングのプログラミングなどを見ると態々行こうとはちっとも思わない。ルツェルンでの「トリスタン」の二幕など誰も興味を持たないので売れていない。ハーディングにはプログラミングのセンスが悪い。
参照:
壊れてしまった卵茹で器 2014-06-19 | 料理
付加価値期待の卵茹で器 2014-06-30 | 料理